駆逐艦が瞬間移動!? 狂気の実験『フィラデルフィア実験』とは?
- 2023.04.13
- 事実は小説よりも奇なり

どうも、さかいです!
皆さんはテレポートには興味はありますか?
フィクションの世界なんかではお馴染みですよね。^^
でも、このテレポート。
過去、実際に起きていたとしたらどうします?(笑)
今回は、そんな本当に行われたかも知れないテレポートについて。
『フィラデルフィア実験』について紹介していきたいと思います。
概要

実験が行われた駆逐艦エルドリッジ。
1943年10月28日、ペンシルベニア州フィラデルフィアで駆逐艦エルドリッジを使った秘密の大規模実験。
立案は天才発明家ニコラ・テスラ。
ニコラ・テスラといえば稀代の天才科学者として知られる人物。
1918年にクロアチアからアメリカへ移住後、交流電気方式、無線操縦、蛍光灯、そして高周波・高電圧を発生させる共振変圧器「テスラコイル」などを発明。
テスラは2度にわたりノーベル物理学賞の候補にあげられるほど、電気技師、発明家として名をはせている。

ニコラ・テスラ
アメリカ政府はテスラの研究と実験のために無制限の資金援助を約束し、1931年、米海軍の主導のもと「フィラデルフィア計画」(正式名称「レインボー・プロジェクト」)がスタート。
テスラを中心に科学者が結集し、対レーダー不可視技術の研究は進められた。
そしてスタートから10年、特殊なテスラコイルを搭載する小型船を使った実験がブルックリン海軍工廠で行われ全面的な成功をおさめる。
しかしテスラは「人体への影響が危惧され、時期尚早」と反対。
政府は彼をプロジェクトから追放し、当時最高の科学者の一人ジョン・フォン・ノイマンに引き継がれることになった。
本計画は当時戦場に投入され始めたレーダーへの対策だった。
第二次世界大戦の真っ只中、船や飛行機をレーダーに対して不可視にする技術の開発が急がれていた背景がある。
そんな最中、米海軍が目をつけたのが、アインシュタインの統一場理論を応用し、船を電磁波の霧で包み、レーダーから見えないように光を屈折させるという「フィラデルフィア計画」だった。
すでに終戦後のビジョンを見据えていた政府および軍部では、世界の覇権を握るため、新たな技術の獲得を求められていた。
ニコラ・テスラによる、高周波・高電圧を発するテスラ・コイルで周辺を強力な磁場で覆ってしまえばレーダーに映らなくなるというアイデアを元に、エルドリッジには多数の電気実験機器が搭載された。
奇しくもこの試みが不幸の始まりだった。
消失したエルドリッジ
1941年、テスラ指揮の下、エルドリッジに何千フィートものケーブルが巻かれた。
ケーブルは銅製の1セント硬貨をつなげて作られたもので、これがテスラの回転増幅器と高周波発生器、テスラコイルにつながれていた。

フィラデルフィアの海軍工廠
エルドリッジがデラウェア川へ進水すると同時に実験は開始された。
ほどなくして緑色の明光が放たれ、その後に黄色に変化。
最終的には船影全体が蜃気楼のように歪み、約60秒後に無線が途絶え、レーダーから船影が消失した。
消失からおよそ6時間後、エルドリッジが帰還。
360キロも離れたノーフォークのバージニア海軍基地に瞬間移動したといい、それを裏づけるように艦体は激しく損傷していた。
だが、艦内はもっと凄惨な状況だった。
高電圧の影響で体が船と一体化した者、体が燃えている者、凍結した者、さらには消失した者もいたとされる。
下層にある機械室は鉄の隔壁に遮られていたため、そこにいた乗員は身体的には無傷ですんだものの、精神を病み、機密保持のために軍の病院で長期療養という名の軟禁生活を余儀なくされた。
不可視化だけでなく瞬間移動という副産物をもたらしたという点では、実験は成功といえるかもしれない。
だが、死者・行方不明者が16名、精神的ダメージを受けた者が6名という犠牲は看過できるものではない。
これを懸念したテスラは計画が未成熟であり、時間的猶予が必要だと主張したが、軍上層部の理解は得られなかった。
かくしてテスラは計画から離脱。
その後、原子力爆弾開発で知られるジョン・フォン・ノイマンが後任となるが、彼のもとで行われた実験も悲劇を繰り返すだけだった。
隠蔽された計画
テスラと袂を分かったものの、海軍は彼が作った機器を保有していた。
伝えられるところによれば、
テスラの回転増幅器は小さな鉄製の箱で、ふたつの通気口が設けられており、重量は約23キロ。
つながれた数基のテスラコイルと連動して高電圧の電流を生み出すというシステム
だったとされる。
実験を効果的かつ安全に行うため、ジョン・フォン・ノイマンを中心に、アルベルト・アインシュタイン、グリエルモ・マルコーニ、タウンゼント・ブラウン、ジョン・G・トランプといった名だたる科学者たちが集められたものの、その調整に必要な数値はテスラしか知らなかった。
1943年、エルドリッジの整備が終わり、2回目の運用実験が行われる。
回転増幅器は艦に載せられ、長いケーブルを経由して海軍造船所のドックにつながれていた。
ただし、機器の接続もその調整についても手探りで行われたもので、万全とはほど遠い状況である。
事実、開始から最初の数回はスイッチを入れても何も起こらなかった。
だが、すべての機器を異なる方法で最初から接続し直すことで、ようやくエルドリッジが緑色に光りはじめる。
艦体は次第に黄色くなり、やがて蜃気楼を見るような歪んだ姿になるが、完全に消えるまでには至らない。
が、アインシュタインらは発生器の出力を一気に上昇。
エルドリッジは再びその姿を消した。
だが同時に、艦内では再び惨劇が起こった。
それでも実験は続けられ、およそ15分後、原因不明の機能停止によって打ち切られた。
実は2回目の運用実験の際にテスラが密かに現場を訪れており、事態を見かねて実験を妨害したと伝えられているが定かではない。
いずれしても、中断されたにもかかわらず、その被害は1回目よりも深刻だった。
甲板の乗組員たちは溶解した骨と化しており、巨大な電子レンジの中で焼かれたように無残な姿であったという。
当然ながら、軍は実験の存在を軍事機密として封印した。
その隠蔽は徹底しており、のちに事件の存在をリークした天文家でUFO研究家としても知られていたモーリス・K・ジェサップが怪死したのも、口封じのための暗殺が確実視されている。
1943年1月7日、ニコラ・テスラも宿泊していたホテルで死亡。
死因は冠動脈血栓症とされている。
なお、テスラの遺体は検視解剖が行われず、適切な対応なしに「睡眠中の自然死」とFBIが報告しただけで、当時主流であった土葬ではなく火葬で弔われている。
さらにテスラの死後、数トンにも達するという遺された研究資料のすべてがFBIによって押収されている。
のちに返却されているが一部、行方不明になっているページが存在するとされる。
その後
さすがの海軍も即座に計画の中止を命令し実験の隠蔽を図った。
かくして恐るべき極秘実験「フィラデルフィア実験」は隠蔽されたわけだが、1956年、モーリス・ジェサップという作家の元にカルロス・マイケル・アレンデなる人物から密告の手紙が届いたことをきっかけに、フィラデルフィア計画はついに暴露された。
米海軍はフィラデルフィア計画を公式には否定。
現在も「実験が行われた1943年10月時点で、エルドリッジはフィラデルフィアを遠く離れた地中海にいた上、そのような実験が行われた事実もない」としている。
しかしその一方で、米軍はフィラデルフィア実験を引き継ぐ極秘計画「モントーク計画」を行っていたともいわれている。
モントーク計画ではタイムワープや超能力が研究され、魂の移植やタイムトラベル、テレポートなどといった驚くべき実験が行われていたとされる。
これについても米軍は公式に否定。
現在では真偽不明の都市伝説とされているフィラデルフィア計画であるが、暴露した作家ジェサップはその直後になくなっており、自殺を装って暗殺されたとも言われている。
驚くのは、これほどの犠牲を払いながら、今現在もテスラの研究は継続されているという事実だ。
テスラの研究が核となり、電磁波の実践的な研究が進められた。

