【映画辛口評価】『エスター 』は傑作か駄作か?※ややネタバレあり
- 2022.05.15
- 映画

どうも、さかいです!
今回は映画レビュー。^^
『エスター』です。
一言で本作を言い表すと、
終始ハラハラ(!?)ジェットコースター王道ホラ-!
といった感じでしょうか。
類似した作品は『スクリーム』や『ラストサマー』、『チャイルドプレイ』なんかでしょうか。
まあ、王道のホラーです。w
そんなエスター、果たして面白かったのか?
つまらなかったのか?
その評価はいかに?
ダークキャッスルが放つ衝撃的サスペンス・ホラー
【ストーリー】
“えっ、まさかの展開が待つ、非常に良く作られたスリラー”
背筋の凍るもう1つのエンディングも収録
この娘、どこかが変だ。
9歳の少女エスターには、悪いことばかりが付きまとう。
生まれ故郷のロシアでは孤児となり、以前の育て親は火事で亡くなり、エスターだけが助かった。
でもコールマン一家に養子として引き取られ、ようやく彼女に平穏が訪れた。
そう、
クラスメートが高い滑り台の上から転落するまでは。
孤児院のシスターが誰かに殴り殺されるまでは。
そしてエスターの新しい母親が、あの悲惨な火事は本当に偶然だったのかしらと疑惑を抱くまでは……。
ダークキャッスル・エンタテインメントが贈る、衝撃のサイコスリラー『エスター』。
謎、疑惑、そして恐怖が、万力のように観る者の心を締め上げる。
可愛くて、賢くて、独創的で、とっても情緒不安定な女の子エスター。
出会ったら、二度と忘れられない。
引用:Amazon
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価格:1,100円 |
評価
ストーリー
★★★☆☆
キャラクター
★★★★☆
どんでん返し
★★★☆☆
総合
★★★★☆
感想
最初に断っておきますが、さかいは、さほどホラー上級者というわけでも特別、ファンというわけでもないです。(笑)
なのでホラー映画自体、滅茶苦茶、鑑賞してきたわけではないのですが、本作に至っては秀作と呼べるのではないでしょうか。
まず特筆すべきはカット割りとカメラアングル、演出の仕方。
これらの取り回しが、しっかりしているおかげで特に何ということもない日常パートも非情にハラハラさせられます。
そのせいで終始、驚かされたりドキドキさせられたり。
そのため、この手の映画にありがちな退屈なシーンというか、間延びは一切、ございません。
最初から最後まで引きつけられます。
この点においては実に秀逸だし見事でした。
一方で粗というか少し目に付く部分も。
まず、孤児院からエスターが主人公の家庭に貰われてきて、どんどん彼女が狂っていくというか本性を現していくというか、奇行がエスカレートしていくわけですけど、その理由についてイマイチ説得力が欠けているというか。
まあ、この手の類いのホラー映画に登場する殺人鬼とかサイコパスの動機に、我々一般人に理解できる理由を求めること自体がナンセンスとでもいうか。^^;
そもそも説明されてみたところで到底、共感できるものではないのですが(できたら逆に怖いw)それなりに理由付けというか、そういうのが欲しかったかも。
映画である以上、スクリーンの向こう側にいるのは、あくまで一般人なので。(笑)
なにかの逆恨みとか嫉みとか。
その手の理由付けなら事欠かないんじゃないかと。
一応、家族を崩壊させた上、その旦那さんを奥さんから寝取る(?)みたいな目的が用意されているにはいるのですが、ちょっと説得力としては弱い気がしました。^^;
え? そんな理由で??
みたいな。
少し拍子抜けとでもいうか。
あとは、こういったホラー、サスペンス系にはありがちな登場人物たちの底抜けのアホさ加減(?)というか間抜けっぷりというか。
ひとつひとつの行動に大きな疑問符が。w
もっとも登場人物たちが有能すぎてしまっては(笑)物語がすぐに終わってしまうため、こういうホラー系の映画に登場するキャラクターたちは総じて行動を鈍くさくする必要があるわけで。
そのせいで終始、イライラするのは、まあ、お約束。
たとえば、
なんでここで怪しまないんだよ!?
