【事実は小説よりも奇なり】驚異の殺人ゲームアプリ『青い鯨』とは?

【事実は小説よりも奇なり】驚異の殺人ゲームアプリ『青い鯨』とは?

どうも、さかいです!

皆さんは洗脳と聞いて何を思い浮かべますか?

宗教の勧誘? マルチ商法?

どちらもあたりです。w

でも、その対象がゲームアプリだったとしたら?

何だか漫画や映画のような話ですよね?(笑)

その名は『青い鯨

またの名を『ブルーホエール

簡単に言うと、ユーザーに自殺を促すゲームアプリですね。

結果として、このゲームは世界中で猛威を振るい、大勢の若者たちを死に至らしめました。

今回は実際にあった自殺ゲームアプリのお話をご紹介していきたいと思います。

どんな内容のゲーム?

基本的にはマスターから指示される命令をプレイヤーが忠実にこなしていくといったシンプルなゲームシステムです。

ターゲットは10代を中心とした若者。

それも精神的に未発達だったり、コンプレックスを抱えているような未成年にターゲットを絞っていたようです。

(この時点で、その辺の詐欺やマルチ、宗教勧誘なんかと手口が似通ってますよね。。。)

かつ、巧みな心理術を利用し、徐々に彼らの判断力を奪っていくといった悪質極まりないテクニックがふんだんに盛り込まれているという徹底ぶり。

最初の頃は

1日目:手に「f57」と刻み、写真を撮って管理人に送る。
2日目:朝4時20分に起き、サイケデリックなホラー映像を見る。
3日目:3回リストカットをし、写真を撮って管理人に送る。

等といった、簡単な内容の指示から始まっていきます。

そして徐々に内容はエスカレート。

時には『おまえは生きる価値がない』『太ってる』『負け犬』などといったプレイヤーの心を折るような罵倒を重ねたり。

ここで相手の精神を完全にくじきに来ます。

そこで現れる神の啓示ならぬ魔法の言葉。

『特別な方法で命を絶てば別の世界で救われる

選ばれし者だけの世界がある

まさに落としてから上げるという心理術でいうところのギャップ効果の応用といったところでしょうか。

少し話は脱線しますが、これって相手を洗脳の際によく用いられていたりする手法だったりします。

代表例として1974年にアメリカで実際に起きた、シンバイオニーズ解放軍のテロ事件が挙げられます。

詳しい内容はここでは省きますが、当時、テログループに拉致されたはずのパトリシア・ハーストという女性が逆に自分をさらったテログループに加わって銀行強盗を起こしたという出来事です。

この際、テログループはパトリシア(富豪の娘だった)を自分たちの勢力に加わらせるため凄まじい洗脳を繰り返しました。

まあ、こういった相手の精神をコントロールする心理術は数多く存在するわけですが(上記の事例なんてのは、ほんの氷山の一角^^;)それをゲームで、しかも遠隔でやってのけてしまったというのですから開いた口がふさがりません。

この事件の特異性と凄まじさが垣間みられますよね。

そんな具合で徐々にプレイヤーの思考力を奪っていき、弱らせていく。

で、いよいよ仕上がってきたところで、送られてくる指示もハードルを上げてきます。

10日目:屋根に上る。(なるべく高いところ)
11日目:手にクジラを刻む。写真を撮って管理人に送る。

こういった指示もまったくのデタラメというわけでもなく、たとえば冒頭の『朝4時20分に起床して~』等の命令は睡眠不足を誘発させて相手の思考力を奪うという明確な目的があるわけです。

そして、最後の追い込み。

26日目:管理人がしぬ日を言うので、それを受け入れる。
27日目:朝4時20分に起き、線路へ向かう。(見つけたどの線路でもいい。)
28日目:一日中誰とも話さない。
29日目:「自分はクジラ」だと誓う。
30~49日目:毎日朝4時20分に起き、ホラー映像を見て、彼ら(管理人)が送った音楽を聴く。そして一日一回体を切る。「クジラ」と話す。
50日目:高いところから飛び降り、命を捧げる。

こうして指示を並べてみるだけでも、実に巧妙かつ洗練された洗脳カリキュラムであることがわかりますね。^^;

逮捕された犯人の驚きの正体とは?

2016年11月、『青い鯨』を運営していた集団のリーダーが逮捕されます。

フィリップ・プデイキンという若干21歳の男性です。

「人間がいる、そして生物的ゴミがいる。社会のあらゆる価値と無縁な、社会に害をなす奴らのことだ。俺はそいつらを掃除して社会を綺麗にしてやっただけだ。(中略)このアイデアは5年間も暖めていた。常人と生物的ゴミをきっちり区別するためにだ」

この言葉だけでも彼が本物のサイコパスであることが窺えます。

あくまでも集団のリーダーとのことですから、きっと彼は氷山の一角。

共犯者はもっといるのでしょう。

さて、いかがでしたでしょうか?

銃や刃物ではなく、ゲームという間接的な手法を駆使して相手を殺害してしまうというのですから、まさに事実は小説よりも奇なりですよね?

※注意:危険ですので間違っても、どんなゲームかなんて検索してプレイしないでくださいね。

結果的として多くの未成年たちの命を奪ったわけですから、彼の犯した罪は到底、許されることではありません。

しかしながら、これは今、我々の生きる現代社会に対しての警鐘でもあります。

今、当たり前に使われている、あなたの身の回りのものを思い浮かべてみてください。

SNSやアプリ、エンタメなんかで世間は溢れかえってます。

もし、こういった輩が我々の懐に入ろうと考えた場合、これら日常の便利ツールは一変。

彼らにとって非常に使い勝手のいい犯罪ツールへと変貌を遂げます。

エンターテインメントの中に政治的プロパガンダを仕込むという手口は、もはや常套手段といってもいい。

詐欺然り、こうしたマインドコントールを代表とした手口は、その相手に自分が操られていることを悟らせないところに神髄があります。

自分だけは絶対に騙されない! と思ってるそこのあなた!

本当に大丈夫ですか?

もしかすると、あなたも既に誰かに操られているのかも知れませんよ?