【映画批評】辛口WEB小説家が『レミニセンス』を観た正直な感想、評価、レビュー!※ややネタバレあり

【映画批評】辛口WEB小説家が『レミニセンス』を観た正直な感想、評価、レビュー!※ややネタバレあり

どうも、さかいです!

今回は映画レビュー。^^

レミニセンス』です。

一言で言うと、

近未来をテーマにした新感覚サスペンス・ミステリー

といったところでしょうか。

本作品における最大のテーマは

人は未来に進むべきか、それとも過去に生き続けるべきか

今までありそうでなかったテーマです。

類似した作品でいうと所謂タイムループを扱った『8ミニッツ』や潜在意識の中を行き来する『インセプション』に近い雰囲気を持っているのではないでしょうか。

しかし“人間の記憶”という難しいテーマを本格的に映像化したのは多分、本作品が初めて。

(もしかしたら知らないだけかも? あったらゴメンナサイ(笑))

はてさて、結局、この『 レミニセンス』面白かったのか? 

つまらなかったのか?

その評価はいかに?w

ヒュー・ジャックマン主演
SFサスペンス超大作!

これから、アナタの記憶に、潜入〈レミニセンス〉する。

記憶には誰も知らない、深層世界があった。その世界に潜入〈レミニセンス〉し、記憶を抜き取って、真実を暴けるのか――。
都市が海に沈み、水に支配された世界で、《記憶潜入エージェント》として暗躍するニックに、検察から仕事が舞い込む。
新興勢力のギャング組織の男が瀕死の姿で発見され、その男の記憶に潜入し、ギャングの正体と目的を掴めという依頼だ。
記憶から映し出される事件のカギを握る謎の女性メイを追って、多くの人々の記憶潜入〈レミニセンス〉を試みるニック。
膨大な記憶と映像に翻弄されるニックは、やがて予測もしなかった陰謀へと巻き込まれていく──。

【キャスト】
ヒュー・ジャックマン、レベッカ・ファーガソン、タンディ・ニュートン、クリフ・カーティス、ダニエル・ウー

【監督/製作/脚本】
リサ・ジョイ

【製作】
ジョナサン・ノーラン、マイケル・デ・ルカ、アーロン・ライダー

引用:Amazon

評価

ストーリー

★★★★☆

キャラクター

★★★☆☆

どんでん返し

★★★☆☆

総合

★★★★☆

感想

まず最初に述べておきますと多分、傑作ではありません。(笑)

意欲作というかアイデア作というか。

凡作ながらも新しく難しいテーマに果敢に挑んだというか。

不満だった点については特にありません。

強いて言うなら、尖った部分がなかったので鑑賞後の印象がやや薄めです。

なので自分の中では所謂、傑作の部類ではないです。w

冒頭部分は一見、無駄かと思うシーンの連続でしたが、それらの伏線は最終的には見事なまでに回収。

『あぁ、そういうことだったのね!!』

といった具合に実に綺麗に点と点とが繋がりました。

基本的にはヒュー・ジャックマン演じる主人公のニック愛する彼女。

魔性の女性(?)ことメイの失踪した理由を探っていくといったストーリー。

所謂、失踪を扱った作品なわけですが、ジャンルとしては決して珍しいわけでもなく。

これまでにも多くの作品がありました。

やはり殺人や失踪、誘拐なんかはサスペンスミステリの王道。

花形といえるでしょう。

もはや使い古されてカビの生えまくったテーマであれど(笑)いつ目にしてもワクワクしてしまうものですよね? w

それだけ人々の想像力をかき立てるツールといってもいいのかも知れません。

たとえば殺人事件なら

犯人が誰なのか最後まで追いたくなりますし、

失踪なら

消えた本人がどこへ行ってしまったのか? 何故、姿を消してしまったのか? まだ生存してるのか?

なんかが、どうしても気になってしまいます。 

今回はそんな失踪がテーマ。

まあ、テッパンだし、それなりに楽しめるはず。

というか面白くないわけがありません。

よほどにヘマをしない限りは。(笑)

現にわたしは、あれよあれよという間に引き込まれていってしまいました。

ヒュー・ジャックマンが頑張れば頑張るほど次第に共感していって、気づいた頃には彼と一緒になって失踪したメイを探してる自分がいました、ハイ。(笑)

それだけ没入観がヤバかったです。

その没入観の理由のひとつは、やっぱりレベッカ・ファーガソン演じるメイでしょうか。

う~ん、やっぱりヒロインの見た目って大事!w

なんだかんだ不細工なヒロインなんて捜す気が起きませんもん。(笑)

(別に某スターウォーズ女優のことを揶揄してるわけではありませんw)

そういう意味では彼女の美貌は折り紙付き。

劇中で数々の男を手玉にとっていくシーンが散見された彼女ですが、その説得力は十二分にありました。

まさに魔性の女。

ミステリアスで魅力的で、そのうえ美人で。(こういう女性ってホント、男は弱いですよね。w)

そりゃウルヴァリンだって命がけで捜しにも行きますわ。w

とはいえ、主人公は少しやり過ぎな感も。^^;

これも愛の成せる業なのでしょうか。

そこまでやるか!

