世界最強の秘密軍事施設!? シャイアン・マウンテン基地とは?

世界最強の秘密軍事施設!? シャイアン・マウンテン基地とは?

どうも、さかいです!

皆さん、秘密基地と聞いて何を連想しますか?

ヒーローものなんかに登場する悪者のアジトでしょうか?

それとも子供の頃に作って遊んだ隠れ家でしょうか?

そんな夢のような場所が現実に存在するとしたら、どうしますか?w

今回、ご紹介するのは、そんな秘密基地。

それも世界最強の屈強さを誇る『シャイアン・マウンテン基地』についてです。^^

シャイアン・マウンテン基地とは?

シャイアン山の北口

シャイアン・マウンテン空軍基地は、アメリカ宇宙軍の基地の一つ。

コロラド州エルパソ郡のシャイアン山にあり、冷戦期には北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)の地下司令部が所在した場所として知られていた。

2006年以降は待機保管状態にある。

概要

冷戦が激しくなり、核戦争の危険性が現実味を帯びてくるようになった。

1957年のスプートニク・ショックは大陸間弾道ミサイルによる攻撃可能性も示唆する出来事であった。

これらを受けて、1958年にNORADが設立されたが、当初はエント空軍基地の地上施設に司令部が置かれた。

地上施設は核攻撃に対し脆弱であるため堅固な地下施設に司令部を設置する必要性が考えられた。

地震が少なく他の軍施設にも近いコロラド州エルパソ郡のシャイアン山中に地下司令部を設置することとし、1961年より建設が開始された。

基地が完成したのは1964年のことであり、1966年までにNORADの移転が完了している。

NORADの任務はソ連大型爆撃機に対する防空任務であったが、弾道ミサイル技術の発達に伴い、弾道ミサイル発射早期警戒も加えられ、これもシャイアン山より指揮した。

1990年の湾岸戦争の際、DSP衛星によるスカッドミサイル発射警戒もここより行なっていた。

NORADのほか、空軍宇宙軍団やアメリカ北方軍も司令部を置いていた。

2006年にシャイアン山の施設は、対テロ戦争の時代に非効率と判断され、所在各部隊は近隣のピーターソン空軍基地の地上施設へ移転した。

移転後の施設は、空軍宇宙軍団の管理により保管状態に置かれ、要員の訓練に用いられるなど、短時間で稼動状態に復帰できるように維持(モスボール (軍事))されている。

2015年3月、アメリカ国防総省は7億ドルかけてここを改修。

軍の精密通信機器を移転させると発表した。

この基地は構造上、電磁パルス (EMP) による攻撃を受けにくいのが理由である。

この基地は全面核戦争に備えた冷戦期の国防中枢として映画などで度々登場し、特に1983年の映画『ウォー・ゲーム』での描写が有名である。

施設

基地内の耐爆ドア

花崗岩の山体中に作られた地下施設であり、地上より約1.6 kmほどのトンネルの先に施設が設けられている。

重さ25 tの耐爆ドアが2つあり、内部の建物自体も核出力数メガトン級の核爆発が数キロ以内で発生しても耐えられるようになっている。

主要な内部構造物は15個あり、うち12個の構造物が3階建てで残り3つは平屋または2階建てとなっている。

内部構造物は、岩壁を直接利用したものではなく、核攻撃による振動を防ぐために制振材としてのばね上に設置されている。

核シェルターとして内部での生活が可能であり、食堂、医療施設、運動施設、売店などもある。

非常用発電機も装備し、化学兵器や生物兵器、放射能については除去される換気システムがある。

世界で最も堅牢な基地

シャイアン・マウンテン空軍基地は最も丈夫で強固な軍事基地と言われおり、その理由はいくつかある。

基地の主要施設は鉱物の中でも形といわれる花崗岩の地下610mに建設されている。

施設には計1.6Kmにもなる6つのトンネルがあり、各トンネルの高さは3階建ての建物に匹敵。内部には2,3階建ての15の建物が存在する。

生物化学兵器、放射脳の汚染物質を検知、除去するための独自のフィルターを備えた空調システム

厚さ約1m、重量25トン、閉じるまでに45秒かかる爆発の圧力に耐えるブラストドアを有する。

冷戦終了後はこのドアは緊急時のみに閉められことになっており、閉じられたのは9.11同時多発テロの時のみになる。

9.5mmの軟鋼板の外殻は、内部の鉄骨フレームで支えられているが、爆風など圧力によって、建物が破壊されないよう、スプリングが使用され、一定の衝撃を吸収する。

これらの強固な設計により30メガトン級までの核爆弾が2km圏内で爆発しても爆風に耐えることができ、かつ、電磁パルス(EMP)攻撃に対しても有効で、核爆発時におきる電磁パルスにも影響されないので、基地機能は問題なく継続される。

基地内には大統領や政権幹部用のスイートルーム、独自の発電所、冷暖房システム、および給水設備、豊富な水と燃料、食料が備蓄されており、外界と遮断されても、ある程度の期間、ここで過ごすことが可能だ。

現在の運用

NORADの司令部として運用が始まった同基地も冷戦が終わりソ連の核攻撃の脅威が少なくなると、地中深くに建設された基地は非効率でしかなかった。

そこで2006年にNORADの司令部は近くのピーターソン空軍基地に置かれ、その後は空軍宇宙軍団の管理下でいつでも稼働できる状態で保管状態に置かれる。

しかし、2015年に米空軍はシャイアン・マウンテン空軍基地を再稼働することを決定する。

理由はEMP攻撃から精密機器を守るためで、ピーターソンに置かれていた精密機器類をシャイアン・マウンテンに移動させた。

その後、2020年にアメリカ宇宙軍が創設されたことで、空軍宇宙軍は宇宙軍に移行。

現在、シャイアン・マウンテンは宇宙軍の管轄下となっているが、NORADとアメリカ北方軍(USNORTHCOM)が基地の床面積の30%を占めており、有事の際はNORADとUSNORTHCOMの地下司令部として機能することになる。

考察

今回、ご紹介した『シャイアン基地』は、あくまで氷山の一角。

世界にはまだまだ無数の秘密基地、地下基地が点在しています。

近代ではGoogleearthを始めとした化学技術の進歩により、その存在も容易にリサーチしたり発見できたりしてしまいますよね?

しかし、ここで皆さん、疑問に思いませんか?

逆に言うとです。

気軽にネットで検索してヒット、その位置から機能に至るまで。

その詳細について知ることが出来てしまえる基地の存在自体がナンセンス。

そうは言えないでしょうか?

それも、これ見よがしにです。w

簡単に敵に全容を掴まれてしまう秘密基地に、いったい何の利用価値があるというのでしょうか?

ということはです。

我々が想像している以上の機能を有した基地や施設。

または、それに付随する驚くべき建造物が、まだまだこの地上に点在し隠されていたとしても特段、不思議はない。

そう考えたら何だかロマンがあるしワクワクしてしまいますよね?^^



引用文献

Wikipedia

世界で最も強固な軍事施設「シャイアン・マウンテン宇宙軍基地」