【コミック】【評価】【感想】【書評】『ちるらん新撰組鎮魂歌』って漫画を読んだ結果(笑)

【コミック】【評価】【感想】【書評】『ちるらん新撰組鎮魂歌』って漫画を読んだ結果(笑)

ちるらん新撰組鎮魂歌(1) (ゼノンコミックス) [ 橋本エイジ ]

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感想(4件)

この漫画を一言で言い表すなら

ヤンキー×ファンタジー×新撰組!w

評価は

★★★★☆

感想は個人的には80点といったところ。しかしながら最近、読んだ漫画の中ではダントツに好みです。(ダントツで80点かよw)

マイナス20点にしたのは、場面場面によって面白さの高低差が大きかったり、ぽっと出のキャラ(モブキャラ?w)が幅を利かせ、主要キャラの出番が大きく減ってしまうなどバランスが随所で崩壊してしまってるため。

(まあ、そこんとこは歴史漫画だから、しょうがないといえばしょうがないんだけど^^;)

あらすじ

明治45年、3月。女性記者・市川真琴は、土方歳三の真実を知るために新選組の生き残り・杉村義衛が住む北海道小樽市にやって来た。当初、義衛は真実を墓場まで持っていこうと考えていたが、彼女が歳三の孫だと気づき、新選組の真実を語り始める。( ウィキペディア(Wikipedia) より引用)

主な登場人物

土方歳三……鬼の副長として恐れられ名を馳せた人物。本作の実質的な主人公。他の誰よりも喧嘩っ早い性格として描かれる。

永倉新八……物語の語り部として年老いた姿で登場。若かりし頃には新撰組の二番隊組長を務める。本作においては何故か剣ではなく格闘術の使い手。

近藤勇………新撰組局長。糸目で巨漢。性格や容姿にこれといった脚色はなく、ほぼイメージに近い姿で描かれる。

斉藤一………新撰組三番隊組長。所謂、目が完全にイッており(笑)本作では殆ど狂人っぽく描かれている。よくヤンキー漫画に登場する感じのアレンジで王道といえば王道。

沖田総司……新撰組一番隊組長。背は子供のように小さく、普段は穏やかなのだが、俗に言う最強キャラで“鬼子”という戦闘モードに突入すると暴走キャラとして変貌を遂げる。

山南敬助……所謂、参謀キャラ。新撰組の頭脳班として描かれている。

芹沢鴨………新撰組の初代局長。なのだが、殆ど前半のラスボス扱い。総司との因縁の末のタイマン勝負は見所。

岡田以蔵……序盤の土方のライバル的な立ち位置。純粋に剣に対して強さを望むも最終的に組織に利用され獄中死している。

こんな人にオススメ!

  • とにかく新撰組が好き!
  • ヤンキー漫画に抵抗がない。むしろ愛してる。剣術アクションが好き
  • 武士道精神や滅びの美学に興味がある
  • 漫画を通して歴史の勉強がしたい。新撰組についての詳細、幕末時代を知りたい

良かった点

  • 基本的に登場キャラが、ほぼ全員ヤンキー
  • 戦闘スタイルは剣術だけでなく、個々によって様々な特徴があり読者を飽きさせない。
  • 個人的に斉藤一のアレンジが秀逸! るろうに剣心のイメージを見事に刷新できている
  • お馴染みの登場人物たちの描写を良い意味で独自解釈している。うまいことヤンキー化できている。
  • テンポのいい展開と迫力あるアクション
  • 仲間の生き死にを描いた場面が多く、たまにホロリとさせられる展開がある
  • とにかく登場人物たちが魅力的! 暴力描写だけでなく情に脆いなどの一面も。ツンデレファンは必見だぞ!w
  • 徳川慶喜までヤンキー化している

気になった点

  • 本質的にはヤンキー漫画のため一部に暴力的な表現が散見される
  • 突如、現れたキャラの回想シーンがやたら長い時がある。そのため中だるみすることもしばしば
  • 敵キャラの中に、たまに妖怪みたいなのが混じってる
  • ストーリー上、仕方のないことだが主要メンバーが次々と脱落していくため後半は比較的、おとなしめな展開に。少し駆け足気味で説明も多くなっていく印象あり

総評

とにかく新撰組好きは読め!(笑)

この一言に尽きるでしょうか。

新撰組が好きな人は基本的に暴力的な描写にも一定の免疫があるはずなので、特にこの手の漫画に対して抵抗はないはず。

さほど著者も新撰組に対して詳しかったり、他の作品を観たり読んだりしたわけでもないですが、この漫画にはすんなりと入り込めました。

割と著者は小難しいイメージの歴史物の漫画は避ける傾向があるのですが、絵柄やキャラデザイン的に、そういったハードルを下げる効果というか魅力が本作にはあったのかも知れません。

ただヤンキー漫画は比較的、愛読しており(笑)その流れで本作を手に取った可能性も。w

ストーリー展開、テンポ。どれも秀逸なのですが、やはり特筆すべきはキャラクターの魅力でしょうか。

やはりキャラあっての物語ですからね。

斉藤一なんか、もうね。(笑)
著者としては、るろうに剣心の斉藤より断然、こっちの方が好みです。

おかげで見事にイメージが上書きされました。w

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感想(3件)

ぶっ壊れ方というか狂人ぶりというか。良い意味でも悪い意味でもヤンキーです。(爆)

なので、敵キャラと対峙してる時なんて、どっちが悪役か分からない。w

こういった既存作品(?)のアレンジにはイメージが違っていたり、これじゃない感が凄いのが多いのですが、この作品については皆無でした。

とはいえ、沖田総司のチビキャラっぷりには、ちょっとだけ『!?』となりましたが。(笑)

主人公である土方の描かれ方も見事にヤンキーしてます。

何と言うか副長にあるまじき単細胞ぶりというか喧嘩っ早いというか。しかし、それがいい味出していて。

むしろ、これが史実通りなのかも?(笑)と思わせられてしまう。

※まあ、それを言ったら新撰組自体、ゴロツキ集団みたいなものだったのかもだけど。^^;

しかし、余談なんだけど彼のあの猫耳みたいなのは何なんでしょうかね?w

睨みを利かせた時の表情とのギャップが凄いです。w

そして欠かせないのは怪人みたいな敵キャラ。(笑)

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感想(0件)

恐らく剣だけでは単調だし、つまらないと判断した上でのアレンジなのでしょう。

しかし、やり過ぎ感が否めない。(笑)

歴史には比較的、忠実なため、それが余計に目立つというか気になるというか。

まあ、この辺りは人それぞれですかね。(投げやりw)

とにかく一風変わった新撰組の作品を探してた! 読んでみたい! という方は必見です。

冒頭の10ページだけでも是非、読んで! 

貴方も、このめくるめく歴史ヤンキーファンタジーの世界へ誘われること受け合いです。(笑)

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感想(4件)

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感想(1件)