みたいな描写も所々、目に付きました。w

これは何でしょう、国民性だからなんでしょうか。

わたしが日本人だからなのか、それとも単に薄情だからなのか。^^;

アメリカ人の男性って皆、あんな感じなんでしょうか?(んなわきゃないw)

とにかく血反吐をぶちまけながらも失踪した彼女を追い続けるニックにイマイチ付いていけてない部分もあるっちゃありました。^^;

誰かを本気で愛すと、あんなふうになれるんでしょうかね?

ミスチルの良さがわからないのは本気で恋したことがない奴だ!

なんてことを昔、どっかの誰かに言われたことがありますが。

ゴメン、全然わからんわ。(爆)

とにかく主人公の彼女に対する執念……いや、愛の深さがハンパなかったです。

そして特筆すべきは背景と設定。

近未来的な雰囲気を持ったマイアミの街並みに、60年代アメリカを彷彿とさせるノスタルジックな雰囲気を更に掛け合わせてきたのは見事な対比といえるのではないでしょうか。

まさに過去と未来の融合。

本作のテーマに沿った丁寧な舞台作りが素晴らしかったです。

特にフランク・シナトラやジャズ全盛期の古き良き時代のアメリカが好きなわたしのハートはしっかりと鷲づかみにされました。(勿論、リアルタイムじゃないぞw)

昔っから古いモノやノスタルジーにロマンを感じる性分なんですよね。^^;

そんなこんなで謎解き要素の連続で、やや眠気が襲ってくるころ。

流石、わかっていらっしゃる!w

途中、要所に挟まれる胸の空くようなアクション!w

退役軍人という設定の、その相棒の女性のまあ、強いこと。

『お?こいつがラスボスか?』

みたいな貫禄を持ったマフィアのボスが途中、登場するのですが、そんな彼をまさかの瞬殺。

せっかく出てきた悪の帝王を、いとも簡単に始末してしまいます。w

あれ? これアクション映画だっけ?

みたいな錯覚を一瞬、起こしてしまうほど銃撃シーンが洗練されておりました。

マフィアのボスなんて二丁拳銃だったし。(笑)

そんな謎(?)のアクションシーンを挟みつつ物語は淡々と進行していきます。

愛する女性は果たしてどこへ消えてしまったのか?

次々と明るみになっていく彼女の正体は悪人だったのか? それとも善人だったのか?

捜索が進むにつれ、そういった事実が次々と暴かれていくわけですが、その見せ方が実に秀逸でした。

謎が謎を呼んで、またそれが更に謎を呼びます。

にしても記憶を遡って再現する装置だなんて、一昔前なら荒唐無稽にも思えていたわけですが、VRやスマホが当たり前になった昨今、あながち想像ばかりの産物とは言えないんじゃないでしょうか。(笑)

いや、むしろ現実味があるというか。

事実、人間の夢を映像で確認できる装置の開発だって進んでるわけですし。(実験段階でも図形までは再現できるらしい)

もしかしたら近い将来、あんなふうに過去の記憶を遡って、いつでも大切な人に再会できるなんて時代が本当にやってくるのかも知れません。

その時、あなたは過去の思い出に縋り縛られ続けるのか。

それとも未来へと突き進むのか。

これが本作における最大のテーマと言えるのではないでしょうか。

主人公とその相棒の向かった先が、そのことについてよく描かれていたのではないかと思います。

まるでラストは上質なお伽話を読み聞かせてもらったような。

そんな綺麗なエンディングでした。

ちなみに、あのラストの主人公、飲み食いや排便とかはどうしてるんやろ?w

などといったツッコミは野暮というものでしょうかね?(笑)

オススメする人

ジャンルとしてはSFとはいえ、やはりサスペンスミステリー寄りなので比較的、複雑な構成になっております。

なので過去になったり現実になったりとシーンも行ったり来たり。

とっちらかってて正直、めまぐるしいです。w

なので、複雑な話は苦手!

という人にはオススメできません。w

タイムリープものが駄目な人にも合わないでしょう。

でも、そういった点をクリアできる人は間違いなく楽しめる作品となっております。

果たして消えてしまったヒロインはどうなってしまったのか?

生きてるのか? それとも死んでしまったのか?

無事、主人公とは再会を果たすことができるのか?

物語の結末はあなた自身の目で確かめてみてください。

きっと衝撃のラストが待ち受けてるはずです。

その際は、くれぐれもハンカチのご用意をお忘れなく。。。

さてさて、いかがだったでしょうか?

久しぶりにいい映画を鑑賞させてもらいました。w

出来映えについては色々な意見があるとは思いますが、少なくともさかいは大満足でした。

謎解きあり、アクションあり、そして涙あり!

娯楽作品には欠かせない要素がたくさん詰まってました。^^

いかがでしょうか?

あなたも、この週末に是非!^^