【事実は小説より奇なり!?】無法者が警察バッジをつける例は実在した!?
- 2020.11.04
- 事実は小説よりも奇なり

どうも、さかいです。^^
今回は自著であります『懲役警察』の元ネタとなった例をいくつか、ご紹介していきたいと思います。
改めて、ご説明しますと本作品のテーマは、元殺し屋や元詐欺師といった犯罪者の面々らが警察バッジをつけて世界中を飛び回ったらどうなるのか? というのがひとつのコンセプトになっているわけですが、実はこれにはいくつか実在した元ネタがあります。
一見、荒唐無稽とも思える設定ではありますが、あながち創作ばかりとはいえないのですね。^^
ウジェーヌ=フランソワ・ヴィドック
ウジェーヌ=フランソワ・ヴィドック(Eugène François Vidocq、1775年7月23日 – 1857年5月11日)はフランスの犯罪者で、パリ警察の密偵となり、国家警察パリ地区犯罪捜査局を創設し初代局長となる。
後に世界初の探偵になる。
wikiより引用

彼はアラスで生まれ、15歳頃までは何不自由なく成長、16歳で歩兵連隊に入隊しますが、軍隊生活に嫌気がさして5年後に除隊することに。
その際、除隊証明書を受けなかったため、脱走兵として逮捕され入獄。
入獄中に贋造紙幣犯の一味の濡れ衣を着せられ、ブレストの徒刑場で重労働刑に処せられてしまいます。
それから10年は脱獄と逮捕を繰り返し多数の重罪犯人と知り合い、暗黒社会の裏表の情報・犯罪の手口を詳細に知り、脱獄と変装のプロになります。
そして出獄するとパリ警察の手先として、徒刑場で得た情報を売る密偵に。
この世界で数々の手柄を立て、ついには国家警察パリ地区犯罪捜査局を創設し初代局長に就任。このフランソワの捜査局は、パリ警視庁の前身にあたります。
密告とスパイを常套手段とし、犯罪すれすれの摘発方法を用いて成功。
また、その一方で、入手した犯罪者と犯罪手口を分類して膨大なカードを作り、各地の警察に配備するという科学的捜査方法を確立しました。
後に捜査局を辞して個人事務所を開設し、世界初の探偵となりますが、その利用者は3000人と記録されてます。
著書に『ヴィドック回想録 Mémoires de Vidocq』(1827年)があり、その数奇な半生と異常な犯罪記録が探偵小説を創始したエドガー・アラン・ポー、エミール・ガボリオやアーサー・コナン・ドイルに与えた影響は大きいとされています。
また、オノレ・ド・バルザックの『ゴリオ爺さん』などに登場するヴォートランは、明らかに彼をモデルにしており(『ゴリオ爺さん』執筆の直前1834年4月にバルザックは彼と会っている)、ヴィクトル・ユーゴーの『レ・ミゼラブル』のジャン・ヴァルジャンとジャヴェールも彼から着想されたといわれています。
西部開拓時代の保安官にも無法者を採用!?
西部開拓時代のアメリカには、ワイアット・アープやバット・マスターソン、パット・ギャレットなどを始めとした所謂、シェリフと呼ばれる保安官らが存在していました。


正確には彼らは『カウンティシェリフ』で、群を管轄します。
郡民選挙で選ばれ、ならず者や荒くれカウボーイを取り締まる警官か刑事のような仕事を常とし、保安業務の他に裁判と死刑執行、徴税の権限も持ってました。
シェリフの下には『デュビティ』という保安官助手(地方によっては警官)がつきました。
西部では繁忙期にだけ任命されましたが、権益調整や行動連携のため、保安官の兄弟や身内が選ばることもあったのだそう。
助手は聖書に手を置いて誓うだけで星形のバッジを貰えたようです。
シェリフの給料は月給50ドル、景気のいい町では繁忙期に100~150ドル。
犯罪者ひとり逮捕で2.5ドル、殺人犯なら20~50ドルのボーナスが出ました。
給料はそこそこでしたが、たとえばトゥームストンでは、鉱山税収の10%は手にできたし、政治的発言も大きく、賄賂などを受け取れば甘い汁が吸えたようです。
そのため、ひと儲けしたい流れ者が立候補することもありました。
無法の西部では、悪質な保安官が悪玉と組んでしまって、町に悪徳がはびこるようになることも珍しくありませんでした。
かの有名なOK牧場の決闘も、利権争いが根底にあり、対立グループの両方に保安官が関わるなど異常事態に。
あるいは景気が良くて治安の悪い町では、アウトローに対抗するため、腕利きの流れ者を保安官が助手に迎えることがありました。
しかし、悪玉が滅んで平和になれば、給料を下げたり冷淡に扱われたり解雇されてしまったようです。^^;
FBIでも犯罪者をコンサルタントとして採用!?
こちらはトム・ハンクス、レオナルド・ディカプリオらが出演した映画『キャッチミー・イフ・ユーキャン』でもお馴染みでしょうか。
そう、実在した天下の大詐欺師ことフランク・アバグネイル。
※リン・フェンツィーのモデルにもさせていただいた人物です。^^;

フランク・ウィリアム・アバグネイル, ジュニア(Frank William Abagnale, Jr.、1948年4月27日 – )は、アメリカ合衆国のセキュリティ・コンサルタント。
以前行なっていた信用詐欺、小切手詐欺、身分詐称、脱出などの犯罪歴で知られる。
航空機パイロット、医師、連邦刑務局職員、弁護士など少なくとも8回の身分詐称を行なったことで有名になった。
21歳になるまでに警察の拘留から2回逃れ、うち1度は空港誘導路、もう1度は連邦刑務所からであった。
5年以内に出所し、その後連邦政府に勤務。
現在連邦捜査局アカデミーや現場事務所でコンサルタントや講師をしている。
また他に金融詐欺のコンサルタント会社アバグネイル・アンド・アソシエイツを経営している。1980年、彼の人生のストーリーを織り込んだ自伝『Catch Me if You Can 』をスタン・レディングと共著で出版。
これを基にした映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』が2002年に公開され、2011年4月よりブロードウェイでミュージカル『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の上演が開始された。
wikiより引用
さて、如何でしたか?
まだまだ、他にもご紹介しきれていない実例は数多く存在します。
やはり犯罪の奥を最後まで知り尽くしているのは、犯罪者ということなのでしょうか。
それ故、法的機関も彼らの持つ見識に頼らざるを得ない。
映画『羊たちの沈黙』などでも代表されるように、そういった事例は現実においても少なくはないようです。
まさに事実は小説よりも奇なりですね。^^
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