【ネタバレ注意】『西園寺薫の憂鬱』あとがき
- 2022.11.18
- あとがき

どうも、さかいです!
『西園寺薫の憂鬱』楽しんでいただけましたでしょうか?^^
というわけで、あとがきです。
ネタバレ注意です。w
まだ本作を未読な方は是非ともブラウザバックをお願いいたします。^^;
薫というキャラクター
まず西園寺クンのキャラクターですが、初登場の『忘却のハリウッド』では実はフワッとした感覚というか、あまり固まってなかった部分もありました。^^;
でも、ロックバンドのボーカルという彼の顔を前面に打ち出した本作によって、そのキャラクター性がより強固に。
確立されたとでもいいましょうか。
実際のバンドマンの方がどうかは知りませんが(笑)自分の中のバンドボーカルって少し尖ってるというかアウトローなイメージなんですよね。
で、めっちゃイケメンで。(B’zの稲葉さんとかラルクのhydeさんとか)
ちょっと80年代、90年代のイメージで止まってるのかもしれません。w
これは『忘却の~』のあとがきのときにも書いたんですが薫のモデルはジャスティン・ビーバーとジョニー・デップです。w
なので基本、チャラいんですが、どこか硬派で不良っぽい。
(多分というか、自分とは絶対に友達になれないタイプww)
そんなことから、表紙のイラストを描いてるときも、それっぽく見せようと必死でした。w
その影響か『ハリウッド』のときより若干、吊り目に。w

ていうか男のキャラ(しかもイケメンw)書いたのって、なにげに初めてかも。
今まで好き好んで女の子ばっか描いてたので。w
イケメンってどうやって描けばいいの???
ってとこからのスタートでした。w
そこそこ上手く描けてればいいんだけど。。^^;
いやあ、それはもうあっちこっちのイケメンキャラの画像を検索して参考にしまくりました。w
だって、どう書いていいのかわからないんだもん。。苦笑
で、まあ、この薫というキャラクターなんですが。
マジレスすると、ハリウッドも制し、そのうえ全米ビルボードまで席巻する超人なんて、これまでに前例がないし、現実ではいるわけもないんですが(笑)
(パッと思いつくのはホイットニー・ヒューストンとかビヨンセくらい???)
ましてや日本人がなれる可能性は極めて低い。
でも、将来的に絶対ないかと言われれば断言できるわけでもない。
その辺りをリアルと感じるか、荒唐無稽と感じるか。
これによっても本作への没入感が変わってくるかも知れません。
勿論、そこんとこは重々、承知で執筆したわけですけども。(笑)
まあ、その辺は創作ということで許してください。w
本作の世界観
今作のコンセプトはロックとハードボイルドの融合。
そもそも僕自身が大の音楽好きで、特にジャズとかロックとか割と聴いたりしてるんですね。
フランク・シナトラやレイ・チャールズとか。
特に60年代アメリカの音楽を最近は好んで聴いたりしてます。
ジャズなんかは完全に大野雄二さんの影響だわ。笑
なので、香澄の趣味=自分の趣味みたいなとこがあったりします。^^;
そんなわけで、以前からロックをテーマにしたハードボイルド作品があったら面白いかもーとか漠然と思っていた部分もあったりで。
ジャズ×ハードボイルドって組み合わせはよく目にするけどロック×ハードボイルドって案外ない。
勿論、僕は本職のバンドマンでもなんでもないわけですが(笑)結構、ハードボイルドものと似た部分というか共通してる部分があるんじゃないかと漠然と感じておりました。
どこが?と聞かれると答えられないんですけど。w
なんつーんだろ、世間のルールに縛られず、反骨精神剥き出しで言いたいことを歌詞に乗せて世間に向けて発信するとことか(←完全に勘違いしてるw)
要するに尖ってる部分が似てるというか。
なのでストーリー的には相性がいいんじゃないかとね。
そんな思いも本作を構成する要素の一つになってるんじゃないかと思います。
薫と香澄の関係性
で、途中、書いてて思ったのは
あれ? 香澄と薫って結構、相性よくね?