実験中のニコラ・テスラ
その成果として、プラズマ・ビーム砲、低周波発生兵器、電磁パルス兵器、マイクロウェーブ兵器が生み出され、さらにはマインド・コントロールや思念の物質化、1980年ごろには時空を超える亜空間トンネルの創出まで成功したと噂されている。
これらの一部は、軍や政府機関によって採用されている。
マインド・コントロールは非殺傷電磁波兵器としてパナマ侵攻や湾岸戦争で成果をあげ、後に電磁波技術を応用した超兵器「HAARP」として結実したという。
実験の真偽について
1996年に海軍研究局が「フィラデルフィア実験」の噂に言及。
実際に行われた機雷に対する消磁実験や高周波発電試験から生まれた話だろうとしている。
また、この事件を報じた新聞というものも見つからなかったという。
2017年にも言及があり、実験が行われたとされる駆逐艦エルトリッジは一度もフィラデルフィアに寄港した記録が無く、実験があったとされる時期にはニューヨークにいたとしている。
考察
まあ、壮大な話ですよね。^^;
設定も細かいし、どこか真実味もある。
話としても面白い!(笑)
フィクションの素材としても、もってこいだし。^^;
しかし、どうでしょ?
高電圧の影響で体が船と一体化した者、体が燃えている者、凍結した者、さらには消失した者もいた。下層にある機械室は鉄の隔壁に遮られていたため、そこにいた乗員は身体的には無傷ですんだものの、精神を病み、機密保持のために軍の病院で長期療養という名の軟禁生活を余儀なくされた。
これだけの損害を被っていれば、流石に被害者家族が黙ってはいないだろうしマスコミだって騒ぎたてるんじゃ?w
それを皆、隠蔽し口封じするなど果たして可能でしょうか?
如何にアメリカ政府や軍が動いたとして。
なにかしら文献なり当時の状況を裏付ける証拠なり残っていて然りと思うのは、さかいだけでしょうか?^^;
さりとて火のないところに煙は立たない。
仮に実験が真実だったとして。
あるいは真実に限りなく近い出来事が実際にあったと仮定して。
その場合、やっぱり政府は隠蔽に走るんじゃないでしょうかね。
可能かどうかは別として。
なので、あながち嘘ばかりとも言い切れない。
実験に関わった者、真実を知る者すべてを黙殺し、後世になってデマだったというデマを流して煙に巻いた可能性だって十二分にある。
不気味なのは現在も理論だけは残り続けているという事実。
脈々と。
原理こそ違えど戦闘機のステルス技術なんかがその最たるもの。

F22 ラプター
当時、もしテスラたちの目指した駆逐艦を透明化する技術が実用化されていたら?
それら技術が各方面で応用されていたら?
近代戦においても、その優位性は言及するまでもない。
真実であったにしろ虚構であったにしろ。
フィラデルフィア実験のDNAは現在も生き続けているといえるのではないでしょうか。
引用文献
Wikipedia
封印されたフィラデルフィア計画の真相とニコラ・テスラ/並木伸一郎・フォーティアンFILE
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