【事実は小説よりも奇なり】悪魔の実験!? フィラデルフィア計画とは?
- 2021.03.14
- 事実は小説よりも奇なり

フィラデルフィア計画の概要
フィラデルフィア計画は、ペンシルベニア州フィラデルフィア沖合で行われたとされる、アメリカ海軍のステルス実験です。
今となっては当たり前の技術(戦闘機なんかではお馴染みですよね?)ですが、当時としては革新的なアイデアでした。

この実験は、1931年、天才発明家、ニコラ・テスラが設立したと言われるレインボー・プロジェクトの一環で、当時のレーダーは、「船体が発する、特徴ある磁気に反応するシステム」として考えられていました。
テスラは、「テスラコイル(高周波・高電圧を発生させる変圧器)で船体の磁気を消滅させれば、レーダーに映らない」と考えていたようです。

ニコラ・テスラ(1856~1943)
その後、この実験はジョン・フォン・ノイマンに引き継がれ、1943年、駆逐艦「エルドリッジ」に船員を乗せ、初の実験を行なうこととになりました。
驚くべき実験結果

1943年10月28日、ペンシルベニア州フィラデルフィアの海上に浮かぶ「エルドリッジ」を使って、大規模な実験が秘密裏に行われました。
当時は第二次世界大戦の真っ只中であり、実験目的は新しい秘密兵器「磁場発生装置テスラコイル」を使い、「レーダーに対して不可視化する」というものでした。
テスラコイルの高周波によってレーダー波を無効化する為の装置としてエルドリッジの船内には多くの電気実験機器が搭載されており、そのスイッチを入れると強力な磁場が発生、駆逐艦の機影がレーダーから消失。
瞬間、実験は成功したかのように見えました。
が!(笑)
なんと、ここで不可思議な現象が起きます。
実験の開始と共に海面から緑色の光が湧き出し、次第にエルドリッジを覆っていきます。
(この時点で嘘臭ぇ……w)
艦は浮き上がり発光体は幾重にも艦を包み、完全に目の前から姿を消してしまいました。
ジャジャーーーン!!!(笑)

まあ、ここまでは「実験開始直後に、駆逐艦はレーダーから姿を消す」という計画当初からの予定通りでした。
しかし直後にエルドリッジは「レーダーから」どころか物理的に姿を消してしまいます。(いくらなんでも消しすぎw)
しかも2,500km以上も離れたノーフォークにまで瞬間移動してしまっていたのだという。(マジで!?)
それから数分後、またもや艦は発光体に包まれもとの場所に
ハイ!瞬間移動!
ジャジャーーーン!!!(笑)
再び戻ってきたエルドリッジですが、なんと乗員は次のような惨状に陥っていました。
- 体が突然燃え上がった
- 衣服だけが船体に焼き付けられた
- 甲板に体が溶け込んだ
- 発火した計器から火が移り、火だるまになった
- 突然凍り付いた(冷凍化)
- 半身だけ透明になった
- 壁の中に吸い込まれた
- 体が物体にのめり込んだ
『な……なんだってぇぇぇ~!!?』

これだけ聞いただけでも大惨事です。(笑)
賠償金や慰謝料だけで軍が破産してしまいそう。。。
おまけに生き残った乗組員も精神に異常をきたし、エルドリッジの内部は、まさに地獄絵図だったのだそう。
唯一、影響を受けなかったのは、鉄の隔壁に守られた機械室にいた、一部のエンジニアたちだけだったという……。
こうして実験自体は成功したものの、
「行方不明・死亡16人、発狂者6人」
という、取り返しのつかない結果に。
海軍上層部は、この極秘実験を隠蔽したといわれていおります。
(そりゃ隠蔽くらいしたくなるわな。^^;)
こうして、まさにオチまでレーダーから姿を消してしまったようです。
発覚した経緯

そもそも、この「実験が行われた」という密告は、1956年にモーリス・ケッチャム・ジェサップ(天文学の分野で博士号を持つ作家)の元に、カルロス・マイケル・アレンデと名乗る人物から届いた手紙に端を発します。
その手紙には「レインボー・プロジェクト」の内容が克明に綴られていたといいます。
しかし、モーリスは手紙をやり取りするうちに内容を疑うようになりコンタクトを打ち切ります。
が!
なんとモーリスはこの手紙を受け取った3年後(1959年4月)、謎の自殺を遂げています。