でしょうか。w
まあ、ハリウッドのときから薄々は感じてたんですが。笑
この二人って割と似通った部分があるんですよね。
無愛想で突っ張ってて寡黙で。
だからなのかなあ。。。
志来クン相手よりナイスカップルになりそうな気が。^^;
他の作家さんは存じ上げませんが、自分の場合、ほとんどストーリーとか展開とかって考えない性分で(考えても細かいとこだけ)わりと浮かんできた情景をそのまま執筆する自由な(笑)スタイルでやらせていただいてるんですね。
なもんで、このキャラをどうしようとかああしようとかって思惑が全然なくって、本当、頭の中でキャラたちが勝手に動いて喋ってっていうのを、そのまま活かしてます。
だから香澄が薫と付き合いたいと言い出せば、そうなるかもだし、その逆もあり得る。
今後、どうなるかは僕自身にもわからないっす。w
まあ、実際問題、カタギの人が、あんな危ない人と付き合うには、かなり強靭な肉体と精神が必要になりそうですけど。^^;
それこそジェイソン・ステイサムスなみにタフじゃないと務まらないかもです。笑 (あっちの方も……って、こらw)
で、今回、是非やってみたかったのは、もし薫と香澄が付き合うとしたら????
といった試み。
一種のシミュレーションというか、なにより自分が見てみたかったってのがあります。
果たして、どんな手を使って薫は香澄を落とすのか。
対して、どんなシチュエーションになれば香澄は薫に心を開くのか。
まあ、結果はご存知の通りなわけですけど。w
劇中、薫が香澄に問います。
『怖いんだろ、男が』
それに対し香澄はこう答える。
『ハズレよ』
でも、結果としてこれは大当たり(?)だった。
そう、香澄は男のことが嫌いなわけじゃなくって実は怖がってる。
根っこの部分は寂しがり屋だし、凄く優しいんですね、あの子。
なので、誰かを愛したり好きになることによって、その相手を自分のせいで失うことを恐れてる。
だから恋愛感情を押し殺す。
必死になって好きになるまいと努める。
自分に言い聞かせる。
それが執拗に男から距離を置く理由。
まあ、これが真実なのかどうかはわからないわけですけど(笑)考察としては結構、いい線いってるんじゃないでしょうか?
『追憶のローカス』のときにも少し描きましたが、過去、殺し屋だったという性質上、彼女は数え切れないくらいの『死』を体験してるわけで。
そのなかには自分にとって大切な人間も含まれていたりで。
そのことが未だトラウマになっててもおかしくはない。
考えてもみれば、ちょっと気の毒だし可哀想な生い立ちです。。^^;
そんなこんなでラスト近く、壁ドンなんか決めちゃってます。
参考にしたのは今、流行(?)のTLとかの漫画。w
ここはひとつ、女の子が言われてキュンとするような台詞を言わせてやろうと。
(薫ってそういうキャラだしね^^;)
まあ、本作を読んでいただいてる方々は殆どは男性なんじゃないかと推察されるので、キュンとされる方は少ないんじゃないかとは思いますが(笑)
しかし、これから死地へ赴く。
もしかしたら自分は死んでしまうかも知れない。
そう思ってた矢先に、まんざらでもない相手にあんなことを言われてされたら、いくら勝ち気とはいえ流石の香澄も少しは気を許すんじゃないかと。
そういう結論に至りました。w
まあ、それも真実かどうかは文字通り『霧』の中なわけですが。(誰が上手いことをw)
オチについて
んでもって、ラストは夢オチならぬ曲オチだったという。w
でも、本当にそうか??
ここからは自分も読者さんと同じ目線になって語りますけど、あのラストって、どうとでも解釈できると思うんですね。
薫が香澄と一緒に過ごした時間は自身の作曲した『GAME』の中での出来事だったとも取れるし、あの後、本当に香澄がライブに姿を現していたなら真実だったとも取れる。
すると二人は本当にキスを交わしたのかも知れないし、そうじゃなかったのかも知れない。
つまり時間がループしてる。
果たして真実は?
