【辛口映画レビュー】映画『トップガン マーヴェリック』を観た感想 ※ややネタバレあり

【辛口映画レビュー】映画『トップガン マーヴェリック』を観た感想 ※ややネタバレあり

どうも、さかいです!

今回は久しぶりの映画レビュー。^^

映画『トップガン マーヴェリック』です。

そう、本作は、あの名作『トップガン』の続編。

およそ30年の刻を経て制作されました。

さてさて、そんな本作。

果たして面白かったのか、面白くなかったのか?

その評価は如何に?

評価

ストーリー

★★★★★

キャラクター

★★★★★

アクション

★★★★★

どんでん返し

★★★★☆

総合

★★★★★

魂を揺さぶる絆のドラマと前人未到のスカイアクション

涙と興奮、奇跡の“胸熱”130分


《5つの胸熱ポイント》
【世代を超えた続編の誕生】あの男が帰ってきた――青春映画の金字塔『トップガン』、時代を作った不朽の名作が36年を経て帰還、世界が熱狂。
1980年代を象徴する傑作にしてトム・クルーズの出世作『トップガン』。
フライトジャケット、レイバンのサングラス、カワサキのバイクといったファッションの流行と、「デンジャー・ゾーン」(ケニー・ロギンス)など名曲揃いのサントラが時代を彩った。
続編製作権をトム・クルーズが自ら獲得、度重なる延期を経てついに公開、今だからこそ可能になった最高レベルのスカイアクション最新作に世界が再び熱狂。

【感涙必至のストーリー】「もう誰も死なせない」と誓うマーヴェリックが挑む究極のミッションとは?
前作で命を落とした同僚グースの息子ルースターに教官として対峙するマーヴェリックの葛藤、最大のライバル・アイスマンとの絆。
「トップガン・アンセム」で幕を開け、レディ・ガガによる主題歌「Hold My Hand」で幕を閉じる、涙と興奮の130分。

【本物へのこだわり】「続編の条件は“本物”を撮ること」――飛行シーンはCGなし、すべてがリアル。
究極のリアルを求め、IMAXカメラを戦闘機内に搭載し撮影を敢行。
トム・クルーズの本物へのこだわりと撮影技術の進化によって、前作を凌ぐ迫真の飛行シーンが現実のものに。
トム・クルーズと共に製作を率いたのはハリウッドを代表するプロデューサー、ジェリー・ブラッカイマー。
メガホンを取るのは『オブリビオン』のジョセフ・コシンスキー。

【新旧キャストの競演】旧友・アイスマン役のヴァル・キルマーの出演が実現!マイルズ・テラーら、新世代トップガンのアンサンブルにも注目。
アイスマンはマーヴェリックをトップガンに呼び戻す海軍大将として登場。
キルマーは咽頭がんを患って自然に話すことができない状態だが、トム・クルーズが熱望してその出演が叶った。
アカデミー賞(R)女優ジェニファー・コネリーの好演にも注目。

【吹替版】マーヴェリック役はトム・クルーズの吹替えでおなじみの森川智之、ルースター役で宮野真守が参戦。
日本語吹替版にもベスト・オブ・ザ・ベストな声優陣が集結。
マーヴェリックとルースターを演じる森川智之と宮野真守のほか、ペニーの本田貴子、アイスマンの東地宏樹が圧巻の演技を見せる。

【ストーリー】
アメリカのエリート・パイロットチーム“トップガン”。
しかし彼らは、ベスト・オブ・ザ・ベストのエースパイロット達をもってしても絶対不可能な任務に直面していた。
任務成功のため、最後の切り札として白羽の矢を立てられたのは、伝説のパイロット“マーヴェリック”(トム・クルーズ)だった。
記録的な成績を誇る、トップガン史上最高のパイロットでありながら、常識破りな性格と、組織に縛られない振る舞いから、一向に昇進せず、現役であり続けるマーヴェリック。
なぜ彼は、トップガンに戻り、新世代トップガンと共にこのミッションに命を懸けるのか?

