【令和世代に知って欲しいレトロな名作100選】『めぞん一刻』誰もが恋した“管理人さん”音無響子の魅力とは?
- 2020.04.23
- 名作100選

ちーっす!さかいです。w
先日、とあるYouTubeで昔のアニメの動画を観ていた時のこと。
そこに書かれてた投稿に僕らの世代でさえ懐かしいなあという動画に今の中学生の子や高校生がコメントしていたのを目にしたんですね。
『自分もこの時代に生まれたかった』
なんて。
正直、意外でした。w
同時に嬉しさも感じました。
何だか自分のことを褒められているようで。(いや、違うから(笑))
ほいで、思ったわけ。
僕らが心躍らせて観ていた、あるいは読んでいた、あの頃の作品ってもしかしたら今の令和世代の人たちにも響くんじゃないかって。
本当、今にして思うと昔の手書きの作品って凄かった。
冗談抜きで作り手の魂を感じる作品が多かったんです。
今の判で押したテンプレみたいなストーリーや安上がりのCGなんかとは違って。(こんなこと言ったら老害みたいだけどw)
これまでにない新しい作品をつくるぞ! みたいな意気込があったように思います。
『昔ぁよかった』

さて、パーティジョークは置いておいてw
いや、マジで、ただ古いからって理由だけで皆に忘れられ風化していってしまう。
それって凄く勿体ない。(笑)
どこか生き急いでる(?)現代の作品にはないトーンの過去作品って返って今の世代には新鮮に映るのではないでしょうか。
さて、そんなこんなで(笑)
今回、ご紹介するのは
『めぞん一刻』

知る人ぞ知る(知らない人は全然知らない)高橋留美子原作、不朽の名作です。
きっと皆さんも一度くらいは耳にしたことくらいはあるのではないでしょうか?^^
もし、初めて鑑賞する際がありましたら、アニメの方ではなくコミックの方を是非、お薦めします。
決してアニメ版が駄目というわけではないのですが、話数がとんでもなく多いのと(というか膨大w)やはり漫画の方が、この作品の世界観や空気感が上手に描けてるような気がするから。
この作品を一言で言い表すなら……?
わがまま未亡人×冴えない浪人生の成長物語
といったところでしょうか。

さてさてストーリーは? あらすじはこんな感じです。
非常に古い木造アパート「一刻館」に新しい管理人、音無響子がやってきた。5号室に住む浪人生の五代裕作は可憐な彼女に恋をする。うら若い未亡人の管理人と年下の下宿人、ふたりの淡い恋愛模様を中心に、個性的な人々が集う一刻館の賑やかな日常を描く。
wikipediaより引用
こんな人にオススメ!
- ドタバタな王道ラブコメが好き
- わがままなヒロインに振り回されたい(自分はドエムである)
- プラトニックな恋愛を信じてる
- やや古い絵柄にも抵抗がない(なぁに返って免疫がつく)
ネットも携帯もない時代。
どこかノストラジックな街並みと風景。
そんな緩やかな時間が流れる昭和の時代、一刻館と呼ばれるアパートで繰り広げられる騒がしい毎日。
この物語は、そんなお話。

当時は誰もがヒロインの音無響子さんに恋したのではないでしょうか。(勿論、筆者もその他大勢の中のひとりでした。w)
可憐でしっかりもので美人で。愛情深くて死に別れた伴侶のことをいつもいつも想い続けていて。
ついでに隠れ巨乳という完璧さ。(笑)

しかし、今、大人になってから読み返すと、響子さんって、まあまあ面倒臭い。w
いつもは真面目でツンケンしていて素っ気ないくせに、それでいて人一倍ヤキモチ焼きで。
つい勢い余ってホウキの柄まで折っちゃうし。w
でもね、そこがまた可愛いんです。(笑)
いつの世も手に負えない女性ほど男にとっては魅力的に映るもの。

今となっては王道かも知れませんが、このようなヒロインの表情豊かな部分が当時の読者たちのハートを鷲づかみにしたことは言うまでもありません。
てか、愛されないはずがない。w
世代によって受ける印象が異なるのも、このヒロインの持つ魅力のひとつと言えるでしょう。
反面、主人公である五代くんは最初は頼りない浪人生として序盤、登場するわけですが物語が佳境になるにつれ、どんどん成長していく。
最終的には包容力の塊みたいな青年へと変わり果てます。
響子さんが前夫である惣一郎のことを胸に抱きつつも、彼に惹かれていったのは道理といえるでしょう。

まあ、ぶっちゃけ物語の中盤(1~5巻)くらいまでは掴みはあまり良くありません。w
五代くんと響子さんの恋愛も特に進展することもなく、ただただドタバタだけが続いてる感じ。
むしろ読み飛ばしてもいいくらい。(コラコラw)
が、しか~し! そこまで耐え抜けば(笑)五代くんと響子さんの恋の歯車は一気に動き出します。
たとえるならコナンで言うところの黒の組織と同じくらい。(笑)
そして、そのやり取りや起こる出来事が絶妙。
ちょっとしたボタンの掛け違いでとんでもないハプニングが起こってしまったり。(笑)
たとえば、五代君のライバルで三鷹さん(プレイボーイ)ってキャラがいるんですけど、彼が響子さんを諦めた理由がとんでもなくヤバイ。w
度肝を抜かれた人も多いのではないでしょうか。
これ以上はネタバレになってしまうので、もし興味があったら是非、漫画の方を読んでみてください。w
そして涙なしには語れない、あの感動のラスト!!!

これまでの笑いに満ちた展開が、最後にいいコントラストになってます。(ラストなだけに!!w)
あの最後のページの一枚絵だけで彼ら登場人物たちの幸せな表情が伝わってくるし、読んでるこっちまで嬉しくなっちゃう。
(できれば、あの後のエピソードも見てみたかったな。^^;)
あくまで個人的主観ですが、最終回で物語の登場人物たちとの別れが辛く感じる作品なんて、そうそう多くない。
こういう作品こそが真の名作だと思うんですよね。
しかし感じるのは、この作家さんってつくづく上手いなあって。
出てくるキャラクターすべてに愛着が持てるし、まるで自分の身近にいる人のように親近感を持ってしまう。
悪人なんてひとりも出てこない優しい世界。(こういうのってディズニーやジブリにも通じますよね)
それに何より高橋留美子さんって女性なのに男視点からの物語の描き方が尋常じゃない。w
男がどういった時に女性と○○したくなるか。
どういった時にチャンス!と捉えるか。w

そういった僕ら男性心理(?)を熟知してるように見受けられます。
特に主人公の五代くんが童貞を喪失する話があるんですが、そのエピソードも秀逸でした。
意外というか、予想の斜め上をいくというか。w
まあ、ああいった展開にしたのは作者さんなりの深い葛藤や思いがあったそうなのですが。
一見、単純とも思えるエピソードであっても、きっと、その裏では絶え間ない努力や緻密な計算があってのことなのでしょう。
結局、この作品の本質ってドタバタコメディの皮を被った純愛ドラマなんだと思います。
それ故、人々の記憶に残りやすい。
漫画なんだけど、どこかリアリティがあるというか。

ここでは伝えきれない魅力のある作品ですが、いかがでしょうか?
あなたも是非、この週末にでも。
お薦めですよ!^^
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