【ネタバレ注意】『ハレンチ・コネクション』あとがき

【ネタバレ注意】『ハレンチ・コネクション』あとがき

どうも、さかいです!

『ハレンチ・コネクション』前編、後編、楽しんでいただけましたでしょうか?^^

というわけで、あとがきです。

ネタバレ注意です。w

まだ本作を未読な方は是非ともブラウザバックをお願いいたします。^^;

モトネタは?

映画ファンの方なら既にお分かりかと思いますが、タイトルに限っては往年の名画『フレンチ・コネクション』がモトネタです。笑

内容は似ても似つかないと思いますが。^^;

『ハレンチ』って言葉自体、既に死語というか、令和の現代、もう誰も使ってない気がしたんですが(笑)ちょっと古いけど、永井豪先生の『ハレンチ学園』なんかでも有名ですよね。

本作のノリも『ハレンチ学園』っぽいというか、エロコメディー寄りだったので、もうこれしかない!という感じで採用しました。

ちなみに最初は『左遷された殺し屋』のタイトルで考えてました。

作品を提出する際、ジャンルをハードボイルドにしようとしたのですが、Amazonの審査で引っかかるという逸話も。笑

理由は名言されませんでしたが、どうやら『ハレンチ』というキーワードが引っかかったみたいです。^^;

本作で描きたかったのは

本作は箸休めというか。

少し力を抜いて何も考えずに楽しめればいいや的な?(笑)

ちょっとシリアスから距離を置いたシリーズ屈指。

異色のコメディ作品にしたいと思いたち、執筆に取りかかりました。^^;

馬鹿な大人たちが大真面目にエッチな策略を巡らせる。

といった感じの軽いノリのストーリーがあったら面白いんじゃないかなと。笑

たとえば芸能人なり身近なり、推しの異性がいたとして。

男なら当然、裸って見てみたくなりますよね? w

いや、絶対なるはず!ww

本作は、そんな話。笑

可愛さ余って憎さ100倍!

狙いをつけた推しの相手をどうやったら脱がすことができるのか?(なんかAVの企画モノでありそうw)

どんな手を使えば裸を見られるのか?

それについて本作に登場する悪役たちは命を賭けて試行錯誤。

議論に議論を重ねて本気で実践しようとする。

とことん、間抜けな計画を。笑

普通の人なら、そんな馬鹿な!

と思うことであっても彼らにとっては、それがナイスアイデア。

なもんで何の疑いもなく行動に移しちゃう。

いってみれば、修学旅行先でどうやったら女湯を覗けるか試行錯誤する男子中学生たちみたいな?w

反面、バックボーンにあるのは警察上層部の腐敗。

汚職警官の組織という一見、重いテーマを扱いつつ、彼らの間抜けぶりがいいコントラストになっているのではないでしょうか。笑

警察内部に蔓延る闇組織

これは我ながらナイスアイデアだったんじゃないかと。笑

これまでで、ありそうでなかったような。

よくあるのは、法で裁けない犯罪者を~みたいな警察の裏組織はあったりするのですが、悪徳警官たちの巣窟というテーマは比較的、珍しいんじゃないかな。

こういった警察の裏組織を扱った作品では、有名どころでは『ダーティハリー2』なんかが該当しますかね。

普通、リアルな悪徳警官というのは不正が外部に漏れないよう単独で行動するのが常なわけですが、本作に登場する悪役、ハレンティーノ一派は違う。

メンバー同士、互いに弱みを握ってる者らでつるむことによって、より大きな不正に手を出すことができるし、いざというときに庇い合えるし揉み消し合える。

皆、相互に弱みを握り合っているわけだから簡単に裏切ることもできない。

しかも、それが権力を持った上層部連中なわけだから尚更タチが悪い。

実際、存在していても不思議じゃないし(特にメキシコとかコロンビアとか治安の悪い国ね)このテーマだけでシリアスな警察小説が丸々一本、描けてしまえるのではないでしょうか。

ちなみに本作のタイトルにもなってる『ハレンチ・コネクション』は悪役であるハレンティーノのコネクション(組織)という意味合いも兼ねております。^^

スケベッチ・ド・ハレンティーノ

名前からして、もうヤバイ奴、確定ですよね。(爆)