【キャスト】
キャプテン ピート・“マーヴェリック”・ミッチェル:トム・クルーズ(森川智之) (『トップガン』『ミッション:インポッシブル』シリーズ)
チェスター・“ハンマー”・ケイン少将:エド・ハリス(菅生隆之)(『アポロ13』『ザ・ロック』)
ブラッドリー・“ルースター”・ブラッドショー海軍大尉:マイルズ・テラー(宮野真守)(『セッション』「ジ・オファー/ゴッドファーザーに賭けた男」)
ペニー・ベンジャミン:ジェニファー・コネリー(本田貴子) (『ビューティフル・マインド』『ノア 約束の舟』)
トム・“アイスマン”・カザンスキー海軍大将:ヴァル・キルマー(東地宏樹) (『トップガン』『ドアーズ』『ヒート』)

引用:Amazon

感想

控えめに言って最高!!

普通、続編って失敗したり変な映画になっちゃうことが多いんだけど、この作品はそんな不安とは無縁。

ちょっと数年ぶりの傑作と呼んでもいいのではないでしょうか。

映画とは何か?

エンタメって??

最近、忘れかけていた(?)そんな思いを久しぶりに奮い起こしてくれた名作。

目から鱗の超力作でした。

勿論、これは前作からのファンという補正もかかってるのかも知れません。w(まあ、言うてもさほど繰り返し観たわけでもなく。にわかといえばにわかなんですが。w)

しかし、それを差し引いても十分な出来映えだったのではないでしょうか。

及第点などといった言葉は軽く飛び越えてます。w

いやあ、本当に凄かった!(興奮冷めやらずw)

というのも過去作の、ある人物が物語の根幹を握る重要な立ち位置にあるのですが、そのことについても大変、丁寧に描かれており、わかりやすく説明されてる。

複雑な人間関係といったものも一切なく、初めて観賞する人も割とすんなり受け入れられるんじゃないでしょうか。

そのことから続編としてのハードルは大変、低いです。

初見の人でも安心してストーリーに入っていけることでしょう。

詳しくはネタバレになってしまうので、あまり言えませんが(笑)まずは、お決まりともいえる滑走路と並行してバイクで突っ走るシーンを始め、空母から戦闘機が発進するシーン、挙げ句、ラスト近くには往年のあの名機まで登場します。w

まさにファンが観たいもの、期待してるものすべてをぶち込んでくれてました。

良かった点

・最高のOPに最高のBGM

・往年のファンが何を求めてるのか。そのことについて制作側がよくわかってる。

・ストーリーが単純明快

・登場キャラクターたちが皆、魅力的!

・手に汗握るドッグファイト

・前作から引き継がれる世界観

・きちんと次世代の軍事事情についても描かれてる。

・C国がしゃしゃり出てこない。笑

最高のOPに最高のBGM

まずね、OPから持ってかれます。(笑)

鷲づかみにされます。

完全に。

そんなんズルイわーってくらい。w

いやあ、マジよくわかってる!

おまえら、これが観たかったんやろ??え?どーだ?

っていう制作陣の高笑いが聞こえてくる。

普通、そういうのって鼻につくんだけど、あのOPに関してはそーゆーのが一切ない。

ぐうの音もでない。w

はい、これが観たかったんです!このOPです!!

ってなっちゃう。w(相手の思うつぼ?w)

あんな絵面とBGM流されちゃったらねー。

そりゃもう往年のファンは泣いてしまいますよ。w

初見の方も一度は目にした光景なんじゃないでしょうか。

あのOPだけ繰り返し観賞してる人も多いと思う!w

あー、トップガンだあ!!ってね。^^

そう、本作の制作陣は

往年のファンが何を求めてるのか。

どんな作品を望んでるのか。

そのことについて徹底的にリサーチをしたのかも知れません。

もしくはスタッフ陣営が過去作について深いリスペクトを感じてる。

作品に対する敬意と愛、情熱を感じました。

とにかくファンがどうして欲しいのか。

そのことについて熟知してますね。

これは作り手側にとって、とても重要なこと。

往年のファンが何を求めてるのか。そのことについて制作側がよくわかってる。

そのためか物語の随所に前作を連想させるオマージュが散りばめられてある。

あー、このシーン、前作で観た観た!!

みたいなね。

それを露骨でなく、さりげなく入れ込んでくるところに美学を感じました。

まさに続編のお手本みたいな作品!!

