【人生を変えた!?映画紹介】ダーティハリー
- 2020.02.17
- 映画

ダーティハリーの魅力とは?
映画を愛する皆さんにも映画を好きになるきっかけになった作品、人生を変えた作品があるかと思います。
今回、ご紹介するのは筆者の人生を変えた(かも知れない)作品、ダーティハリーをご紹介したいと思います。
本作品の公開は1972年。筆者はリアル世代ではありませんが、丁度、お茶の間のTVで日曜洋画劇場なるものが流れておりまして、雷に当たったかのような衝撃を受けた記憶があります。(当時は淀川長治さんが司会を勤めておられました)
何が衝撃だったかと言いますと
- 日本語吹き替え版声優の格好良さ、渋さ
- 主人公の破天荒ぶり
- 主人公の愛銃、44マグナムの威力
- クリント・イーストウッドの魅力
でしょうか。なので、皆さんも鑑賞する際には、字幕版ではなく是非、日本語版の方をお薦めします。声優さんもひっくるめてが本作品です。(笑)
日本語吹き替え版声優の格好良さ、渋さ
ブラット・ピットは堀内賢雄さん、アーノルド・シュワルツェネッガーは玄田哲章さん、ニコラス・ケイジは大塚明夫さん、ジョニー・デップは平田広明さんなどといった感じでスター俳優には各担当声優の方々が既に決まっており、殆どは同じ方が演じられることが多いです。
洋画の吹き替えは普通、作品ごとに声優さんが変わることが多いのですが、前述した通り、当たり役とされる方々も一部いらっしゃいます。
そのパイオニアとでもいうのでしょうか、1970年代には既にスター俳優だったクリント・イーストウッド担当声優としてご活躍されていた山田康雄さんが本作も彼の声を担当されています。

山田康雄さんといえば、当時はルパン三世のルパン役としても有名で、カリオストロの城でもお馴染みですね。^^

余談ですが、現在のルパンは栗田貫一氏が担当されてますよね。筆者は断然、山田さん推しで彼以外のルパンは認めていない派です。(笑)
少し話が逸れましたが、山田康雄さん演じる主人公ハリー・キャラハン(クリント・イーストウッド)のイケメンぶりときたら、それはもう卒倒もんでした。
しゃがれ声なのですが、それが妙にドスが利いているというか。それで凶悪犯たちを脅す文句は痺れるものがありました。
ルパンのハードボイルドな一面を、そこだけ上手く切り取ったようなイメージをしてもらえるといいかも知れません。^^
奇妙なことに本物のクリント・イーストウッドとは大して声が似ているとも思わないのですが、この場合はオリジナルを越えてしまった珍しい例といってもいいでしょう。(笑)
主人公の破天荒ぶり
本作こそ破天荒刑事の元祖といっても過言ではない。
ダイハードにリーサル・ウェポン、それに近々、新作が公開されるバッドボーイズ。今や当たり前となったハチャメチャポリスストーリーですが、それ以前は、比較的、真面目な?正統派路線の設定が多かったようです。
そこへ一石を投じたのが、我らがダーティハリー。恐らくは、当時、西部劇で名を馳せていたイーストウッド氏を起用していることから、その延長といったイメージで本作が位置づけられたことは想像に難くありません。
なので、西部劇こそが本作のルーツといってもいいでしょう。荒野を走る馬車が都会の車に。街を闊歩する無法者たちは凶悪犯罪者に。まさに毒を以て毒を制す。そんな斬新にして過激な設定が本作を人気作にまで押し上げた理由といっても過言ではありません。
主人公の愛銃、44マグナムの威力
本作の代名詞とも呼べる名銃、S&W M29。通称、44マグナム。

当時はハンティング用として一部のハンターたちが護身用に所持していなかったにすぎなかったM29を、本作の主人公が使用してことによって一気に知名度が上昇。ヒット商品になった逸話はあまりにも有名です。
現在でもコレクターの間でM29は高値で取り引きされており、中でも当時のモデルは希少だそうです。後継モデルとしてのM29も存在するにはするのですが、一部、仕様が変わっていたり、オリジナルよりも粗悪な面もあったりなどで、残念な代物なのだそう。(笑)
理由としては当時は現在とは違って、すべて職人さんたちによって手作業で製作されており、当然、時代と共に彼らは退職してしまったりいなくなってしまったりで、徐々に、その技術は失われていってしまったというわけです。
そもそも映画で銃のヒット商品が生まれたなどといった例は過去にも今にもなく、この映画の当時の影響力が如何に強大だったかを知る根拠にもなりますね。
さて、このM29こと44マグナム。主人公が悪党に向けて言った台詞にこんなのがあります。
『これが44マグナム。世界一、強力な拳銃で、おまえさんのドタマなんか一発で吹っ飛ばせるんだ。試してみようか?』
そうです。M29は世界一の威力を誇る拳銃だったのです。ただし当時は。(笑)劇中でも向かってくる突っこんでくる車を一発の発砲で止める描写があったり(よく勘違いされていますが、車が止まったのは運転手を撃ったからであってエンジンを撃ち抜いたからではありません)撃たれた犯人はトラックに引かれたみたいに引っ繰り返ったり(人間の体は銃で撃たれても、うしろには吹っ飛びません)と凄まじいまでの演出がてんこもりです。w

今となってはデザートイーグルを筆頭に五十口径の銃が乱立しており、その地位はというと、かつてほどの勢いはありません。
とはいえ、M29が歴史に名を残した名銃であることは、もはや疑いようのない事実と言えるでしょう。※筆者も一番好きな銃です。
クリント・イーストウッドの魅力
前述したとおり、クリント・イーストウッドは既に当時からスター俳優の地位を確固たるものにしてました。
『荒野の用心棒』などの西部劇、マカロニウェスタンと呼ばれる映画に多数、出演。西部劇といったらジョン・ウェイン、ジェームズ・コバーンなどと並んでイーストウッドの名前が出るのが常識です。w

古くはローハイドという、これもまた西部を舞台にした物語なのですが、本作はTVドラマでした。これがイーストウッドの出世作となったのですね。

彼は比較的、遅咲きで20代後半の頃にスカウト(それまでは運送屋さんで働いてました)30代前半になって、ようやくと芽が出たという経歴の持ち主です。
特に役者をやりたくて志望したわけでも何でもないのに、このオーラと貫禄。
人生、何が起こるか分からないものです。(笑)
近年のイーストウッドは、俳優というよりも監督業の方で、ご活躍のようですね。ちなみに筆者としては俳優としての彼が好きなので、監督作品は殆ど観てません。(笑)※何だか政治色が強くて説教臭い作品が多いので。^^;
いかがでしたでしょうか? よかったら、この週末にでも。少しでも本作の魅力が伝わっていたら幸いです。^^
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