モデルは完全にスターウォーズに登場するジャバザハットです。w

あとはドラゴンボールに登場するバビディーとか、漫画『医龍』に登場する野口(?)院長とか。(喋り方とか参考にしました)w

最初はただ香澄にセクハラする警察の偉いさん程度に考えてました。

しかし突き詰めていくうちに、どんどん話が広がっていってしまい。w

気づいた頃には、あれよあれよという間にインターポール内部に一大帝国を築き上げる大悪党にのし上がってました。笑

でも、実際、どこにでもいると思うんですよね、ああいったタイプのエロオヤジって。笑

芸能界なんかじゃ枕営業の噂が絶えないし、普通の企業なんかにだって部長クラスともなれば居るとこには居る。

もっとも昨今じゃコンプラなんかが五月蠅くなってきているので、だいぶ少なくなってきてはいるでしょうが。^^;

男女ともに互いの同意があったりギブアンドテイクの関係なら、まだよいのですが、やはり脅したり相手の弱みに付け込むのはよくないですよね。^^;

よこしまな考えというのは最後には必ず成敗されるものです。笑

もっともハレンティーノの場合は手を出した相手が悪かったですね。^^;

エヴァンス兄弟

彼らの場合は特にモトネタはなかったです。

兄のニックは言ってみればカムフラージュのための存在。w

冒頭から怪しさ満点のキャラクターが登場したのでは、すぐに黒幕だってバレてしまいますからね。

でも、怪しいキャラクターを二人設定しておけば少しは不審さが薄まるのではないかと。

そういった目論見はありました。w

でも弟のリックには個人的に特別な思い入れがありましたかね。^^;

なんでしょ、一見、爽やかな好青年に見えるだけに、ふとした拍子に漏れる残酷な一言。

こういうのって少し怖くありません?笑

おっかない顔した強面の人が怖い台詞を吐くよりも、逆に凄みを感じるというか。

たとえばジャ○ーズ顔負けのイケメンが、ニコニコしながら

『じゃあ、今から○しちゃおうかな♪』

みたいなことを軽いノリで言われるとゾッとするというか。

ちょっとサイコパスを感じるというか。

でも、それが魅力だったり。

もしかすると、こういうキャラクターが好きなのかも知れません。^^;

もしも、あのシーンで助けが来なかったら?

これについては皆様のご想像に。w

でも、まあ、最悪な結末に至っていたことでしょう。^^;

それはもう目を覆わんばかりの。

現役の殺し屋だった時代と違って今の香澄には守るべきものがたくさんある。

逆にそれが今の彼女の強さでもあり足かせになっていたり。^^;

なので、どんなに腕っ節が強くても結局のところ今の香澄って志来クンなしでは生きていけない。

逆に志来クンは志来クンで、また香澄には助けられてばかりなので、お互い助けたり助けられたり。

持ちつ持たれつの関係にあるといっていい。

冒頭で彼は言います。

自分にとって警察という場所は夢であり願い。

だと。

しかし結果として、それは見事なまでに覆される。

最後に彼は警察という自らの居場所ではなく香澄を選んだ。

彼の中で、きっと香澄という存在はそれ程までに大きかった。

自分で想像していたよりも、ずっと。

とまあ、多分、こういうわけですね。

何よりも大切だったはずの警察官という立場を捨てて香澄の身を救うことを彼は選んだ。

それに対し香澄本人は相変わらずの他人事。

いつもの香澄節が炸裂します。

フォローするどころか

『警察をクビになってよかった』

とまで、のたまいます。(笑)

でも、ポツリと最後に呟く。

なにげなく彼女の放った一言。

あの言葉がすべてを物語っているといっていい。

もう、あの二人に言葉なんて必要ないのかも。w

いいなあ、羨ましいなぁ、そういう男女の関係って。笑

ところでIFストーリーとして、

もしも、あのとき助けが来なかったら?

みたいな別バージョンのストーリーも執筆検討中なんですが、これって需要ありますかね??(笑)

(勿論、当ブログ限定公開です!w)

というわけで、如何だったでしょう?

『ハレンチ・コネクション』前編、後編。

面白かったよ!!

って思ってくださった方も、

うーん、微妙だったかなー。

という方も

何これ?意味わかんね。

という方も。

色々な感想、ご意見があったかと思います。笑

それらすべて、さかいにとって貴重な財産です。^^

これからも一人の方にでも多く楽しんでいただける作品作りを心がけていきたいと思いますので、どうか生暖かい目で見守ってやってください。mm

あ、それと是非是非、作品についてのレビューも書いていただけたら嬉しいです!(切実)^^;