パロAV『君の縄』、『名器の子』を読み解く

パロAV『君の縄』、『名器の子』を読み解く

『パイパニック』、『ロボカップ』、『セックス・アンタト・シテェ』、『ハリー・ホッターとスケベな椅子』そして『ハメナプトラ~黄金のフェラミッド』

この世界にはパロディAVなる物が存在する。

今回は、これら愛すべきバッタモンAVたちの考察をしていこうと思う。

まずは、その代表格といってもいい『パイパニック』

本作が、これらシリーズの礎を築いたと言っても過言ではないだろう。

内容について筆者は未見だが、パニックというからには乳だらけの部屋に押し込められてパニックを引き起こす男の話といったところだろうか。

そんな部屋があるなら、むしろオッパイソムリエの筆者としては閉じ込められてみたい。(笑)

そもそも、この『パイパニック』といネーミング。

これひとつを取っても明らかだろう。日本語タイトルを名付けたレーベル陣の尋常ならざるセンスに。

もはや疑いようもない。天才的とでもいいましょうか、仮に思いついたとしても誰も口にしないであろうタイトル。

世が世ならオヤジギャグと揶揄されても仕方がない。

そこへ切り込んでいく彼らの勇気、スタイル、そして命知らずなチャレンジ精神にわたしは敬意を禁じ得ない。

想像してもごらんなさい。

デスクを囲んでの会議。ホワイトボードに書き巡らされた数々の候補。

大の大人たちが眉間に皺を寄せ話し合う。皆、真剣な面持ちだ。社の命運を握るかも知れない重要な戦略会議。
彼らは頭を抱える。

そう、『パイパニック』を取るか、それとも『チンパニック』か。とね。

次は『セックス・アンタト・シテェ』
このネーミングに心を鷲づかみにされたのは、多分、著者だけではないはずだ。

元ネタは言うまでもなく数年前にブームを巻き起こした海外ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』。

元々がセックスを謳う、やや大人向けのタイトルであるところへ、更にこのネーミングである。
掘り下げるにも程がある。普通なら、このタイトルにターゲットを絞るのは避けるところだろう。

『シティ』を『シテェ』に変えてくるところなど流石としか言いようがない。実に秀逸である。

次は『ハリー・ホッターとスケベな椅子』と『ハメナプトラ~黄金のフェラミッド』

シンプルイズベストなどといった言葉があるが、この2作品にはそれが似合う。

一見、何の捻りもなく、小学生が授業中、ふざけて考えたようなタイトルにも思える。

が、しかし、それがむしろジワるとでもいうのか、シンプルが故に味わい深いとも言える。

やや長めなタイトルのため少しキレはないのは否めないが、前述した作品らと比べてみても秀作であることに違いはない。

特に中途半端に似てるハリーポッター役の人の満面の笑みが印象的でもある。

さて、話を『君の縄』、『名器の子』に戻そう。

皆さんはどう思うだろうか? 『パイパニック』のヒットに味を占め、更に悪のりした彼らがブームに乗っかるべくして生み出された安直なタイトル。

だが、あえて筆者は拍手を送りたい。賞賛したい。彼らによくやったと。

新○誠監督から訴えられるかも知れないのに。w

これを命知らずと言わずして何と呼ぶのか。

そもそも『君の縄』とは? 『名器の子』とは?

『名器の子』は、まあ、まだ分かる。さぞかしアソコの具合のよろしい子なのだろう。
これは期待できる。いや、むしろ期待しかないとさえ言える。

もし、タイトル通りの内容ならAVとしては格好の出来映えであるに違いない。

が、しかし『君の縄』とは? 

縄がどうかしたのか。苦し紛れにも程がある。

わたしは声高らかに言いたい。

これでは『ガンガル』の二の舞ではないか。とね。

あの悲劇を二度と繰り返してはならない。

そう切に願わずにはいられないのであります。

筆者の名言にこんな言葉があるのをご存知だろうか。(知らねーよw)

二度目の模倣はパロディになるが、三度目からはジャンルになる。

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