世界一女暗殺者が好きなWEB作家が映画『AVA』を観た感想、評価、レビュー!※ネタバレあり
- 2021.11.01
- 映画

どうも、さかいです!
今回は久しぶりの映画レビュー。^^
映画『AVA』です。
ざっくり言うと、
女暗殺者の話!
以上!(笑)
と、ここで終わってしまうと記事になりませんよね。(爆)
いわゆる、『ニキータ』や『ソルト』、『ハンナ』、『コロンビアーナ』の流れをくむ、女暗殺者もの。
女暗殺者といえば、個人的に大好物なジャンルでもあります。(笑)
この系統の映画って、どれも当たり外れが大きく(個人的には9割がハズレ)それだけ難しいジャンルでもある。
やはり暗殺者系といえば、巨匠リュック・ベッソン監督が王道でしょうか。
そんなわけで、ベッソン監督ではない監督がメガホンをとった、この『AVA』。
面白かったのか? つまらなかったのか?
その評価はいかに?w
彼女は反逆する。
たったひとり、組織に刃向かう反逆の暗殺者 壮絶な戦いの果てに待ち受ける運命とはー
■本作のメガホンを取ったのは、アカデミー賞作品賞・ゴールデングローブ賞最優秀作品賞ノミネートの名作『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』の俊才テイト・テイラー監督。
これまでにメロウな人間ドラマの演出で高い評価を集めてきた彼が、娯楽アクション映画である本作でもスリル満点&大迫力の映像世界に説得力のある人物描写を見事に織り交ぜ、観る者を物語へ没入させていく。
■主演は『ゼロ・ダーク・サーティ』や『女神の見えざる手』等で世界的に知名度を広げ、いまやハリウッド最注目の大女優となったジェシカ・チャステイン。
2度のアカデミー賞ノミネート経歴もある彼女が、本作では強大な組織へひとり戦いを挑む完全無欠の女暗殺者を熱演し、圧倒的な存在感と味わい深い演技を披露している。
■共演には2度のオスカーノミネート俳優ジョン・マルコヴィッチや、ゴールデングローブ賞受賞のコリン・ファレルなど、言わずと知れたハリウッドのスター達が大集結。
≪ストーリー≫
美しき暗殺者エヴァ。完璧な容姿と知性、そして圧倒的な戦闘能力。組織に命じられるまま完璧に任務をこなしながらも常に自問自答を繰り返していた、「なぜ標的たちは殺されるのだろうか」と。
ある日、エヴァは全組織員が注目する極秘の潜入任務に臨むが、組織から事前に与えられていた重要な情報に誤りがあり、そのことでエヴァの正体に気づいた敵と熾烈な銃撃戦になってしまう。
辛くも生き延びたエヴァは、関係者の中に自分を陥れようとしている存在を疑い、次第に組織への激しい不信感を募らせていく。
そんなエヴァに、組織にとって危険因子となった彼女を秘密裏に始末しようする最強の殺し屋”サイモン”の魔の手が迫っていた。
暗殺者VS暗殺者、血で血を洗う戦いの幕が今、切って落とされる。
≪キャスト≫
ジェシカ・チャステイン(声:木下紗華)
コモン(声:斎 藤寛二)
ジョン・マルコヴィッチ(声:金尾哲夫)
コリン・ファレル(声: 田村真)
≪スタッフ≫
監督:テイト・テイラー
引用:Amazon
評価
ストーリー
★★☆☆☆
キャラクター
★★★☆☆
どんでん返し
★ ☆ ☆☆☆
総合
★★★☆☆
感想
個人的には、まずまず楽しめました。
色々な意見があるでしょうし、大変、好みの分かれる作品です。
なので、万人にお勧めできる作品ではありません。
何故なら、それは個人個人で期待している部分が違うから。
アクションを期待している人もいれば、暗殺者としての背景描写、政治的な駆け引きを期待してる人もいる。
同時に色恋沙汰を期待する人もいれば、お色気に期待する人だっている。
ベッソン映画好きならアクションと義理人情といったところでしょうか。
その尺度で語るのであれば、この『AVA』は、まさにそのアクションと義理人情。
でも、ベッソンとは、また異なったユニークな描き方をしている。
テーマは家族愛といった感じでしょうか。
これを主題に持ってきたのは、女暗殺者ものの映画のなかでは非常に珍しい。
大抵、女暗殺者って個々の組織に属していながらも一匹狼だったり孤児だったり。
その出生については波乱に満ちている場合が多い。
そんななか、この作品の主人公は、きちんと等身大の家族が存在しており、 彼女自身の半生だって描かれてる 。(まあ、家庭環境は色々あったみたいだけど^^;)
そして家族は決して変わり者とかではなく、誰にでも共感できる一般的な雰囲気を持った人々。
