【映画レビュー】【Amazonプライム】ここが変だよ『ジェーン・ドウの解剖』(ネタバレ注意)

【映画レビュー】【Amazonプライム】ここが変だよ『ジェーン・ドウの解剖』(ネタバレ注意)

どうも、さかいです!

今回は映画レビュー。

現座、Amazonプライムにて絶賛展開中の

『ジェーン・ドゥの解剖』

を観た感想です。

総合評価は★★★★☆

あらすじ

ベテラン検死官トミーは、同じく検死官の息子オースティンと遺体安置所を営んでいる。ある嵐の夜、警察から緊急の依頼が入る。それは、謎の惨殺事件の現場から全裸で見つかった身元不明の美女“ジェーン・ドウ”の死体の検死解剖だった。通常の検死だと思われたが、メスを入れ解剖を進めるにつれ、体内が焼かれ切断されているなど、異常な状態が判明。やがてあり得ない物の数々が体内で見つかり、起こり得ない現象が次々と発生、衝撃と戦慄が走る。外は暴風雨、通信も途絶えていた。隔絶され、閉ざされた空間で、逃げ場のない恐怖が始まる…。

Amazonプライムより抜粋

良かった点

  • 冒頭から前半にかけての展開は引き込まれる
  • 検死の知識が身につく
  • 舞台が閉塞感ある解剖室のため雰囲気は魅力的
  • 法医学に絞った切り口は斬新
  • 遺○役の女優さんが綺麗

冒頭から前半にかけての展開は引き込まれる

序盤の没入感は凄まじかったです。

え? どういうこと? 何で? この女性はどうやって亡くなったの? なんでこんな傷跡が残ってるの? のオンパレード。

そう、矛盾に満ちた状況が、これでもかというくらいに鏤められ『?』が止まらない。

もしかしたら、これは神映画なのでは?

そう思った時期がわたしにもありました。(笑)

何故、過去形なのか? それはこの後にお話しします。w

検死の知識が身につく

科捜研の女とまではいかないまでも(笑)まあ、検死の際の専門用語とか、推理の仕方とか、そういうのの参考程度にはなります。

たとえば、温度の低いところで保存されていた遺○は死後硬直になりづらいとかね。

火災現場で死んでいたはずなのに肺や気道に火傷がない場合は、火に巻き込まれる前に既に息絶えていたとか。硬膜下血腫とか。

こういった、ひとつひとつの知識って結構、ためになったりします。w

舞台が閉塞感ある解剖室のため雰囲気は魅力的

お話の舞台って結構、重要。

それによって掴みや世界観が決定するといっても過言ではない。

そういった意味ではナイスなシチュエーションでした。

少なくとも個人的には。w

映画『CUBE』や『ダイハード』などに代表される、ある意味、閉ざされた空間で展開されるストーリー?が大好物なわたしにとっては、大変、魅力的に映りました。

法医学に絞った切り口は斬新

よく、この手の映画でありがちな余計な外野は挟まず(刑事とかね)検死官VS遺体(ある意味、タイマン勝負?)で始まった冒頭は、なかなかの手腕。

掴みはよかったです。

そう、掴みはね!w

遺体役の女優さんが綺麗

また女優かよ! と突っ込まれるかも知れません。(笑)

いやいや、そう言うなかれ。w

近頃はポリコレとか、そういったクソみたいな風潮(笑)にウンザリしているわたしにとって、本映画に出演されてるヒロイン?(まあ、遺体なんですけどね。^^;)の美貌には思わずウットリ。

目を奪われずにはいられませんでした。

その役柄、終始、動かないため、もしかしたら撮影用に用意された人形(?)あるいはCGだったのかも知れませんが、まあ、そのお顔の美しいことといったら。w

設定が魔女ということもあったのでしょう。

まるで中世の芸術作品の中から飛び出してきたかのような造形美。

透明感も凄まじく何かの化粧品のCMにでも出てきそうな勢いです。w

いやはや、絶世の美女っているんだなって。w

(しかもヌード!w 乳○まで拝めるという高待遇っぷりw)