もしくは自殺に見せかけた暗殺か?
(排気ガスをホースで車内にひきこみ、一酸化炭素中毒で死亡)。
アメリカ海軍は総力をあげてアレンデという人物を捜したが、失敗に終わります。
(軍からの追跡をも振り切る……だと!?)
後にアレンデが名乗り出たものの、当初実験の存在を否定するも、それを撤回するなど支離滅裂な発言を繰り返したため、アレンデの虚言という可能性が高いとの見方が濃厚の模様。
(逆に考えると軍事機密の漏洩で追われる身となったアレンデが追跡の手を緩めたいとの思惑から詐話師を装ったのではないか?などの諸説もあり。)
現在でもこの非現実的な軍事実験は、多くのマニアや陰謀論者を惹きつけているのだそうな。
嘘? 本当? アメリカ海軍による見解
エルドリッジは実在した駆逐艦です。

ですが、アメリカ海軍歴史センター、および海軍研究所(ONR)の調査によれば、エルドリッジは8月27日にニューアークで就役して以来、1943年中には一度もフィラデルフィアに寄港していないとのこと。
(ちなみに、この期間を含めたエルドリッジの戦時日報はマイクロフィルムに保存されており、誰でもそのコピーの閲覧を請求できる)
また、ノーフォークで、テレポートしてきたエルドリッジを目撃したとされる商船アンドリュー・フルセスは、記録によると10月25日にはノーフォークを出港しており、以降1943年中は地中海に。
同船に乗り組んでいた米海軍予備士官ウィリアム・S・ドッジ少尉は、彼も他の乗組員もノーフォーク在泊中に特に変わったものは見ていないと断定する手紙を寄せています。
そもそも、エルドリッジとアンドリュー・フルセスが同時にノーフォークに在泊していたことはないのだそう。(笑)
では、この噂はどこから?(あなたの風邪はどこから?(笑))
海軍工廠で行われていた様々な実験が、この都市伝説の元ネタになったのではないかと考えられています。

また現在に至るまで信じられている説としては、「消磁」に関する実験が誤解されたのではないか、という説があります。
この消磁とは、艦艇が持つ磁気が地磁気を乱すのを探知して爆発する「磁気機雷」から船体を守るため、艦船に電線を巻き付け電流を流し、電磁石の原理で艦艇が持つ磁気を打ち消す作業のことを指します。
消磁をきちんと行えば、磁気機雷から艦艇は「見えなく」なります。
ただし、人間の目やレーダー、ソナーなどには通常通り映ります。
(あくまで「磁気機雷」の爆発を防ぐためで、レーダーそのものから消える機能は持たない、ということですね)
別の説としては、1950年代に駆逐艦ティンマーマンで行われた、通常の400Hzの発電機ではなく、コイルを小型化できる高周波数(1,000Hz)の発電機を搭載する実験が、この都市伝説の元となったというものもあります。
この実験では高周波発電機から放電現象などが起こったものの、乗組員に実験による影響はなかったとされています。

さてさて、いかがでしたでしょうか?
軍艦が一瞬にして姿を消し去ってしまった挙げ句、2,500km以上も離れた沖合にテレポート。
しかも、その乗組員たちは変わり果てた姿に。
なんとも驚きの事件です。(引田天功もビックリ!(古い?w))
果たして、この実験は本当にあったのか?
それとも単なる都市伝説にすぎないのか?
火の無いところに煙は立たないといいますし。
あなたはどう考えますか?w
真相がどうであれ、興味深い出来事であることに違いはありませんよね。(笑)
それにしても、テスラコイルに天才発明家、ニコラ・テスラ。
なんとも好奇心をくすぐられるワードだと思いませんか?(笑)
このニコラ・テスラについては、また別の機会にご紹介をしていきたいと考えておりますので、どうかお楽しみに。(笑)
※参考文献:Wikipedia
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