その描き方が非常にリアルで、そのことが主人公への共感性、没入感を高めてる。
これって実は今までありそうでなかった描写。
しかし、その反面、残念な部分も。
その代表格として、肝心の暗殺者パートは、まあ、よくある王道中の王道。
とある暗殺組織に属していて、所謂、中盤辺りで裏切られ、お尋ね者になって云々かんぬんというパターン。
ニキータの劣化版とでもいうのか。
で、いつも思うんだけども、
他にパターンないのかよ。(笑)
だいたいね、どっかの組織に属してるって時点で美しくない。
女暗殺者に群れは似合わない。
女暗殺者には孤独が似合う。
訳の分からんラブロマンスとかもいらない。
誰かに指図されたり従っているようではダメです。
そんなものは真のアウトローとは呼べない。(完全に個人的趣味w)
悔しかったら、たまには、どこにも属してないガチのフリーランスの女暗殺者を描いてみなさいよ。(笑)
(絶対、格好いいだろ。そっちのがw)
まあ、それでは話が盛り上がらないという意見もあるでしょうが、それは単なる作り手の力不足。
甘えです。
王道から脱してこそ、傑作が生まれる。
どこかで観た話なんて興味ない。
なにかの名作の量産型も劣化版もいらない。
そんなもの誰も観たくないし期待もしてません。
で、話を戻すと一番、マズかったのは『組織』の描かれ方。
この手の勧善懲悪ものは悪役によって決まるといっても過言ではない。(レオン然り)
どれだけ凶悪で、どれだけ巨大か。
こんなの絶対、勝てるわけねーじゃん! どーすんだ!?
と客に思わせてナンボ。
我々、観客たちはそういうヒールを観たいし味わいたいのです。
それが致命的に駄目でした。
で、一番、言いたいのは組織の規模。
冒頭部分で、さぞや巨大組織に属しているんだろうなと思わせておいて、いざ蓋を開けてみると、この組織とやらのメンバーが合計4人くらいしか出てこない。(笑)
組織、小っさ!(笑)
これ、組織なのか?
どっちかってーと集団じゃん。w
多分、全体の一部分を描いたのでしょうが、それならそれで説明が欲しかった。(そもそも、なんの組織なんだ?w)
しかも、集まる場所が、いっつも山ん中のコテージみたいなところばかりだし。(山賊かよw)
組織感、全然なくね!?w
しまいには、ボス自らがヒロインを○しに来る始末。
他に手下おらんのかい!w
で、ド定番の肉弾戦が繰り広げられます。(来いよ、ベネット!)
これはアカン。もう駄目です。
家族パートの描き方がよかっただけに残念。
しかし、アクション部分はよかった。
ヒロインは超人的に強いのですが、どこか泥臭く怪我もたくさんします。
爽快感も迫力もありました。
この辺りの表現は『ジョン・ウィック』に通ずるところがありますかね。
個人的には、ごく普通の女性だと思ってたのに、ある日、突然、驚異的な身のこなしを披露し、元彼を驚かせるというシーンは好みでした。
ちなみに、テーマ曲は大ヒットでした。
『ボーン』シリーズや『スパイゲーム』のテーマを彷彿とさせます。
大変、格好よく渋いです!
(作品そのものとの釣り合いが取れてないのが惜しい!w)
今もBGM代わりに繰り返し聴いてます。^^
オススメする人
全体的にどっちつかずで中途半端。
なにかに尖っているわけでもなければ、突出もしてるわけでもない凡作といえるので、あえてオススメできる人はいません。w
強いて言うなら、頭を空っぽにして観ることのできる単純明快なスパイアクション好き。
そして辛口ではない方。(笑)
あと、 ジェシカ・チャステインやコリン・ファレル、ジョン・マルコビッチがお好きな方。w
もしかすると、系統の似ている『ジョン・ウィック』シリーズが好きな方には合うかも知れません。
全体的にはテンポは良く、爽快さもあり、及第点には達していると思われます。
少なくとも自分の場合は、時間を無駄にしたとは思いませんでした。
ガンアクションも非常に良かったです。
たまには少し変わり種の殺し屋ものを観てみたい方は、是非、お手に取ってみてはいかがでしょうか?^^

さてさて、いかがだったでしょうか?
あくまで、暗殺者好きによる評価となっておりますので、やや辛口気味になってしまったことは否めません。
しかし、それも愛あるが故。
そう受け取っていただけたら幸いです。w
貴方もいかがでしょうか?
是非、この週末にでも。^^
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