【事実は小説よりも奇なり!?】CIAの『MKウルトラ・プロジェクト』とは?マインドコントロール、人体実験の恐怖!
- 2020.05.12
- 事実は小説よりも奇なり

皆さんはCIAと聞いて何を思い浮かべますか?
スパイ? 映画? ドラマ?
映画『ミッション・インポッシブル』や『ボーン』シリーズなんかでお馴染みですよね。
そう、CIAはアメリカの諜報機関、正式名称は中央情報局です。
そんな皆、大好きCIAですが、映画なんかよりも遙かにぶっ飛んだ実験を行っていたことをご存知でしょうか?
今回、ご紹介するのは『MKウルトラ・プロジェクト』
『ウルトラ』が入ってる時点で、何だか子供っぽく聞こえてしまう不思議。(笑)

まあ、端的に言ってしまうと、政府公認の『超能力実験』です。w
そんな実験を大の大人たちが大まじめにやっていたというのだから驚きです。(笑)
現在、CIAやナチスが何かの玩具の如く創作の題材に使われるのは、こういった過去に由来するところも大きいのでしょうね。
さて、そんなMKウルトラ・プロジェクトですが、発端は極秘裏に行っていたとされるマインドコントロール実験です。
第二次大戦中、CIAの前身だったOSSが、ドイツ兵の捕虜にヒトラー暗殺の催眠術をかけて開放するといった作戦に端を発します。
この作戦自体は失敗に終わるも、OSSではマリファナを用いた自白の技術を研究し続けます。
同プロジェクトはCIAにも引き継がれ、1950年にブルーバード・プロジェクトが発足。
心理学者、催眠術の専門家、ポリグラフの技師、捕虜尋問の達人が加わり、更に本格的な実験へと発展していくことに。(きっとエッチな実験もあったに違いない! キリッ!)
こうして『MKウルトラ・プロジェクト』へと進化を遂げた同研究は、麻薬やLSD、電気ショックによる暗示、超音波を発信する機器を頭に埋め込まれるまでにエスカレートしていったそうな。
そして遂には“人間ロボット”を誕生させるまでに至ったという。
脳に刺激を与えることで記憶の一部を消去・改ざんするなんてことも。

76年に発行された『私のなかのスパイ』(ドナルド・ペイン著)には、CIAがこの技術を利用して“使い捨て”の暗殺者を多数、作り出していたことが暴露されている。
類似した実験はソ連のKGBでも行われており、アメリカのスパイがソ連に捕まり、“洗脳”を施されて二重スパイ(ダブル)になった例も少なくなかったという。
68年の6月5日、ロサンゼルスのホテルでロバート・F・ケネディ上院議員が暗殺された際、犯人のサーハン・ベシャラ・サーハンは無抵抗で取り押さえられるが、まるでロボットか何かのようだったのだとか。

彼は取り調べの最中も「本当に俺がやったのか? 何も覚えていない」と繰り返し訴えていたという。
その際、ポリグラムにも何も反応は出なかったとされる。
他にもCIAは1980年に公開された機密文書で、DIA(国防情報局)と連携し、テレパシー通信、遠隔透視などの研究も進めていたとのこと。
さてさて、いかがでしたでしょうか。
当時でさえ、これほどまでに怪しげな実験に手を染めていたCIA、それにKGB。
本当にこれらの実験が功を奏していたとしたら?
そして、今でもこれらの実験が続けられていたとしたら?
映画や小説なんかの題材としてならワクワクして観てしまうところですが、こんな物騒な話は創作の世界だけにしておいて欲しいものですよね。^^;
※参考文献『世界スパイ大百科』
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