とか、
倒した敵にトドメ刺しておけばいいのに!
とか、こういうツッコミは野暮というか。
まあ、お家芸ですかね。^^;
この作品も、その例に漏れず。
たとえば、エスターの奇行の始まりというか、同じ学校のいじめっ子の女の子を突き飛ばして大怪我させてしまうわけですが、この時点で少し怪しむべき。
この子は普通じゃないんじゃないか?
と通常なら警戒して然り。
少なくとも他人の子供を大怪我させているわけで、この時点で追求しないと流石に不自然だしおかしい。
だいたい怪我した本人と家族が大騒ぎするはず。
なんなら傷害罪もしくは殺人未遂まである。
あとは、訪ねてきた孤児院の先生が惨○されてしまうのですが、警察まで介入してきてるのに、その無能ぶりときたら。
現場に残されていた足跡やら何やらで少しくらい疑いの目が向いてもいいと思う。
あの時点で近隣に住んでいるエスター含め家族を徹底的に調査していれば、貰われてきた少女の素性やら過去やらにもメスが入ったはず。
それと一番、目に付いたのは旦那さんの間抜けっぷり。
何故か奥様のことよりも貰われてきたばかりの子であるエスターのことを盲信しております。
心の底から彼女を信じ切ってしまっており、奥さんが散々、エスターの危険さを訴えているのにもかかわらず一切、耳を貸さず。
挙げ句、奥様をアル中呼ばわり。
そのせいで息子が大怪我してしまいます。
まあ、結果、旦那さん自身も○○してしまうわけですが。
これは自業自得ですかね。
ま、そーなるわな。( ´ー`)y―┛~~
って思ってしまったのは自分だけではないはず。(笑)
と、まあ、これは重箱ですかね。^^;
いちいちツッコミ始めたらキリがないですし、この手の矛盾は映画には付きものです。
登場人物たちのアホっぷりも。w
でも、それらを吹き飛ばしてしまうくらいの面白さに演出、持っていき方は目を見張るものがありました。
なんだかんだ終始ハラハラしてましたし、この後、どうなるんだろう!?
と目が離せない展開には脱帽!
特にエスター役のイザベル・ファーマンの怪演が光ります。
序盤、見せていたあどけない表情から一転。
終盤の殺人鬼に変貌するところは見事で、まさに鬼気迫るものがありました。
次女役の子のアリアーナ・エンジニアの演技も等身大の少女というか。
耳に障害を抱えているという難しい役どころなのですが、彼女の怯えた表情や笑ったときの演技が物語を一層、盛り上げます。
関係ないけど、旦那さん役のピーター・サースガードさん。
24のジャック・バウアー役、キーファー・サザーランドに似てると思ったのは、さかいだけでしょうか?(笑)
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価格:1,100円 |
オススメする人
ホラー映画が好きな方は見ておいて損はないはず。
まあ、やってることは使い古された半世紀前のホラー映画なんかと一緒。
古典的だし王道っちゃ王道なので名作とは呼びづらいですが、劇中での見せ方や演出なんかはなかなかのものがありました。
しかしながら比較的、子供が酷い目に遭うシーンが散見されるので、その手のシーンが苦手な人はやめておいた方がいいかも知れません。
心臓の悪い方も鑑賞はお勧めしません。

さてさて、いかがだったでしょうか?
なんと、このエスター。
10数年ぶりに新作が制作されるそうで。
物語は本作の前日談になるとのこと。
で、驚くべきはエスター役のイザベル・ファーマンも続投なのでそうで。
現在、33才の彼女が今作よりも更に若い9才のエスターをどう演じるのか。
その点においても目が離せません。^^;
また、本作と酷似した事件も実際に起きたことがあるそうで。
まさに事実は小説よりも奇なりですよね。
それについては改めてブログでご紹介させていただく予定です。^^
いかがでしょうか?
今度の週末にでも是非!^^
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