【銃マメ】迷銃!?珍銃!?失敗作!?映画や漫画で見かける残念なハンドガン5選

  • 2021.03.04
【銃マメ】迷銃!?珍銃!?失敗作!?映画や漫画で見かける残念なハンドガン5選

どうも、さかいです!

皆さんは好きな銃、お気に入りの銃はありますか?

漫画のあのキャラクターが使ってた銃が好き!

あの映画の主人公が使ってた銃が気になる!

等々、いろいろおありになるかと思います。(笑)

そこで今回は、それとは正反対のテーマ。

映画や漫画で見かける残念なハンドガン5選!!

を、ご紹介していきたいと思います。(爆)

第5位

S&W SIGMA

通称、グロック17のデッドコピー銃。

所謂、パクリとして指摘されてしまい、裁判で敗訴してしまったという残念な銃です。

同銃はS&W社が1994年に発売した同社初のポリマーフレーム製の自動拳銃。

外見、内部メカニズムがポリマーフレーム製拳銃の先駆であるグロック 17に酷似。

そのため、S&W社はグロック社に「デッドコピーである」と告訴され、かなりの高額な和解金を支払う事になった経緯があります。


しかしながら、グリップデザインは良く、グリッピングの良さには定評があるようです。

さかい個人としては、『SIGMA』という中二っぽい名前には惹かれる部分があります。(笑)

第4位

グロック18 / 18C

ご存知、名銃グロック17の派生型モデル。

格式高いお家柄に生まれた兄弟の中でも、たまに破天荒な性格に育つ子どもがいたりしますが、この子がまさにそれでしょう。

数あるバリエーションを排出し、今なお安定した人気を誇るグロックシリーズですが、グロック18 / 18Cは別格。

なんと普通のハンドガンではないのですね。

ハンドガンでは珍しく連射機能を備えているわけですが、あくまでグロック17にフルオート機構を搭載したモデルという位置づけ。

外観はグロック17とほとんど変わらないものの、スライドの左後方にセミ/フルオートの切り替えレバーがあります。

グロック18Cは、グロック18でスライドから吐出した銃口部に装備されていたコンペンセイターをスライド内の銃身上部に開口する形状に改めるなどした改良型で、グロック18で問題視された反動もやや抑えてあります。

また、犯罪に利用されないよう一般への販売が禁止された公的機関限定モデルでもあります。

と、ここまで聞くと、さぞや優れた銃のように聞こえますが、個人的には疑問符がつきます。

そもそもハンドガンにフルオート機能など必要なのか?

一応、ロングマガジンは使用できるものの、ハンドガンの弾数など最初から知れたもの。

それにいくら押さえてあるとはいえ、おそらく連射時のリコイルは相当なものであることは想像に難くありません。

更にその形状も手伝って、安定性も良好とはいえないのではないでしょうか。

普通に考えれば、これでは狙いをつけて精密な射撃を行うことはできず、返って無駄な弾をばらまくだけに終わってしまうでしょう。

これなら始めから素直にマシンガンでも装備しておいた方がマシです。

用途と性能が釣り合わないハンドガン。

この一言に尽きるでしょう。

第3位

S&W M500

この銃の誕生にいたっては面白い逸話があります。

2000年代頃、当時のS&W社は、諸事情によってブランド力が低下していました。

そこで、同社がかつて発売したS&W M29が起こした、当時としては世界一ハイパワーな拳銃弾である.44マグナム弾を使用できる拳銃によるブームにあやかり、新たな世界一強力な拳銃弾を使用できるリボルバーの販売によるブランド力の回復を臨み開発されたという経緯があります。

この目論見は成功し、同商品はそれなりにヒットを飛ばしました。

が、その実用性はと聞かれれば、ほぼ皆無といってもいい。

理由はその口径の巨大さと威力の凄まじさ。

使用する50口径のマグナム弾である.500S&Wマグナム弾は.44マグナム弾の約3倍の威力。

こんな怪物じみた銃で、いったい何と戦うというのか。^^;

さかいもハワイの射撃場でS&W M29を撃った経験がありますが、それでさえも相当な反動だったのを鮮明に記憶しています。

だいたい、ここまでの威力を誇っていると、大の男でさえも発砲時の反動が大きすぎて満足に狙いをつけることは難しい。

あくまでメーカーが自身のブランド力誇示のため開発した銃であって、実用性は度外視した結果の産物といえるのではないでしょうか。

第2位

オートマグ

はい、来ました。w

堂々のランクインを予想していた方々も多いのではないでしょうか。(笑)

別名

オートジャム(作動不良)

