【銃マメ】どうかしてるぜ! 世界のヤバすぎる弾薬 4選

  • 2021.04.26
【銃マメ】どうかしてるぜ! 世界のヤバすぎる弾薬 4選

どうも、さかいです!

皆さんは弾薬と聞いて何を思い浮かべますか?

少し銃に詳しい方ならフルメタルジャケット弾にホローポイント、徹甲弾に劣化ウラン等々、色々な種類の弾薬を思い浮かべることだろうと思います。

今回は、そんな弾薬について。

そのなかでも選りすぐりのヤバい弾薬を、ご紹介していきたいと思います。

CBJ弾

6.5×25 CBJは貫通力と汎用性の高さを念頭に設計された弾薬です。

なんと既存の9x19mmを使用する銃のバレルを交換するのみで使用可能です。

薬莢の直径や発生するリコイルが9x19mmと同じであるが故に成せる業だといえます。

ちなみにバレル以外のパーツ(マガジンやボルトなど)を交換する必要はありません。

驚くべきことに機関銃(5.56mmや7.62mm)が貫通できない装甲まで貫通。

※戦車の装甲まで貫けるのだとか。

CBJ弾は9×19mmをペアレントケースとするボトルネック弾で39grの弾頭を持ちます。

たった4.7インチの銃身で730m/sの初速を持ち、先述したように4mm経のタングステン弾芯を持った弾頭は恐るべき貫通力。

この弾薬は8インチの銃身もあれば830m/s程度まで加速。

14.5インチ銃身から発射されるSS190に匹敵しますし、弾道特性も200m程度ならそれと同程度とされます。

※ちなみに従来の9ミリ弾を含めた一般の弾薬の射程距離は50メートルがせいぜい。

R.I.P弾

G2 Research社の開発した、このRIP弾、対人破壊能力を前面に押し出したことでアメリカでは爆売れしているそうです。

RIP弾は「Radically Invasive Projectile(過激に侵入する弾)」の頭文字をとったもの。

『rest in peace』の略で、「安らかに眠れ」という意味もあるのだそう。

完全にアレする目的で作られた弾としか思えません。(笑)

弾丸の特性として「貫通」と「破壊」の2つの指標がありますが、同時にこの2つは相反するもの。

例えば貫通力を高めるにはタングステンのような重たく硬い素材を使いますが、あまりに硬いとターゲットに当たった時に変形せずターゲットの内部を破壊する力が小さくなってしまいます。

逆に破壊力を狙っていくと、貫通力が下がります。

強盗などに備える「ホームディフェンス」では、壁や家具の向こうにいる人間を撃つ貫通力、そして限られた弾数でターゲットを確実に止める破壊力が求められます。

G2 Research社によれば、RIP弾はこの2つの指標を両立すべく設計されているそうです。

秘密は8本の爪を束ねたような弾頭の形状にあります。

弾頭は、この複雑な形状を実現するため鉛を含まず銅をCNCで加工。

そのことも影響してか1発2.25ドルと、お高めの商品になっております。


ご覧の通りの凶悪な形状であるため、硬い物質でも貫通。

かつ人体のように水分の多い軟質の物質においては、弾頭が広がった上に分散して高い破壊力を発揮。


弾頭重量は96グレイン、初速は1,265フィート/秒(約386m/秒)。

※参考までに、ほとんどの9㎜は147グレイン。

先述したとおり弾薬は貫通力を高めれば破壊力が弱まり、破壊力を上げると貫通力が弱まるという特性を持ってます。

破壊力重視のホローポイント弾では、アラミド繊維や、高強度ポリエチレンのソフトアーマーで止まってしまいます。


一方で貫通力を目的としたフルメタルジャケット系の弾は、条件によってソフトアーマーこそ貫通することができますが、今度は破壊力の方が微妙になってきます。


実際のところ、このRIP弾は貫通力に特化しているようです。

拳銃弾という特性(小型である故)もあって、なかなか両立することは難しいようです。^^;

シュレッダー弾

シュレッダー弾はショットガン用の弾薬です。

“ショットシェル”と呼ばれる粒々の弾の代わりに小さい鋭いナイフを収納。

発砲すると、そのナイフが同時に目標周辺に飛び散るといった悪魔的仕様の弾薬です。

ドラゴンブレス弾

ドラゴンブレス弾(ドラゴンブレスだん、Dragon’s breath)は、12ゲージ散弾銃用に設計された焼夷弾です。

マグネシウムのペレットが封入されていて、発砲時の火花によって着火。

この際の燃焼範囲は銃口からおよそ100フィート程度とされます。

通常は12ゲージ2・3/4インチのショットシェルとして装填。

インプ・シリンダーなどの絞りがついた銃身からでも安全に発射できるとされています。

ちなみに、この銃弾が軍隊や警察といった公的機関で使用された記録は存在しませんが、射撃時の派手な効果は花火のように印象的であり、また、アメリカ合衆国では民間での所持に法的規制がないことから愛好家も多いのだそう。

ちなみに一部では遭難信号としても使用されることがあるとされるのだとか。(こういう平和的な用途は好感が持てますね。^^;)

個人の自衛や防犯の目的においては、威嚇用途や低致死性の銃弾として使用されてます。

一般的な散弾に比べるとやや高価です。

戦闘で使用されない理由の1つとして、ほかの銃弾よりも低圧の装薬が用いられている点があり、そのため半自動式散弾銃で射撃した場合はガス圧が不足し、正常に動作しない場合があるとのこと。

要するに不安定な動作で信頼できないということなのでしょう。^^;

また、このドラゴンブレス弾は火災を引き起こす危険性があるため(もう、ただの花火じゃん(笑))多くの国で所持が制限・禁止されており、所持が認められている国や地域においても、危険物として手数料が課されていることもあります。

また、特定通常兵器使用禁止制限条約附属議定書によって使用が制限される焼夷弾にも該当しうることから、同条約の調印国では特に厳しい制限が課されてます。

さてさて、いかがでしたでしょうか?

一言で弾薬といっても様々な種類があって驚きですよね。

余談ですがCBJ弾というのは、わたしも初めて知りました。^^;

これだけ凄い威力を誇る弾なのに、ややマイナーなのかネットで調べても、なかなかヒットせず調べるのに少しだけ苦労しました。(笑)

9ミリ弾にもかかわらず戦車の装甲を貫通できるなんて、脅威としか言いようがありません。

まあ、何にせよ。

銃というだけでも恐ろしいのに、さらにその威力を高めようとする何とも恐ろしい人間の残酷さを改めて垣間見たような気がします。

こんな恐ろしい兵器たちが、いつの日か、この地上から消え失せてくれることを願ってやみません。

あなたはどう感じましたか?

参考文献:Wikipedia