【国別】世界の代表的な犯罪組織、マフィア、ギャング14選!

【国別】世界の代表的な犯罪組織、マフィア、ギャング14選!

どうも、さかいです!

皆さんはマフィアやギャングと聞いて何を思い浮かべますか?

真っ先に映画『ゴッドファーザー』や『アンタッチャブル』のアルカポネなんかを想像した方も多いのではないでしょうか。

今回は実在する世界の代表的な犯罪組織について、ご紹介していきたいと思います。

アメリカ

アーリアン・ブラザーフッド(アメリカ刑務所)

アメリカ合衆国の刑務所内を本拠とするギャング。

プリズン・ギャングであるため正式メンバーになるためには厳しい条件があり、カリフォルニア本家の正式メンバーは全米でも100〜200名程度と言われているが、刑務所の外に居る協力者、下部組織を含めると2000人以上のアソシエイト(準構成員)がいるとされている。

また、テキサス州で活動するアーリアン・ブラザーフッド・オブ・テキサス(ABT)は比較的加入の条件が緩く2500人もの正式メンバーを有し、刑務所外のアソシエイトを含めると4000人にもなるという。

ヘルズ・エンジェルス (アメリカ・カナダ)

1948年3月17日にカリフォルニア州フォンタナで結成された非合法活動組織。

主な収入源は殺人、強盗、恐喝、売春、重火器及び違法薬物の密売、現在でもカリフォルニアの地方支部は活発な活動を続けている。

クラブ名の「Hells Angels」は、ハワード・ヒューズが監督したイギリス陸軍航空隊を描いた映画『地獄の天使』 (Hell’s Angels) に由来する。

世界中の22か国に300以上の支部を持ち、およそ10000人(下部組織も含めると20000人以上)のメンバーが所属している。

非合法活動に関わっており、バイクに乗ったアメリカのギャング集団「アウトロー・バイカー」の組織で、1960年代の非合法、反体制活動の象徴として語られることが多い。

売春や麻薬の密売といった非合法活動から多くの資金を得たと見なされ、アメリカ国内の辺境部、特に南部および南西部では、ヘルズ・エンジェルスがメタンフェタミン(覚醒剤)の生産および密売に深く関わっていたとの主張がある。

関係した多くの活動は不法なものと見なされ、いくつかの国ではクラブ自体が不法なものとされた。

マラ・サルバトルチャ MS-13(アメリカ・中米)

中央アメリカ及びアメリカ合衆国に存在する大規模なギャング。

一般的にはMS, Mara, MS-13などと呼ばれている。

組織はエルサルバドルを中心にメキシコ、グアテマラ、ホンジュラス及びその他の中央アメリカ諸国出身者などで占められている。

組織の内部はいくつかの排他的なグループや派閥があり、2017年の時点でアメリカ大陸に3万人の構成員が存在するとされる。

組織メンバーには失業した内戦中、兵士だった若者や元少年兵なども多くおり、内戦終了後も 不安定な政情や内戦の影響での経済の悪化や貧富の格差による貧困や失業などから組織に入る若者が増えているとされている。

現在、マラ・サルバトルチャの構成員はアメリカ及びエルサルバドルだけに留まらずメキシコ、ホンジュラス、グアテマラ、ベリーズ、パナマ、スペインなどでもその存在が確認されておりその活動が活発化している。

犯罪組織としての活動は麻薬密輸、ブラックマーケットにおいての銃の不法販売、不法入国、殺人の請負、窃盗などを行い、さらには当局に対しても好戦的な活動を行っている。

それを全て取り仕切っていたのは、マラ・サルバトルチャの歴史の中でもっとも最悪と恐れられていたMKであった。

MKはアジアを中心に麻薬、人身売買、銃の販売をおこなっていた。

組織のコミュニケーションのジェスチャーの一つに人差し指と小指を立てて逆さまに表示されると「M」を形成する「デビルズ・ヘッド(devil’s head)」と呼ばれる手の記号がある。

結成当初、マラ・サルバトルチャの創設者がヘヴィメタルのコンサートに参加した時、ヘヴィメタルバンドやヘヴィメタルファン達がこの手のポーズのジェスチャーをやっていた事から、組織でもこのジェスチャーを採用してやる様になったとされている。

