【事実は小説よりも奇なり】小説が現実に!? 未来を予言した創作物たち
- 2021.03.11
- 事実は小説よりも奇なり

どうも、さかいです!
皆さんは予言と聞いて何をイメージしますか?
ノストラダムス? 占い師? それともタロットカードでしょうか?
今回のテーマは予言!
実際に起きた事件を予言していたとされる小説をご紹介していきたいと思います。
タイタニック号の沈没

1912年4月14日、北大西洋上で沈没した豪華客船タイタニック号の悲劇は、おそらく誰もが知るところでしょう。
今なお、語り継がれる史上最悪の海難事故とされ、1997年にはレオナルド・ディカプリオ主演、ジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』で映画化され、その知名度は一気に広まりました。
しかし、このタイタニックの沈没事故。
既に14年前に予見していた人物がいたといったらどうしますか?
モーガン・ロバートソン作の
『フューティリティ』
という小説がそれです。
大筋としては、豪華客船「タイタン号」が大西洋上で氷山に激突。
大量の犠牲者を出すというのが、この物語のメインストーリー。
大まかに異なる点はあるものの、それと同じくらい共通点があるのは何とも不気味。
それでは、どれくらい実際のタイタニック号と、小説『フューティリティ』は似通っていたのでしょう?
タイタニック号 | タイタン号(小説) | |
排水量 | 66000トン | 70000トン |
全長 | 269メートル | 244メートル |
総重量 | 46000トン | 52000トン |
速力 | 23~24ノット | 24~25ノット |
乗員数 | 3300名 | 3000名 |
スクリュー | 3基 | 3基 |
いかがでしょうか?
細かな部分に若干の違いはあるものの、これだけ類似していて、しかも事故の起こる14年も前にそれを物語に書き起こしていたというのだから何とも驚きですよね。

しかし、この話には少しだけ続きがあるのですね。
・タイタニック号もタイタン号、どちらも「不沈船」と謳われて大西洋に出航。
・その際、右舷に氷山と激突して沈没。
・救命ボートが乗員数に満たず多くの犠牲者を出した。
と、まあ、これだけで挙げても十分といえるくらい酷似しているわけですが、なんでも1898年に『フューティリティ』を書いたモーガン・ロバートソンは元商船乗組員だったのだそう。
船乗りとしての豊富な知識と経験。
加えてタイタニックのような豪華客船の登場を予見するだけの先見性。
時代と共に巨大産業に成長していく業界。
もしかするとロバートソンの生み出した小説は、そんな船の大型化、高速化していくことに対し危険視していた結果が故の産物だったのかも知れません。
皮肉にも、その懸念が現実になってしまった。
こう考えれば何となく、納得がいくような気がしますよね。^^;
9・11同時多発テロ

アメリカを震撼させた、あの同時多発テロも予見していた作家がいたのをご存知でしょうか?
『日米開戦』
という作品がそれです。
この小説、トム・クランシーという方の作品なのですが、トム・クランシーいえば、アメリカではスティーブン・キング氏とならぶ大御所の中の大御所。
FPSなんかのゲームの元ネタとしても、よく知られる著名な作家さんですね。w
さて、この『日米開戦』、内容はというと日本の財界の支配者(財閥)が日本政府を動かしてアメリカ合衆国に対し軍事的挑戦をするといったもの。
この小説が出版された1994年(平成6年)には、バブル景気で経済大国のイメージが根付いた日本に対するアメリカの不信感(日米貿易摩擦)が強く存在していた時期でもあったようです。
そんな時代のあおりも受けて執筆された作品だったのでしょう。
ジャンボジェット機を議会議事堂に突入させるといった過激な結末だったようですが、その描写が後に発生したアメリカ同時多発テロ事件(2001年9月11日)における旅客機による自爆テロ攻撃に酷似。
小説の出版が1994年、同時多発テロが2001年なので、7年も前に書かれた作品ということになります。
一説にはテロを計画した人物が、この作品をヒントにしたといったことも、にわかに囁かれていますが定かではありません。
さてさて、いかがでしたでしょうか?
実際に起きた事件を予言していたなんて、なんとも恐ろしいし信じられませんよね。^^;
個人的には、これだけ色々な創作物が世の中に出回ってる以上、確率論的に、そのいずれかは事実に近しいものであって当然なんじゃないかと思いますが。どうなんでしょう。^^;

ちなみに、ここだけの話なのですが、実は何かの作品の描写を真似しようとする人間も多かれ少なかれ、世の中には存在するため、作家さんの中には思いついたアイデアを悪用されないため自ら封印してしまう人も多いのだそう。
自分の作品の描写を悪意ある事件に利用されてしまっては、たまりませんからね。
なので、あえて現実では恐らく実行不可能であろう、荒唐無稽なトリックのみを選んで作品の中に取り入れているのだとか。
事実が小説よりも過激であってはならない。
と、いうことなのでしょう。(笑)
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