神出鬼没!? 謎の芸術テロリスト、バンクシーの正体とは? その作品の価値は?
- 2021.03.24
- 事実は小説よりも奇なり

どうも、さかいです!
皆さんはバンクシーをご存知でしょうか?
そう、今、巷を騒がせている例の神出鬼没の芸術家です。(笑)
今回は、このバンクシーについてご紹介していきたいと思います。
バンクシーとは?

バンクシー(Banksy, 生年月日未公表)は、英国を拠点とする匿名のアーティスト(路上芸術家)、政治活動家とされています。
その作風はというと、風刺を利かせたストリートアートが基本。
独特の技法によって描かれた落書き、それとダークユーモアを組み合わせたものです。
彼の正体は現在でも謎に包まれており、スイスのアーティスト、マスター・オブ・ミラーズがバンクシーかもしれないという憶測があるものの、バンクシー本人は自身のWebサイトでこれを否定しています。
彼の政治および社会批評の作品は、世界各地のストリート、壁、および都市の橋梁に残されています。
主な活動の概要

ステンシルアートと呼ばれる、型紙を用いたグラフィティ(落書き?)が中心のようです。
街中の壁などに反資本主義や反権力など政治色が強いグラフィティを残したり、メトロポリタン美術館や大英博物館などの館内に無許可で作品を陳列したりするなどのパフォーマンスにより、「芸術テロリスト」なんて称されることも。
街頭などのグラフィティにこだわり、企業や音楽家などの依頼は全て断ってます。
(金銭や売名には流されず、独自のスタイルを貫いてる姿勢には好感がもてますよね。w)
多くは街頭の壁面などに無断で描かれるため、落書きとして行政が清掃などの際に消去する事例もあるようですが、描かれた壁面をアクリル板で保護する建物所有者も。
2007年2月のサザビーズオークションで作品6点が372000ポンド(日本円で約5500万円!)で落札されています。
ちなみに以下はバンクシーを最も有名にした出来事。
2018年10月7日にサザビーズオークションへ出品された『赤い風船に手を伸ばす少女』が約1億5千万円で落札された直後、額縁に仕掛けられたシュレッダーが作動して作品が突如、切断されます。

本人はインスタグラムで成功の喜びと共に仕掛けを仕込む様子を動画で公開して『愛はごみ箱の中に』に改題されます。
オークション会社はシュレッダーの存在を知らなかったと発表しましたが、バンクシーと組んで話題を作り作品の価値を上げるためのやらせだったと見る向きもあるようです。
(不自然に額縁のサイズが分厚かったしね。多分、ヤラセという線が濃厚でしょう。(笑))
作風に隠された政治的・社会的主張

バンクシーはかつて落書きを、下層階級の「復讐」、またはより大きくより良い装備をした敵から、権力、領土、そして栄光を奪うことを可能にする「ゲリラ戦争」の一つの形と表現。
バンクシーの作品は、反戦、反消費主義、反ファシズム、反帝国主義、反権威主義、アナキズム、ニヒリズム、実存主義など、様々な政治的社会的テーマを扱ってきました。
加えて、彼の作品が一般的に批判しているという人間の状態の要素は、欲、貧困、偽善、退屈、絶望、不条理、そして疎外。
バンクシーは、いくつかの政治的な活動も起こしています。
一例として、バンクシーは2017年の英国総選挙において、各選挙区に立候補している保守党候補者に反対する投票をした有権者に対し、無料で自分の作品のプリントを提供すると申し出ています。(日本なら完全に公職選挙法違反(笑))
バンクシーのウェブサイトに投稿された記述によると、保守党候補者以外の候補者に印を付けた投票用紙の電子メール写真を送れば、限定版のバンクシーのアート作品を郵送されると説明。
2017年6月5日、エイボンとサマセット州議会は、汚職の疑いのある贈収賄行為についてバンクシーの調査を開始したと発表。
(ほら、言わんこっちゃないw)
翌日、バンクシーは「無料プリントの提供を行えば、選挙は無効になると選挙管理委員会から警告された。そのため、私は残念ながらまずい発想の法的に疑わしいプロモーションがキャンセルされたことを発表する。」と述べ、プリントの提供を取り下げたようです。
バンクシーの正体

先述したようにバンクシーの身元は不明。
そのひとつの要因となっているのは、壁や建物への落書き自体は法に触れはするものの、それは訴えられてから初めて犯罪化するという理屈。
バンクシーに落書きされて訴えようなどとする者は、まずいないのだとか。(笑)
なので、犯罪にはならない。
が!(笑)
なんと、2014年にインターネットで
「バンクシーが逮捕され、その身元が明らかになった!」
という驚きのニュースが出ます。
で、その時の写真がコレ。

ところが、この話にはまだ続きがあって、
なんとこの報道すらもバンクシーの仕込んだ悪戯。(笑)
つまりはフェイクニュースだったことが判明。
(じゃあ、この写真のオッサンは誰なんだよ?(笑))
とにもかくにも、ここまで民衆を楽しませ、同時に自らの知名度を上げてしまうのだから流石としか言いようがありません。w
すべては手のひらということですか。そうですか。
他にもバンクシーの正体を暴こうと、色々な人々が動き、憶測を立てているようですが、どれも特定には至っていないというのが現状のようです。

さてさて、いかがでしたでしょうか?
まさに現代版の怪盗アルセーヌ・ルパン(何も盗まないけど心は盗むw)と言えるのではないでしょうか。
どこか日本の鼠小僧のような義賊を彷彿とさせます。^^
世の中を嘲笑うかのうように立ち回る神出鬼没の芸術家。
そして、その正体は誰も知らない。
なんとも厨二心をくすぐる魅力的なフレーズではないですか。(笑)
そして、これまでご紹介してきた、彼の何者にも媚びない、ぶれない姿勢こそが、今も世界の人々に愛され続けている最大の理由なのではないでしょうか。
まるで創作の中から飛び出してきたかのような、彼の強烈なキャラクターには思わず引き込まれてしまいます。
参考文献:Wikipedia
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