【4コマ懲役警察】第1話「今です」

4コマ小説


待ちに待った瞬間だった。

相手は国際的な窃盗犯。

インターポールが長年、追ってきた因縁の容疑者だ。

「今です。香澄さん、やりましょう」

今こそ好機。

このタイミングを逃す手はなかった。

それだけに志来(しき)祐介の鼻息も荒い。

「了解」

溜め息混じりだった。

気怠くて億劫そうで。面倒くさそうで。

元殺し屋捜査官、霧崎香澄が髪をかき上げる。

「香澄さん? 何する気なんです? 銃なんか抜いて」

「何って?」

「え?」

「え?」

「えぇっと」

「志来くんこそ。どうして手錠なんか」

「勿論、容疑者の逮捕です。言ったでしょう、相手は丸腰だって。そういう香澄さんは?」

「殺(ヤ)るんじゃなかったの?」

「違います!」

コメント

タイトルとURLをコピーしました