まるでバイオハザード!? 人間をゾンビ化させる薬物『バス・ソルト』とは? 『マイアミ・ゾンビ事件』の真相

まるでバイオハザード!? 人間をゾンビ化させる薬物『バス・ソルト』とは? 『マイアミ・ゾンビ事件』の真相

どうも、さかいです!

皆さんはゾンビは好きですか?

今やドラキュラや狼男と並んで、ゾンビは世界中で大人気ですよね。

でも、それは映画やゲームのなかのお話。

そう思ってる方も多いのではないでしょうか?

しかし、もし現実社会でそれに限りなく近い出来事が起こっていたとしたら?

今回は、そんなゾンビ事件を実際に引き起こしてしまった薬物と事件について紹介していきたいと思います。

バス・ソルトとは?

バス・ソルトは、チャットという植物(東アフリカや南アラビアでみられる常緑の低木)に含まれる種類の薬物と類似する物質の集まりを化学的に製造した薬物です。

合成覚せい剤の一種です。 (スパイスやK2は合成マリファナ)

LSDと同様、幻覚を引き起こす場合も。

さまざまな化学物質の混合物が含まれており、実際に何が含まれているかは非常に分かりづらいのが特徴です。

(それだけに取締もしづらい)

通常はパウダー状で、小さなプラスチックやホイルの包装で売買されています。

白色や灰色、黄色や茶色で、カプセルか粒状、または小瓶に入った液体状で売られることも。

使用者によると、鼻から吸引したり、注射で身体に入れたり、食べ物や飲み物と混ぜたりするとのことです。

使用法として、「ボミング」(タバコの紙にくるんで飲み込むこと)や、直腸に入れたり、吸入器を使用して鼻から吸入したり、吸ったりすることもあります。

ぱっと見も粉末や半透明の結晶で本物の入浴剤のよう。

パッケージもおしゃれ。

しかし、その見た目とは裏腹に、一度、使用すれば人を獣に変えてしまうという恐ろしい特徴が。

そんな世にも恐ろしい残虐化するドラッグを何故、未だ使う人たちが絶えないのか?

それは、脱法ドラッグ全般にいえることですが、簡単に作れて安価な上、吸引してすぐ、脳内でドーパミンがあふれ出て、とてつもない多幸(たこう)感が得られるからなのだそう。

そして、1000円拾っただけで1億円の宝くじと同じ喜びを得られ、カップラーメンで5つ星レストランと同じ喜びを得られるとも。

また、どんな相手でも世界一の美女とセックスしている喜びを得られるのだそう。

マイアミ・ゾンビ事件

そんなバス・ソルトの恐ろしさを世間に知らしめた事件があります。

2012年5月26日にフロリダ州マイアミのマッカーサー・コーズウェイで発生した猟奇的傷害事件。

英語では「Causeway Cannibal」(コーズウェイの食人鬼)、「Miami Zombie」(マイアミゾンビ)と呼ばれています。

事件は2012年5月26日、フロリダ州マイアミのマッカーサー・コーズウェイ、マイアミとマイアミビーチをつなぐフリーウェイの脇道で発生。

加害者は全裸で被害者の顔に噛み付き、駆け付けた警官が数発発砲しても被害者から離れなかったため射殺されました。

被害者は左目、鼻、顔の皮膚の大半を失う重傷を負ったものの、一命を取り留めます。

現場付近にあった防犯カメラが18分に及ぶ犯行の一部始終を撮影しており、事件後にインターネットでその犯行映像が拡散しました。

加害者は脱法ドラッグのバスソルトを摂取していたと報道。

バスソルトはメフェドロンが主成分であり、米国では急速に流行したためアメリカ国立衛生研究所が注意喚起を行います。

しかし、バスソルトが原因だとする説は後に否定。

事件から約1カ月後の6月27日にマイアミ・デイドの検死官が公開した検査結果ではマリファナが検出されたのみであり、バスソルトや他のストリートドラッグ、アルコール、処方薬、ドラッグに使用される混ぜ物は検出されなかった。

しかし、これについては現在も議論中とのこと。

どちらにせよ、当初、警察もバスソルトだと確信したほどに、この事件以前から、バスソルト吸引による噛みつき事故がアメリカで多発していた背景があります。

バス・ソルトの別称

売人側は顧客を引き寄せるため(取締から逃れるため?)あの手この手を使います。

別称を作り出すのもそのひとつ。

以下はバス・ソルトの別称の例です。

北極爆発
オーラ
アバランシェ
ブリス
ブリザード
ブルーム
ブルー・シルク
ボリビアン・バス
クラウド9
コットン・クラウド
ドローン
ダイナマイトまたはダイナマイト・プラス
ユーフォリア
グロウ・スティック
ハリケーン・チャーリー
アイボリー・スノー
アイボリー・ウェーブ
またはアイボリー・ウェーブ・ウルトラ
ルナー・ウェーブ
メキシィ
マインド・チャージま
たはマイノ・チャージ
モンキー・ダスト
ミスティーク
ナチュラル・エナジー・パウダー
オーシャン・スノー
パープル・ウェーブ
クイック・シルバー
リチャージ
レッド・ドーン
レッド・ドーブ
ロックオン
ロッキー・マウンテン・ハイ
ルート69
サンドマン・パーティー・パウダー
スカーフェイス
セクスタシー
ショック・ウェーブ
スノー・デイ
スノー・レオパード
スピード・フリーク・ミラクル
スターダスト
スーパー・コーク
トランクイリティ
アップ・エナジング
バニラ・スカイ
ホワイト・バーン
ホワイト・チャイナ
ホワイト・ドーブ
ホワイト・ライトニング
ホワイト・ラッシュ
ホワイト・サンド
ウィキッド XまたはXX
ズーム

さてさて、いかがだったでしょうか?

言うまでもないことですが、ドラッグは絶対に駄目です。

使う側も、その周囲も決して幸せにはなれません。

幸福を感じられたとしても、それは一瞬の出来事であり、その後は地獄のような転落が待っています。

我々、日本人にとっては他人事のように思える、このバス・ソルトですが、実は国内にも既に入ってきているというのが現実のようです。

こういった薬物による誘惑や危険は決して遠い話ではありません。

案外、身近にあるもの。

そのことを本当の意味で、わたしたちは知らなくてはなりません。

引用:Wikipedia