【ネタバレ注意】懲役警察 Confidential work『アンダー・ワールド』あとがき

【ネタバレ注意】懲役警察 Confidential work『アンダー・ワールド』あとがき

どうも、さかいです!

『アンダー・ワールド』楽しんでいただけましたでしょうか?^^

というわけで、あとがきです。

ネタバレ注意です。w

まだ本作を未読な方は是非ともブラウザバックをお願いいたします。^^;

『A Crime File』、『B Side Diary』に続く『Confidential work』シリーズが今回、スタートしました。

立て付けとしては『A Crime File』は本来のテーマである警察としての事件解決をメインに置いたシリーズ、『B Side Diary』は完全なる番外編、そして本シリーズ『Confidential work』は裏社会での活躍、プロとしての仕事をメインに描いたストーリー展開といった具合。

ちょいわかりづらくなってきましたね。^^;

まあ、普通ならごちゃ混ぜにしてしまうストーリーを登場人物はそのままにわかりやすくテーマごとに棲み分けさせたといった感じです。

なので、お好きなシリーズを手にとっていただければと。^^;

さて今回の『アンダー・ワールド』で敵組織として描いた“アサシン”という組織ですが、これは古の都市伝説に登場する暗殺教団をモデルにしてたりします。

殺し屋に巨大組織というのは付きもので(笑)切っても切り離せない鉄板ネタでもあります。

これまでのシリーズにもマーダー・インクや薔薇十字団など何度か敵対勢力は登場しておりますが今回も実在(?)した組織をベースとしております。

彼らは決して一枚岩ではなく様々な目的に勢力争い、裏切りや抗争のうえに成り立っている。

所謂、よくフィクションなんかに登場するテンプレみたいな“悪の組織”みたいな風には描きたくなかったので、より写実的に。現代社会を投影したような組織を描きたいという気持ちが以前からありました。(もしかしたら本当にこんな組織があるんじゃ?と思わせるような)

実はこれって諸刃であるのと同時に一種の挑戦であったりもするというか。。^^;

何故ならリアルに描けば描くほど受け取る側には複雑な印象を与えてしまいかねないから。どっか小難しいというか説教臭いというかね。

なので他のフィクションに登場する敵組織ってあんなにもわかりやすい。w

いかにもって感じの悪人面した人たちが同じ目的に向かって同じ行動を起こす。(まあ、例外もあるのですがw)

これってリアルじゃないよなあって。以前から漠然と感じてました。

確かに物語としては、わかりやすくはあるんだけど、どこか子供っぽいというか。

『ほら!こんなに悪い人たちがこんな悪いことを企んでますよ! どうする、主人公!?』

みたいなね。

こんな風に言われているような。(笑)

まあ、これはこれで見せ方としては正解だし、いいんだけど個人的にはつまんねーなーと。(笑)

警察VSライバルの犯罪組織

という方もわかりやすいと思うのですが、ありふれた設定だし、あえて既定路線から逸脱するのも面白いのではないかと。w

裏社会の組織だって色々と思惑だったり事情はあるはず。

それは彼らなりの正義だったり信念だったり生き方だったり。

譲れないものだって。

なので、ゆくゆくは大河ドラマみたいに犯罪組織同士が乱立し戦争勃発!

みたいなノリで描いていけたらいいなという野望があったりなかったり。(どっちなんだい!w)

まあ、あまりオツムがいい方ではないので(笑)壮大になりすぎず程々にしておきたいとは思いますが。(爆)

この辺りはどうか長い目で見守ってやっていただけたら嬉しいかもです。

今後も“アサシン”や“マーダー・インク”、マフィア組織なんかを題材にしたストーリーは展開予定ですので期待しててください。w

で、今回のお話のキーパーソンとして登場したレオ・リー。

彼は香澄にとってのかつての弟分。

暗殺者としてのイロハを教えた過去があり、レオも香澄のことを実の姉のように慕っています。

そのためレオが組織の裏切り者として裁かれようとした際、自らが身代わりになるという選択肢を取ったわけです。

(香澄のHな拷問シーンを期待してた人、ゴメンナサイ。w)

ところが・・・(笑)

まあ、結果はご存知の通り。

あんな風になってしまったわけですが(汗)あのときの香澄の心境を考えたら同情を禁じ得ません。

しかし、それも裏社会の厳しさを知る香澄にとっては慣れたもの。

きっと想定の範囲内だったろうし至極、当たり前のことだったのだろうと想像します。

とはいえ心に空いた淋しさを埋めるため、ひとり祐介からもらったロックグラスを傾けるラストが個人的には気に入ってたりします。

プロの殺し屋として自らの歩んできた過去に翻弄され、時どき迷子になってしまう香澄。

そんな彼女を何だかんだ不平に不満、文句を垂れ流しつつ身を挺して連れ戻そうとする祐介。

これが腐れ縁ともいえる二人の関係性であり絆、神髄であるのと同時に不偏なのだと思います。

つかず離れずの関係。

ルパンと不二子のように。(笑)

ところで、お気づきになられましたでしょうか?w

新シリーズということもあって本作より香澄の愛銃がグロックからSIG P210へと変更となっております。

以前からグロックは失敗だった(笑)という思いもあって、いつか変えてやろうと機会を窺っておりました。虎視眈々と^^;

グロックはいい銃なのですが、その性能の高さも相まって今やスタンダードになりすぎてしまっていて、ちょっとなと。。

これだとフィクションとして個性がない。

なにより撃鉄が存在しないというのが一番のネックに感じておりました、はい。(演出上ね)

そこで思い切って本作を機に変更してみました。w

SIG P210はグロックに比べて何世代も古い銃ではあるのですが、その精度の高さと緻密な機構には定評があります。(現代でもP210ターゲットという名称でスポーツ銃として人気があります)

それ故、当時は非常に高価であったことから一般にはあまり普及せず。

結果、商業的には失敗したといわれています。

しかしながら後々の名銃、cz75の前身になるなどのポテンシャルを発揮しております。

なにより細身かつスマート、飾り気のない。それでいてクラシカル。洗練されたデザインは彼女のキャラクター性ともマッチしているように思い、以前から目を付けておりました。w

非常にマニアックな銃ということで他の作品にあまり登場しないというのもポイントが高かったです。

そして今作にも様々な殺し屋たちが登場します。

ベオウルフにドレスの女たち、そしてマエストロ。

ストーリーの都合上、あまり活躍させてやれなかったのは若干の心残りでしたが。w

ベオウルフに至ってはS&W、M500という超強力(現代のハンドガンの中では最強?)なリボルバーを操る所謂、組織内でも参謀的な立ち位置の殺し屋。

劇中でも描写がありましたが、きっとまともに撃ち合ったら今現在の香澄では太刀打ちできないんだと思います。^^;

ドレスの女たちは境遇が元殺し屋という点が香澄に似ている所謂、量産型(笑)

一歩、間違っていたら香澄も彼女たちと同じ立場に身を窶していたのかもしれません。

マエストロは指揮棒を振って配下たちを操る?指揮官タイプの殺し屋なんだと思います。^^;

作者が覚えていたら(笑)今後も登場予定です。(おいw)

さてさて、いかがだったでしょうか?^^

こんな感じで裏話をつらつら語ってみたわけですが。w

ここでは語りきれない思いも作中にはふんだんに散りばめられてありますので是非とも気が向いたら読み返したりしてみてください。

きっと新たな気づきがあるかも。(?)

既に続きも構想段階にあるので他シリーズ共々、どうかお楽しみに!