としても名高いオートマチック式のハンドガンですね。

当時、リボルバーでマグナム弾を撃てる銃が大ヒット。

だったら、オートマチックでマグナム弾を撃てる銃を作れば売れるんじゃね?と安易な発想で生み出されたのが、この銃。

試みとしては画期的だし先進的でした。

現代でいうところのデザートイーグルのご先祖様。

まさに、その礎を作ったモデルといってもいいのではないでしょうか。

ボルトの閉鎖機構には、自動小銃で用いるような「ターン・ボルト・ロッキング・システム」を採用。

閉鎖不良を回避するためのボルトアクセロレータも取り付けられてあります。

ちなみにステンレスモデルのみの発売だったようです。

使用実包は.44AMP(.44 Auto Mag Pistol)。

よく勘違いされるのですが、この弾はオートマグ独自のものであり、同じ口径でもS&W M29(厳密にいえばまったくの同口径ではない)との併用はできません。

自動拳銃の利点である装弾数や反動軽減、発射ガスの利用効率の良さなどから、当時世界最強の拳銃とされていたS&W M29を超えるとの期待もあって、先行予約では8,000丁の受注があったとされます。

しかしながら、後述のさまざまな欠点により「オートジャム(作動不良)」という蔑称が生まれ、商業的には失敗。

AM社は1年余りで倒産。

S&W M29をヒットさせた某映画のシリーズ4作目で活躍をみせるも、本家のような成功には結びつかなかったようです。

尚、他に欠点をあげると以下のものがあります。

  • レシーバー、チャンバー内の汚れにより閉鎖不良を起こすため、頻繁な手入れを必要とした。
  • ステンレス鋼の加工技術が未熟だったため、内部の細かな仕上げミスも動作不良の原因となった。
  • ステンレス鋼に合う潤滑油が流通していなかったため、動作不良を招いた。
  • リムレスの.44AMP弾専用であるが、この弾丸の供給が遅れたため、.308winの薬莢を切り詰めて使用するという自作の弾が使われ、動作不良の原因となった。また、後に販売された弾丸もメーカーごとに品質に差があり、これも動作不良を起こす原因となった。
  • 発射時の銃身の跳ね上がりが大きく、銃の握り具合によっては閉鎖不良を起こした。
  • ボルトを動かすのに銃後部のコッキングピースを使うしかなく、握って引く事ができないのに加え、コッキングスプリングのレートが高いため、強い力を必要とした。
  • 装弾数は7発となっているが、7発目で弾倉が底付きする寸前になるため、7発入れると弾倉を傷める。

ちなみにデザインだけを取り上げるなら、この中二心をくすぐる洗練されたフォルム。

さかい個人としては嫌いではありません。(笑)

第1位

デザートイーグル(.440CB/.50AE)

意外に感じた方々もいらっしゃるのではないでしょうか。w

そう、映画や漫画などフィクションの世界においては大活躍。

今日では見ない日がないといっていいくらいヒーローにヒロイン、果ては悪役に至るまで皆、振り回しています。(スイマセン、少し盛りましたw)

まあ、それだけ人気があるし、見栄えがするということの現れなのでしょう。

ちなみに同銃に至っては、始めてまともに動作するマグナム弾を発射できるオートマチック拳銃として、その名を世界に馳せたことでも知られています。

なお、.50AE版にいたっては、発売当時、最強の威力を持つ拳銃用弾薬とされており、現在でも一般販売される自動拳銃用弾薬としては最大級の威力を持つとされています。

また、バレル、マガジン、ボルトを変更することによって口径変更も簡単に行えます。

だが、しかぁ~し!!!!!

待って欲しい。

この50口径という化け物ハンドガンであることは言わずもながら、重さが2キロという代物。

考えてもみなさい、これでは米袋一袋を持ち歩いてるのと同じです。(笑)

もし、想像できないという方はペットボトルの大きいやつ一本を思い浮かべてみるとよいです。(笑)

※あくまで50口径の話です。(先述したように本銃には.357マグナム版、.41マグナム版、.41AE版、.440CB版、.44マグナム版が存在します)

そんな重量の重しを背負って、あなたはどこまで歩くことができるでしょうか?

もし、戦場ならあまりの動きの鈍さに格好の的になることは明らか。

加えて、大口径の宿命とも言える絶望的な弾数(7発)の少なさ。

この銃を選んだ時点で、きっとあなたの命は詰んでいることでしょう。w

さてさて、いかがでしたでしょうか。^^

格好いい銃や人気の銃のランキングではなく、あえて残念な銃にスポットを当ててみたわけですが。

さかいのひねくれた性格が露呈した結果といえるでしょう。w

あなたにとっての残念な銃は見つかりましたか?(笑)