なお、“13”とはカリフォルニア南部のラテン系ギャングの連合体スレーニョスを総括するプリズンギャング、メキシカン・マフィアに忠誠を誓う組織の証である(Mがアルファベットの13番目であるため)。

組織が他ヒスパニック・ギャングとの抗争を経て成熟し始めた頃、メキシカン・マフィアより服従か死かの選択を迫られた後、1993年にスレーニョスへと加入する事となったという。

また、マラ・サルバトルチャへの加入を志願する者は13秒間メンバーから袋叩きにされる、という儀式を経てメンバーとなる。

エルサルバドル内でも、他の組織との抗争は生じている。

2019年12月14日には、刑務所内で収容されていた構成員5人が別の収容者から襲撃を受けて殺害されている。

同じくピコ・ユニオン地区にて結成されたエイティーンス・ストリート・ギャングとは結成初期は友好的な関係にあったとされるが、現在では恒久的な対立状態にある。

イタリア

コーサ・ノストラ

ラッキー・ルチアーノ

秘密結社的犯罪集団。

イタリア語で「我らのもの」を意味し、一般的にはマフィアとして知られるが、正確にはマフィアとコーサ・ノストラは区別される。

マフィアという呼称は、時期は不明であるが18世紀末から19世紀初頭にイタリアのシチリア島で発生し、19世紀末から始まったアメリカへの移民と共に、イタリア国外へと進出し世界的な組織と成長していった。

一方コーサ・ノストラは第二次世界大戦中にアメリカが強制送還したラッキー・ルチアーノに対してつけられた組織(ギャング)を言う。

ボスを頂点とするピラミッド型の構造を持ち、忠誠心と暴力による恐怖支配によって組織を維持した。

秘密結社でもあり、組織について沈黙を守るよう定める血の掟によって、その実態が表面化することは少なかった。

麻薬・売春などの犯罪はもとより、公共工事への介入など、その活動は多岐に渡る。

イタリアとアメリカのマフィアには根を同一にするものとして交流があると言われるが、世代の交代や時間の経過とともにその関係は薄くなっていると推測されている。

なお、組織への入会の儀式は、資料によって微妙に違いが見受けられるが、だいたいは以下のように進められる。

【1】まず、新規入会者は人気の無い場所へ呼び出される。
【2】そこに入ると、3人のマフィア構成員がおり、彼らから入会の意思確認がなされる。
【3】それに同意すると、沈黙の掟等の「名誉ある男」として守るべき掟が伝えられる。
【4】その次に、どちらの手で銃を持つかと尋ねられる。
【5】そして差し出した手の指にピンを刺し、聖母マリアが描かれた紙に指先から出た血をつける。
【6】その後、その紙を両手で包むように持ち、その紙に火がつけられる。
【7】そして紙を持ったまま、「私が誓いを破ることがあれば聖人の貴方のように我が身も燃え尽きる」と唱え誓いを立てる。

この儀式を終えると、「名誉ある男達」の正式な一員となる。

カモッラ

広義のイタリア・マフィアに属する犯罪組織。

ンドランゲタ、コーサ・ノストラ、サクラ・コローナ・ウニータと並ぶイタリア4大マフィアの一つ。

現在の勢力は約130団体、約6300人が所属すると言われる。イタリアのカンパニア州、特にナポリを拠点とする。

現在のカモッラは統一した組織ではなく、それぞれのファミリーがそれぞれの思惑で活動しているという。

しかし報復合戦により弱体化し、もはやカモッラは末期だという人たちもいる。

アメリカ合衆国ニューオーリンズにイタリア移民とともにわたり、同地の港湾労働者の中で広がった。

1990年、カモッラの動きを詳しく捜査した警察官ヘネシーが、ニューオーリンズでの裁判で証言する数日前に射殺された。

また、地元の貧しい少年をリクルートして犯罪を起こしたり、闇でパンを製造・販売するなど、社会問題化している。

ナポリの住民たちは、これまではカモッラを恐れて彼らの言うがままに従ってきたが、現在では監視団体を作って団結しつつある。

ゴミ回収処理業を牛耳っていることでも知られており、2008年にはナポリでのゴミ焼却施設の建設(これまで一つもなかった)に反対してゴミ回収をボイコットしたためにナポリの市街地に未回収のゴミが散乱する事態にまで発展した。

