【映画感想】『ランボー ラスト・ブラッド』が残念だった5つの理由(ネタバレ注意)

【映画感想】『ランボー ラスト・ブラッド』が残念だった5つの理由(ネタバレ注意)

どうも、さかいです!^^

いまだ寒さが続く昨今、皆様、いかがお過ごしでしょうか?

さて、今回は映画レビューです。

それも皆、大好きランボーの最新作。

『ランボー ラスト・ブラッド』

[内容解説]
最強の一人軍隊VS最凶のメキシコ人身売買カルテル

今、ランボー史上最高の頭脳戦が幕を開ける!かつてアメリカ陸軍特殊部隊、通称グリーンベレーの兵士として、ベトナム戦争を生き抜いたジョン・ランボー。

帰還してからはPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされながらも、伝説の戦闘マシンとして、世界各地で戦いに身を投じてきた。

そんなランボーも今ではアメリカに帰国し、故郷アリゾナの牧場を営みながら、古くからの友人のマリアとその孫娘のガブリエラと、“家族”として平穏に暮らしていた。

ところが、自分を捨てた実の父親がメキシコにいると知ったガブリエラが、ランボーの反対も聞かず一人で危険な地に踏み込み、人身売買カルテルに拉致されてしまう。

怒りに燃えるランボーは、最愛の“娘”を救出し、一味への復讐を果たすため、元グリーンベレーのスキルを総動員し、戦闘準備を始める──

※Amazonより抜粋

評価は

★★★☆☆

この作品を一言で言い表すとすれば

ランボーであれど、ランボーにあらず!

この一言に尽きるのではないでしょうか。

本作の残念ポイント

  • これまでの世界観が一新(悪い意味で)
  • 各所に、どこかで見た設定が目につき新鮮みが感じられない
  • 敵がしょぼすぎる
  • ランボー、怒りの年取りすぎ問題
  • ヒロインの行動が馬鹿すぎる

これまでの世界観が一新(悪い意味で)

ランボーといえば、ジャングル。

ジャングルといえばランボーというくらい、サバイバルな世界観がランボーというキャラクターのトレードマークであり、同時にアイコンになっていたはず。

そう、切っても切り離せない関係といってもいい。

視聴者もそこに期待をはせるわけです。

その世界観が、この映画では微塵も感じられないのですね。

舞台はこれまでと打って変わって都会的。

そうかと思いきや、戦いの場は農場の地下へと移っていく。

挙げ句、ホームアローン顔負けの罠(トラップ)を駆使しての待ち伏せ作戦に転じていきます。

まあ、トラップについてはいいです。

かつては無敵の脳キン野郎の名を欲しいままにしていたスタローン氏も今では60代。

さすがに肉弾戦を駆使してのアクションは厳しいと判断しての救済措置なのでしょう。^^;

が、そこで観ている側は思います。

違う。そうじゃない。(笑)

そういうのが観たかったんじゃないと。(笑)

コソコソ穴蔵の中を逃げ回りながら、素人を罠にはめていくゲリラ作戦も面白いといえば面白いですよ。

しかしね。しかしですよ!w

ジャングルの中から無言で背後から忍び寄り、敵兵の首にナイフを突き立てるランボー。

真っ向からマシンガンをぶっ放し、部隊を一網打尽にするランボー。

正直、そういうのが観たかったんですわ。(笑)

あれでは、ランボーの名を冠したスタローン映画の何か(?)的な作品を観せられているような。(ぶっちゃけ、ランボーである必要ってあったのかしら。^^;)

水戸黄門を観ていたはずが、突然、忠臣蔵が始まってしまったみたいな。

そんな微妙な気分になりました。

やっぱ作品ならではの世界観って大事。^^;

それがシリーズ作品ともなれば尚更ね。

各所に、どこかで見た設定が目につき新鮮みが感じられない

そう、先述したように本作は他の映画で観たことのある設定、場面が散見されました。

前半から中盤にかけては、映画『96時間』!?と思わせるような設定。

後半パートは『ホーム・アローン』のそれです。

※これについては、確かスタローン本人も認めていたような。(知らんけどw)

でも、まあ、別に本作に限ったことでもなく、これらの設定については王道というか、これまで他作品なんかでも既に使い古されてきた設定なのも確か。

それだけ完成されたパターンともいえる。

特に本作のようにストーリーは、あくまで添え物として存在していて、アクションそのものが真骨頂といった映画においては、その王道がベストと制作側も踏んだのでしょう。

実際、その目論見はまったくの見当違いというわけでもなく。

確かに無難に面白かったです。

本当、無難に。

しかし、特筆して心に何かが残るというわけでもなく、そこに教訓やテーマがあるわけでもない。(結局、最後に何が言いたかったのか、ようわからんし。^^;)

1作目にはベトナム帰還兵という壮大なテーマがありました。

3作目にはアフガンに対しての政治問題が盛り込まれていました。

4作目はミャンマーの現状において考えさせられました。

本作にはそれがない。(笑)

いったい、どこに置いてきてしまったのでしょうか。(汗)

思うことといえば、メキシコの治安って悪いんだなーってなもんくらい。(笑)

でも、そのことを特に掘り下げている描写もない。

それらテーマの薄さが本作を空っぽな作品として印象づけてしまっている直接的な原因といえるかも知れません。

敵がしょぼすぎる

これは致命的かも。

スターウォーズにはダースベイダー。

ターミネーター2にはT1000。

優れたアクション映画には優れた悪役(ヒール)の存在が必要不可欠。

そのことは歴史が証明しております。w

いかに多勢に無勢といえど、本作の敵は訓練された兵士でもなければゲリラでもない。

なんと単なる素人集団であり烏合の衆。(年老いたランボーが相手するには仕方がなかったのかもだけど。^^;)

メキシコの人身売買組織が相手なのですが、まあ、そこのボスの小物感が凄いです。^^;

ランボー、怒りの年取りすぎ問題

これについては致し方ない。^^;

どんなに屈強な肉体を誇っていたとしても、人間、老いは平等に訪れます。

しかしながら、悔やむべくは、もう少し早く続編を作れなかったものか。^^;

若いランボーのまま、もっと多くのアクションを観たかったなとね。

同シリーズの大ファンなだけに、その点だけは残念に思えてなりません。

ヒロインの行動が馬鹿すぎる

この手の映画にはありがちですね。^^;

よせと言ってるのに自ら死地に赴いていってしまう無謀な登場人物。

もっとも、こういった現実では考えられないような行動をキャラクターに取らせなければ、非現実的ともいえる物語は永遠に幕を開けないわけで。。

その理屈はわかります。w

しかしねぇ~……。

あれだけ叔父や叔母さんが止めているのに、それを振り切って(しかも嘘までついてさ)父親を探しに国境を越えてしまうとはね……。

あんな結果になってしまっても、同情するどころか、

それ見たことか!w

ってなっちゃう。

96時間なんかもそうだったんだけど、この辺りは、もう少し説得力のある展開にできなかったものか。

さてさて、いかがでしたでしょうか?^^

色々とボロクソ言ってきましたが(笑)、面白い映画であることに嘘偽りはありません。w ←今更、遅ぇーよ。w

無難にアクション映画してますし、ランボーならではの活躍がふんだんに盛り込まれてはあります。

押さえるべきポイントは確実に押さえてあります。(これだけは声を大にして言いたいw)

往年のランボーファンも、そうでない方もそれなりに楽しめる大作に仕上がってはおります。

皆さんも、いかがでしょうか? この週末にでも。^^