【ためになる映画紹介】完全なるチェックメイト
- 2020.02.15
- 映画


さて、今回紹介するのは『完全なるチェックメイト』です。
採点としては
★★☆☆☆
といったところでしょうか。^^;
いえ、決してつまらなかったり、出来の悪い映画ではないのですよ。むしろ、よく出来た映画だと思います。俳優陣も豪華でしたし。要は合う合わないの問題ということです。
比較的、エンタメ映画(ドーン!とかバーン!みたいなw)が好きなオイラとしては、ちょっと真面目すぎるというか何というか。じゃあ何で観たんだってーと、次の作品のテーマをチェスにしたかったから。(笑)
冗談はさておき(冗談だったんかいw)本作は東西冷戦中の活躍した実在の伝説のチェスプレイヤー、ボビー・フィッシャーの半生を描いた映画です。
天才と何とかは紙一重といいますが、このボビー・フィッシャーという人物は、それをまさに地でいってます。ぶっちゃけ、ぶっ壊れてます(笑)
主演はスパイダーマン俳優のトビー・マグワイア。

過去のヒーロー象から一転、見事に狂人じみたチェスプレイヤーという難しい役どころを演じきりました。^^
物語自体がノンフィクションのため、エンタメ性は皆無ですが、その分、リアリティーは半端なく、ボビー・フィッシャーという人物を知るには格好の機会となりました。
※恥ずかしながら、この映画を観るまでは筆者もフィッシャー氏のことを一ミリも存じ上げませんでした。^^;
彼の活躍した時代背景ですが、当時は東西冷戦真っ只中。この時代が大好きな筆者としては掴みはバッチリで、もうね、ソ連とか西側、東側などといったキーワードには何か心躍るものがあります。
何故、いちチェスプレイヤーにすぎない彼が有名になったかと言いますと、要は当時、仲の悪かったソ連にアメリカがチェスの試合で負けっ放しだったわけですね。そこに勝利という名の一石を投じたのが我らがボビー・フィッシャー氏だったと。
いつの世も憎き敵をやっつけてくれる英雄を大衆は待ち望み、そして賞賛し、もてはやすものです。
そんな時代背景にある最中、彗星の如く現れた氏は、プロパガンダ的な立ち位置としてアメリカ政府に利用されてしまったのかも知れません。

でもって特筆すべきは彼の言動でしょうか。勝利者ならではの余裕というか立ち振る舞いというか。やれ何が気に食わない、あれが五月蠅いだの何だの。もっと高いホテルに泊まらせろだの。駄々っ子のようなわがままを連発します。
挙げ句、大事な試合にも出場を取りやめて不戦敗してしまう始末。
特に音に対しては敏感すぎるようで、物音で苛立ちを見せるシーンが目立ちました。(かく言うオイラも雑音には敏感な部分があるので、分かる~!などと言いながら部屋でひとりで盛り上がってました。w)
どこか他人事のように思えない部分もあったりとね。まあ、チェスについては全然、ルール知らないし知識もないんですけどね。^^; あれ、そーなると、もしかしてオイラも狂人なのか?(汗)
ノンフィクションなので、特にメッセージ性やテーマはあってないようなものなんですが、ラストでフィッシャー自身の語った言葉が印象的でした。
『すべては理論と記憶。選択肢は多いと思われるが、正しい差し手は一手だけだ』
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