ちょっぴり不思議なラストです。^^;
シェリーというキャラクター
で、もう一人、本作に登場するシェリーというセ○レ……もとい女性。
シェリー・マクギリスですね。
この人、ちょっと思い込みが激しいというか、相手の男を支配したがるというか。
香澄とはまた違った怖さがあります。^^;
でも、リアルでも結構、居るタイプなんじゃないかな。
身近にも一人はいるじゃないですか。
自分がこう思ったら絶対、正しいんだ!!!
って人。
絶対に意見を曲げない。
自分が善意でやってあげてるんだから相手だって感謝するに違いない。
自分が好きなものは世の中の皆が好きに決まってる!!
はい、完全に痛い人です。w
少しストーカー気質とでもいうか。。。
要するに相手の身になって考えられない人ですね。^^;
いってみればシェリーはその部類。
薫の女癖の悪さは常にトラブル(事件?)を招きます。
まあ、そんな相手にも誰彼構わず言い寄ってしまうのが薫というヤツ。w
何故?そこにいい女が居るから!
ってなもんです。(こういうとこ、さかいと似てるかもww)
多分、一生、治らないんでしょうね。あの女癖の悪さは。w
あれ、でも本命である香澄と付き合えたら少しは変われるかも???w
案外、いい父親になったりね。
実はあった?香澄とのセッ○ス描写
実は二人の濃厚なセッ○スシーンも書くには書いてました。
しかし結局はボツに。(笑)
あれ? なんか違うなって。
こんなのらしくないなーって。
いつものやり過ぎる癖というか。
暴走というか悪ノリする癖が出てしまい、ついね。^^;
ギリギリのところで踏みとどまりました。笑
大切ですね。冷静になるのって。w
キスまでは、まあ大人同士なんだし、多少の過ちはあるかもだけど、流石に本番ともなっちゃうとねえ。。。。^^;
どう考えたって香澄って、そーゆータイプじゃないし。。。
いかに相手が百戦錬磨のプレイボーイであったとしても。^^;
なにより香澄には志来クンという想い人がいるわけだし。
でも、どうなんだろ??
この先にかんしては、あながち否定できない部分もあったり???
絶対に落ちない女VS絶対に落とす男
二人の今後の展開に目が離せません。w
今回、最も描きたかったテーマ
まあ、色々と描きたかったテーマはあるんですが、その中でも特筆してたのは、
世界中の人たちには届くけど、たった一人の女性には届かない儚さ。
でしょうか。
それは自分の思いとか声とかメッセージとか。
まあ、色々ですね。笑
これは虚しい。
是非、想像してみて欲しい。
仮にあなたが100万人の異性からモテたとして。
でも、たった1人の大好きな異性からは振り向いてもらえない。
それは果たして本当にモテてると言えるのでしょうか?
意味はあるんでしょうか??
ってね。w
まあ、薫クンの仕事は人気商売。
モテることをビジネスというか生業としてるので、そこんとこは割り切ってるのかもですけど、純粋に一人の人間として考えた場合にってお話ですね。^^;
もし自分が薫の立場だったら彼同様、少し寂しい気分にはなっちゃいますかね。w
なもんで、頑張れ、薫クン!
って気持ちで、あのシーンは書いてました。笑

というわけで、如何だったでしょうか?
『西園寺薫の憂鬱』
面白かったよ!!
って思ってくださった方も、
うーん、微妙だったかなー。
という方も
何これ?意味わかんね。
という方も。
色々な感想、ご意見があったかと思います。笑
それらすべて、さかいにとって貴重な財産です。^^
これからも一人の方にでも多く楽しんでいただける作品作りを心がけていきたいと思いますので、どうか生暖かい目で見守ってやってください。mm
あ、それと是非是非、作品についてのレビューも書いていただけたら嬉しいです!(切実)^^;
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