懲役警察 C Through Chronicle

【オリジナル小説】『懲役警察 C Through Chronicle 殺し屋と媚薬と』前編

  • 2021.03.13

それは、ほんの出来心だった。 魔が差したといってもいい。 いや、好奇心、それとも探究心か。 どちらにしても、いつもの僕じゃなかった。 完全に平常心を欠いていた。 冷静さを失っていた。 どうかしていたとしか言いようがない。 つまりは自分の欲求に負けた。 『馬用興奮剤』の四百倍。 そう言われて、ノエルさんから手渡されたのは茶色い小瓶に入った何やら怪しげな液体だった。 なんでも競走馬の種付け、繁殖の際に […]