メキシコ

メキシカン・マフィア(ラ・エメ)

アメリカ合衆国における体系化されたメキシコ系アメリカ人の犯罪組織。

名称とは裏腹に、メキシカン・マフィアはメキシコではなく米国カリフォルニア州の刑務所内を源流としており、メンバーも南カリフォルニアのストリート・ギャング出身者で構成されている。

フロレンシア13(Florencia 13)などのスレーニョスは、13という数字をメキシカン・マフィアへの忠誠の証として用いている(アルファベットの13番目の文字はMであるため)。

捜査当局は、ラ・エメがカリフォルニアの矯正施設内で最も強力なギャングであると報告している。

政府当局は、現在155〜300の公式組員と、正組員になることを望んで彼らの違法行為に協力する990の関係者がいるとしている。

シナロア・カルテル

メキシコの犯罪組織、麻薬カルテル。

メキシコ国内最大の犯罪組織であるとされる。

ホアキン・グスマン、イスマエル・サンバーダ・ガルシーア、フアン・ホセ・エスパラゴーサ・モレーノ、イグナシオ・コロネル・ビジャレアル、アドリアン・ゴメス・ゴンサーレスの5人をリーダーとして1989年に結成され、本拠地のシナロア州やソノラ州、バハ・カリフォルニア州に活動拠点を広げる。

内部分裂した後、サンバーダ・ガルシーアとエスパラゴーサ・モレーノの高齢を理由としてグスマンが後継者に指名され、組織を完全に掌握した。

1993年のグスマン逮捕や、1995年7月のパルマ逮捕で一時的に弱体化するも、2001年にグスマンが脱獄し組織は再び勢力を盛り返した。

しかし、2010年7月に同組織のナンバー2だったビラレアルがメキシコ軍に射殺され、大打撃を被った。

現在はサンバーダ・ガルシーア、エスパラゴーサ・モレーノ、ゴメス・ゴンサーレスの3人が指名手配され、アメリカ政府とメキシコ政府が懸賞金を掛けて行方を追っている。

2014年2月22日、グスマンは、シナロア州マサトランのリゾートマンションに潜伏していたところをメキシコ海軍海兵隊に襲撃され、再逮捕された。

しかし2015年7月、収監されていたアルティプラノ刑務所からトンネルを使い脱獄した。

だが、2016年1月8日になり再び逮捕された。

グスマンがアメリカで収監された後は、息子の一人であるオビディオ・グスマンが組織を継いだ。

2019年10月17日、メキシコ国家警備隊はメキシコ北西部の都市クリアカンでオビディオで捕捉、一時は拘束することに成功したが、組織が銃撃戦で反撃を開始したため準備不足であったとして作戦そのものが中止、オビディオを釈放している。

ロス・セタス

メキシコの犯罪組織、麻薬カルテル。

アメリカ政府は「メキシコで最も危険な麻薬カルテルである」としている。

ガルフ・カルテルに所属していた元メキシコ陸軍特殊部隊隊長のアルトゥーロ・グスマン・デセナ大尉が、元同僚や部下の隊員30人を高給で雇い入れ、同カルテルの傭兵部隊として結成したことが起源。

2003年にシナロア・カルテルとの抗争に参加して千人以上の死者が出る壮絶な抗争を行い、シナロア側を交渉に追い込みガルフ・カルテルの存続を助けた。

2010年2月にガルフ・カルテルから分離独立しており、現在対立状態である。

2017年時点で結成初期の構成員はほぼ全員逮捕・殺害された状態であり、彼らに指導・統率を受けていた者達が数多の分派に分かれて内部対立を起こしているといわれている。

収益のおよそ半分が麻薬密売による収益である。

初期の構成員らはエリート兵士で構成されており、グアテマラの特殊部隊である「カイビレス」の元隊員やアメリカ、イスラエル、コロンビアの傭兵を雇用。

また、高給優遇するなどとした広告で集めた軍人や警察官、カルテルの元メンバーや路上の青少年といった者達をセタスが独自に設立した特殊部隊式の基地で軍事訓練し、腕利きの殺し屋達を擁するようになった。