今後、人気作の続編を作る監督、脚本家には本作を是非、お手本にして欲しいものです。

ストーリーが単純明快

ストーリーは至ってシンプルです。

難しい要素は一切なく、敵国も国名すら出てこない。ww(恐らくイラン辺りでしょうけどw)

まさに王道中の王道ともいえる展開で、さかいは途中で『ごくせん』の海軍バージョン???って思っちゃいました。^^;

そう、問題児ばかりを抱えるクラスに札付きの教師が単身、乗り込んでいって困難を乗り越えながら対立してた生徒たちと打ち解けていくという例のアレです。

実に王道だしベタ。

もう使い古されて手垢塗れの設定です。

しかしながら一見、悪手だと思われがちなベタ展開であれど、これが実に上手く調理されてた。

王道でも一流のシェフが料理することで、こうまで素材は活きるんだと。

面白くなるんだと。

改めて思い知らされた気がしました。

王道は決して悪いことじゃないんだってね。

そういう意味では実に考えさせられました。

登場キャラクターたちが皆、魅力的!

登場キャラクターたちも実に魅力的でした。

これも王道中の王道で絵に描いたようなキャラクターたちなんですが(笑)

まずは

クラスに一人はいる皮肉たっぷりの不良キャラ。

分析大好き、気の弱い博士キャラ。

腕っ節の強いヒロイン。

融通の利かない頭でっかちの上官たち。w

でも、それがいい!

ていうか、これ以外の構成は考えられないでしょう。

軍隊という設定上、荒くれ者同士が競り合うくらいが丁度いい。

特にクラス一番の不良がラストは一番、美味しいとこ持っていきます。ww

それと、これも時代なんでしょうかねー。

なかでも個人的には女性の戦闘機乗りは実に映えたし最高に恰好よかったですね。

手に汗握るドッグファイト

あなたは最近、味わいましたか?

鳥肌の立つ感覚。

そう、本作はそれを味わわせてくれます。

手に汗握るドッグファイト!

これは言わずもがなでしょう。

本作、最大の売りにして見せ場といってもいい。

全体的にこれだけクオリティーが高いのだから最大の見せ場がショボイはずなんてない!ww

案の定、さかいの期待値を軽々と超えてくれました。

流石は海軍全面協力だけのことはあります。

実際、こんな動き可能なの????っていうパフォーマンスから、予想のつかない動き、トリッキーな空中戦の連続でした。

思わず『うおおっ!?』って声が出てしまうくらい。

こればっかは流石に口頭や文章で表現するのは難しい。ww

実際に自分の目で見て興奮してくれ!!としか言いようがないです。^^;

劇場で観賞した方々は、さぞかしチビりそうになったんじゃないでしょうか?ww

自分の中ではF18(ホーネット)って結構、地味な印象だったんですが、今作で完全に見る目が変わってしまいましたね。ww

前作から引き継がれる世界観

前作から既に30年の月が経過してるんですね。。

にもかかわらずですよ?

今作の何が素晴らしいって前作の世界観を一切、壊すことなく見事に継承してること。

そのせいかどうかはわかりませんが、演出や台詞回し、展開なんかもどこか懐かしい。

見る人によっては、やや古臭さを感じるかも知れません。

でも、これは前作の世界観を忠実に踏襲した一つの結果。

結論といえるでしょう。

制作サイドも明らかに狙ってやってます。

この点についても、よくわかってるなあと。w

30年という月日に加え、監督が交代してしまってるのにです。

そのことから本作は単なるオマージュや同人映画なんかではない。

正当な続編と呼べる所以なのではないでしょうか。

きちんと次世代の軍事事情についても描かれてる

本作はエンタメ映画です。

反面、きちんとしたテーマが背景として描かれてる。

それは次世代の戦闘機事情について。

上官が主人公のマーベリックに言います。

『もう戦闘機乗りの時代は終わった。これからは無人機の時代だ』と。

(正確ではないけど、確かこんな台詞ww)