彼女が映ったときは、話そっちのけでそこばっか観てました。(笑)

もし、本物の女優さんだったら凄いです。(笑)

悪かった点

  • 中盤から世界観がガラリと変わってしまう
  • ホラー映画に見慣れた人には展開が読めてしまいがち
  • 前半で広げに広げた風呂敷の回収がチープ
  • すべての謎が綺麗に解き明かされてしまう

中盤から世界観がガラリと変わってしまう

序盤は法医学ミステリーを思わせる展開。

しかしながら徐々に話の流れは変わっていき、急にSF&ホラーな演出へと移っていきます。

これは少し残念でした。

この方向性では、せっかく築き上げた序盤での法医学ミステリー的展開(女性の死因、遺体に残された不可思議な傷跡etc)がすべて台無し。

物言わぬ遺体に刻まれ、残された荒唐無稽な証拠を、いかに紐解いていくのか。

それを主人公たちは、どう料理し解決していくのか。

その一点だけに注目していたのですが、SFになっていってしまえば、もはやオチも何も。(笑)

何でもありになってしまう。

制作側が頭を使うことを放棄したような。

そんな印象すら感じてしまい、この点においては少し残念に思いました。^^;

逆を言えば、前半の流れのまま展開していき、ラストで視聴者を唸らせるようなオチをつけられてさえいれば、神映画になっていたに違いありません。

ホラー映画に見慣れた人には展開が読めてしまいがち

中盤からはホラー要素まっしぐら。w

しかも、さほど際だった演出はなく、よしゃあいいのに主人公ら親子はそろって、余計なことばかりする始末。(笑)

何故かホラー映画に出てくる人たちって基本、落ち着きがないですよね。^^;

まあ、そうしないと、お話が進まないからしょうがないんだけども。w

比較的、ホラー映画に免疫がない(というか普段から怖いのであまり進んで観ないw)わたしはそれなりに楽しめましたが(とはいっても、まあまあ先は読めちゃったんだけどね。^^;)ホラー映画上級者にとっては、おそらく退屈な流れだったのではないかと推測します。

前半で広げに広げた風呂敷の回収がチープ

前述したようにあオチをSFにしてしまうというのは、制作側からみると最も楽な方法。

前半で荒唐無稽な展開を仕掛けておいて、これがどうなって進んでいくのだろうと観客に思わせ引きつける。

そこで飛び出す伝家の宝刀。

そう、SFファンタジーという名の。(笑)

これで一気に伏線は回収!

やったね!!

エジプトのピラミッドはどのようにして作られたのか?

考えてもわかんないから、宇宙人のせいでいんじゃね? 的な。(笑)

これって凄く勿体ないなあと。^^;

すべての謎が綺麗に解き明かされてしまう

これについては個人的な趣向というか趣味なのですが、こういう不思議系の映画って、みなまで説明するよりも視聴者側に想像する余地を与えてくれる展開の方が好みだったりします。

一から十まで説明されるよりも、一から三くらいの説明で残りの七は多分、こうだったんじゃないか、ああだったんじゃないかといった具合に。

その方が一緒に映画を観に行った彼女とも盛り上がれるし。。って彼女いねーじゃん。やかましーわ!w

そして、これまで身に起こった出来事の少ない状況証拠だけで、急に何かに目覚めたかのように、事件の経緯についてスラスラと説明し始める主人公の父。

某見た目は子供、頭脳は大人探偵も真っ青な展開です。

そして飛び出す『魔女』というパワーワード。

ええ、うっすらとわたしも感じていましたとも。

そう、だいぶ最初っからね!w

そんなこんなで、事件の真相についてすべて説明し終わった父は、その役割を終えたのかのように息絶えていきます。

ここのくだりはない方がよかったんじゃないかな。。。^^;

さてさて、如何でしたでしょうか?

いろいろと言ってはみたものの、映画としてのクオリティーは決して低くはなく、楽しめる出来であることは間違いありません。

今ならAmazonプライムで無料で鑑賞できますので、あなたが会員なら是非!^^