防弾チョッキや重機関銃などの重装備、対空ミサイルや攻撃ヘリコプターを所有するなどした高度な戦闘能力が特徴で、警察官や軍人、敵対組織の売人、麻薬組織を批判した弁護士、麻薬栽培を拒否した農民を拉致・拷問・殺害・解体し、遺体に「Z」の文字を刻印し路上に放置するなどした残虐性を持つ。

組織の存在感の観点では、メキシコ最大の麻薬カルテルであるシナロア・カルテルより勝っているとされる。

アフリカ

バドゥー・ギャング

アフリカ最大の人口を誇るナイジェリアの首都ラゴスで組織されたギャング団。

別名「​バドゥー・カルト」とも呼ばれています。

残虐であることも有名で、銃や刃物を使うことは勿論、レンガやモルタルの塊で相手の頭蓋骨を叩き割るなんてことも。

台湾

ユナイテッド・バンブー

台湾を主に拠点とする推定約1万人の中国系ギャング集団。

起源は共産主義が中国を支配したときに、暗殺者として支持されたのが始まり。

現在では、人身売買や恐喝、違法売春やギャンブル、ドラッグの密輸などにも手を染める。

その影響力はカリフォルニアに至るまでの環太平洋地域にまで及んでいるという。

ブラジル

首都第一コマンドPCC 

1993年にブラジル・サンパウロを拠点に立ち上げられたブラジル最大の犯罪組織。

「首都第一コマンド」とも訳される。

略称は「PCC」。

コカインなどの麻薬販売が主な収入源。

組織のメンバーは全国で約13万人とされる。

リーダーの多くはサンパウロの刑務所に収監されているものの、刑務所内から全国に散ったメンバーに犯罪資金や拳銃などの武器を貸し出し、殺人や警察署襲撃などを指示し実行させている。

ケニア

ムンギキ

ケニア最大の民族キクユ族中心に構成される犯罪組織。

メンバーは10万人。

ナイロビで二番目に大きなスラム、マサレを拠点とし、敵対者の首をはね、女性器を切除する蛮行で知られている。

もともとはアフリカ国内に多く住むマチェーテという鉈を使う民族から派生。

近年では政治や経済の世界にも深く入り込んでいる。

ある選挙では敵対者の切断した首をさらして投票者を震え上がらせた。

香港

三合会

香港を拠点とする幾数かの犯罪組織を総称する呼名。

英語圏においては Triad(トライアド)や Triad Society と呼ばれている。

秘密結社的な性格を強く帯びるという特色もあってか、その実態については断片的にしか知られておらず、全体像はほとんど明らかでない。

諸流派としてこれを構成する組織のうち、香港で活動するものは、現在57程が存在すると目され、それらの組織は成員を50人程度とするものもあれば、3万人以上の成員を数えるものも存在するとされている。

そのうちの有名なものとしては 14K、潮幇(新義安の上部組織)、和字頭(和勝和の上部組織)などが挙げられる。

その影響力は香港をはじめとして、マカオ、台湾、中国大陸といったアジア圏に加え、欧州、北米、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどの華人社会にまで至り、世界的規模の広域におよぶものであるとされている。

ロシア

ソルンツェフスカヤ・ブラトヴァ

推定では9,000人の構成員がいるとされ、薬物取引と人身売買が主な収入源。

その組織構造はかなり非中央集権的であるとされる。

組織は10の半自立的な「組」で構成され、それぞれがある程度独立して行動。

しかし財源は12名の理事が祭りなどを隠れ蓑に世界各地で「定期的に会合」することで管理されている。

ロシアの犯罪組織は一般的にアフガニスタンで精製されたヘロイン売買に関与。

世界の人口割合では0.5%ほどでしかないロシアが、世界のヘロインの12%を消費しているという。

さてさて、如何だったでしょうか。

世界には色々な体質の凶悪組織があることに改めて驚かされます。

なかでも、とくにメキシコのマフィアは、やはり過激ですね。

想像の斜め上をいってます。(汗)

とはいえ、基本構造はさほど大差なく、どの組織も麻薬や売春などを収入源としていることが殆どのようです。

しかしながら、その舞台も貧困国や発展途上国が多く散見され、生きるための術のひとつとして、やむなく組織に足を踏み入れるといった構図も見え隠れしたりと複雑であったりもします。

貴方は、どう感じましたか?

引用:Wikipedia