確かになーと。

今後、ドローンが普及していって戦闘機並みの性能を有した無人機が台頭していくことでしょう。

勿論、コクピットは空っぽというか無人なわけだから、人間にとっては限界のあるGへの耐久性だって難なくクリア。

恐らくVRセットみたいなシステムを使って遠隔でドッグファイトをけしかけたりするような時代になっていくんでしょう。

なんなら、それすらなくなっていってAIが操縦する。

一方的な戦術へと移行していく。

そうなればマーベリックをはじめとした彼らのようなパイロットたちだって御役御免。

まあ、人命が損なわれるリスクは減って、さらに人員を割く必要もなくなるわけだから、それはそれでひとつのメリットなのかも知れませんが。

そういう意味では今作みたいな映画も、次第に次世代の波へと押し込まれ呑まれていってしまうのかも知れません。

ひとつの時代の終焉。

転換期を垣間見た気がしました。

C国がしゃしゃり出てこない。笑

近頃、やたらハリウッドに幅を利かせてきた例の国。

かの国の存在が無理矢理登場することなかったのは、まさに評価すべき点。

おかげで最後まで邪魔されることなく安心して観賞できました。

何がいいって、この点が最高でしたね。

あの国が登場するか否かで今作における世界観は一変してたに違いありません。

評価もここまで高くなかったことでしょう。

現代のハリウッド事情で、この点をクリアするのって逆に至難だったんじゃないかと思います。

そこを超えてきてくれたのは、制作側による多大な努力の賜物だったのかも。

これは正真正銘、アメリカの映画だ!

おまえらには一切、口を出させないぞ!

そう言ってくれてるみたいで。

やればできるじゃん、ハリウッド!!w

悪かった点

・フィクションならではのご都合主義

・否めないラストの無理矢理感

フィクションならではのご都合主義

これについては重箱でしょう。ww

とはいえ気になった点もあるにはあります。

まあ、ちょっと設定が非現実的というか。

これを言ったら野暮だし身も蓋もないわけですが。ww

たとえば本作の登場人物たちが死にもの狂いで目標としてるミッションですが、あの任務は現代のステルス機、F22、F35を用いれば簡単にクリアできてしまいます。^^;

なので、やってることは20年前の時代設定というか。

ステルス機がさほど台頭してない時代のミッションといえるのではないでしょうか。

それとも本作の世界線ではステルス機が存在しないことになってる???

いずれにしても、そこんとこを補正する説明が少し欲しかったですね。^^;

たとえば○○の事情でステルス機は使えないとか。

今は○○で全機、出払ってるとか何とか。

そういった制限を設けることで、F18をあえて使用しなければならないという説得力が増すと思ったんですが、それには無理があったんでしょうかね。^^;

はじめからなかったことにされたというか、誰もステルス機について口を出さないのは、ちょっと不自然かなと感じました。

(もしかしたら劇中の何処かに匂わせる描写があったのかもですが、さかいは認識できませんでした。w)

まあ、それを言い出してしまうと、この映画自体が破綻してしまうわけですけども。^^;

否めないラストの無理矢理感

ラストの展開は胸熱でしたね。

だって、往年の名機が!!

あの伝説の機体が登場してしまうんですから。

この点についても、よくわかってるなあって。

その反面、ちょっと展開に無理があったのも事実。^^;

まずは、あの状況で難なく敵から機体を拝借。

しかも、ご丁寧にもフル装備にまで整えてくれてる。

更にあの逃亡劇!!

いかに伝説の機体とはいえ30年以上前の代物。

そんな骨董品を駆使して現代の戦闘機を堂々と渡り合う。

次々と撃墜していく描写は、いかに百戦錬磨の主人公とはいえ少しばかり無理が。。^^;

まさに赤い人曰く。

『機体の性能は戦力の決定的差ではない!!』

を地で行くノリ。

にしても、あの機体って外観こそ今見ても美しいしスタイリッシュなんだけど内装は。。。w

こんなに古いんだ!??

って衝撃を受けました。

ボタンとか計器類もだし、機銃の残弾を知らせる数字なんかも全部、アナログ。笑

さかい的にはゼロ戦みたいに見えました。笑

同行してた相棒も『こんな骨董品』と言ってましたが、これには思わず同意。

現代技術の進歩に感心するやら何か考えさせられるやら。

複雑な気分でした。^^;

オススメする人

まず、往年の名作『トップガン』を愛してやまない方は必見!

見て損は決してしないし絶対に観るべきです。

まさに正当な続編と呼ぶに相応しい出来映え。

続編にはアタリ無しというジンクスを見事、今作は打ち破ってくれてます。

逆に前作未見の方、初見の方にも往年の名作に触れる絶好の機会となること受け合い。

これぞ映画の醍醐味!

これでもかというくらいの見せ場の連続に面食らうに違いありません。

特にアクション映画好きなら今作を見逃す手はないでしょう。

さてさて、いかがだったでしょうか?

最近、面白い映画ないなー

何か面白い作品ないかなー

なんてお嘆きの方。

是非とも今作を観賞してみては如何でしょうか?

面白さとは何か?

魂が揺さぶられる感覚とは?

本作を見終わった頃には改めて知るところになるでしょう。

どうでしょう? この週末にでも。^^