本当にあった? 最も呪われた映画『Atuk』(アトゥック)
- 2022.04.18
- 事実は小説よりも奇なり

どうも、さかいです!
皆さんは映画はお好きですか?
さかいは大好きです。w
しかし、そんな我々を楽しませてくれる映画ですが、その中には身の毛もよだつような呪いの噂のある作品もあるのをご存知でしょうか?
今回は最も呪われた映画として有名な『Atuk』(アトゥック)について紹介していきたいと思います。
『Atuk』(アトゥック)の原作
1963年にカナダの作家モルデカイ・リッチラー氏が出した小説『the Incomparable Atuk』という小説が『Atuk』の原作です。
“Atuk”の意味は“おじいちゃん”です。
『the Incomparable Atuk』は和訳すると『比類なきおじいちゃん』でエスキモー系の民族の方々が使っているイヌイット語なのだとか。
内容は至って普通。
特にホラー要素やグロ要素といったものは皆無。
意外ですよね?w
で、あらすじはというと
カナダの先住民であるイヌイットのおじいちゃんが、カナダ最大の都市・トロントに引っ越してきて様々なギャップに面白おかしく対応していく…
というものなのだとか。
不朽の名作として根強いファンがいるそうです。
古くはエディ・マーフィーの『星の王子』シリーズや『クロコダイル・ダンディー』を思い出したのは、さかいだけでしょうか。(笑)
そんな同作ですが、ノーマン・ジェイソンが映画権を買収。
1970年代の初めには映画『Atuk』の計画がスタート。
ノーマン・ジェイソンは『アメリカ上陸作品』『屋根の上のバイオリン弾き』『オンリー・ユー』などの映画作品を生み出してます。
なのですが、どういうわけか映画化するにあたり、舞台をアメリカのニューヨークにし、主人公もアラスカのイヌイットのおじいさん“Atuk”に変更されてます。
大人の事情ということなのでしょうか。^^;
第一の犠牲者

まず最初の呪いは、超売れっ子コメディアンだったジョン・ベルーシ。
ベルーシは名作『ブルース・ブラザーズ』にて兄のジェイク役を演じていました。
『Atuk』の主人公・Atuk役のオファーを快諾した氏ですが(これが運の尽きだった)いざ、撮影開始という時に滞在していたハリウッドの超高級ホテルにて危険薬物の過剰摂取により享年33歳にて急死してしまいます。
なんというタイミング。。。
第二の犠牲者

ジョン・ベルーシ氏の急死のあと、続いて主人公Atuk役のオファーはコメディアンのサム・キニソン氏に白羽の矢が立ちました。
多くの映画やテレビ番組、ミュージックビデオにも出演していたコメディアンだった氏ですが、彼も『Atuk』の撮影スタジオに向かう途中に交通事故に遭い、享年39歳で逝去。
第三の犠牲者

主人公・Atuk役のオファーを受けた2人のコメディアンが立て続けに死亡したこともあって、映画『Atuk』の制作は一度中止されました。
まあ、そうせざるを得ないし、まともな判断ですよね。。。^^;
が、映画権を買収して撮影まで進めたノーマン・ジェイソン氏は、どうしても映画『Atuk』にこだわりがあったらしく、数年後に再び撮影は開始されます。
Atuk役として3人目にオファーされたのは1人目の犠牲者となったジョン・ベルーシ氏も出演していた『ブルース・ブラザーズ』にて刑事役を演じたジョン・キャンディ氏。
『ホーム・アローン』の空港で母親と知り合う歌手の役でお馴染みですね。
ジョン・キャンディ氏はAtuk役を快諾。(もしかして快諾が○亡フラグ?)
しかし、ジョン・キャンディ氏も1994年3月4日に突然の心臓発作により享年43歳で逝去してます。
第四の犠牲者

ジョン・キャンディ氏の死により、再び映画『Atuk』のプロジェクトは凍結されました。
理由としては、3人も主演オファーを受けた役者が亡くなったことで関係者が気味悪がって撮影どころではなかっくなったこと。
主演のオファーを受けてくれる人も見つからなかったことによるものです。(ま、そりゃそーだわな)
ですが、何故か映画『Atuk』は数年後にまたプロジェクトが始動します。(懲りねーな。てか、どんだけ拘りがあるのか。w)
続いて主演オファーがかかったのはクリス・ファーレイ氏。
同氏はジョン・ベルーシ氏も出演していた『サタデー・ナイト・ライブ』というお笑い番組にて一躍人気コメディアンの仲間入りを果たしたコメディアンでした。
しかクリス・ファーレイ氏もジョン・ベルーシ氏と同じく薬物の過剰摂取により享年33歳で急死。
ここまでくると他○説もあるような気が。(薬物で○にすぎでしょw)
第五の犠牲者

またも映画『Atuk』のプロジェクトは凍結されますが、しかし、その数年後にプロジェクトは再始動します。(もういい加減、止めとけってw)
オファーを受けた5人目の人物はフィル・ハートマン氏。
『サタデー・ナイト・ライブ』にレギュラー出演していたり、ジブリ映画『魔女の宅急便』の英語版にてジジの吹き替えを担当していた同氏ですが、これまでの経緯を懸念してか映画『Atuk』の主演オファーを断ります。
しかしスカウトマンが何度も何度も頭を下げてオファーし、とうとうフィル・ハートマン氏は折れてオファーを承諾。
結果は言うまでもありません。
彼の死因は銃殺。
フィル・ハートマン氏は妻で女優のブリン・ハートマン氏に銃撃で撃たれ享年49歳にて亡くなります。
その後の脚本の行方
このように立て続けに5人も主演オファーを受けた俳優が亡くなるという悲劇に見舞われた映画『Atuk』ですが、現在、制作は凍結されているのだとか。
更に驚くことに脚本は現在行方不明なのだそう。
盗難に遭ったか、一連の出来事を恐れた何者かが隠したか処分したか。
いずれにしても不気味なことこの上ありません。
また、どこからともなく脚本が見つかり、同時に撮影が再会した際、また新たな犠牲者が出ないことを願うばかりです。

さてさて、いかがだったでしょうか。
しかし、ここまで不幸が続くと、ただの偶然では済まされませんよね。
作品自体には、そんな雰囲気は微塵もないだけに。
まささに事実は小説よりも奇なり。
世の中には不思議なこともあるものです。
あなたはどう感じましたか?

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