『ルパン三世』第6シーズン開始! ファンとして思うこと

『ルパン三世』第6シーズン開始! ファンとして思うこと

どうも、さかいです!

嬉しいニュースが飛び込んでまいりました。

ついに、ルパン三世の新シリーズが放映されるそうですね!

シーズン6作目ですか!^^

なんでも50周年記念なのだとか。

いや、めでたいめでたい!^^

そんなわけで少しばかり個人的に思うところがあったので、今回、思い切ってブログにしてみました。(笑)

(一応、断っておきますけど、決してネタ切れではありません。w)

で、ヤフコメに目を通してみたんですけど、だいたい以下のようなコメントが目立ちました。

・シリーズ1作目が最高傑作だった。

・やっぱり山田康雄さんが一番!

・クリカンさんは頑張ってる。そろそろ山田さんの物真似はいいんじゃないのか。

・ルパン役に多田野洋平さんを起用して欲しい。

・すべての声優さんを一新して欲しい。

・最近のポリコレなんかの風潮で、果たして面白い作品が作れるのか。

以下、これらの意見について、さかいが独断と偏見で感想を述べていってみたいと思います。(あくまでも独断と偏見なので異論は受けつけませんw)

ヤフコメに対しての、さかい個人の意見(独断と偏見)

シリーズ一作目が最高傑作だった。

これについては、わたしリアル世代ではないので何ともといったところ。^^;

わたし個人的には今、観てみると流石に古さは否めません。(もう50年前!?)

物心ついたときには、既に第2シーズンが再放送やってたので。

当時、リアルでご覧になっていた方々は思い出補正がかかっていて気にならないのかもですけど。

舞台も世界ではなく日本だけと限定的。

でも、不二子や五右衛門の声が違っていたりと、色々と自分の知ってるルパンとは違う発見があったりで興味深いです。

特に不二子(CV:二階堂由希子さん)は増山さんとは違った意味でアンニュイというか、より映画寄りでナチュラルな声質が魅力的。

五右衛門も大塚周夫さん(大塚明夫さんのお父様)で、また違ったイメージの五右衛門で個性が光ります。

作品全体としてはハードボイルドタッチが多めでギャグは2割くらい?なイメージ。

ファンの皆さんが口を揃えて、最もシリアスなルパンだったというのも納得です。

※序盤の頃、一人称が『俺』ではなく『わたし』とか言ってるし。(笑)

ルパンの原点にして今も尚、ファンの間で愛され続けるシリーズであることは言うまでもありません。

やっぱり山田康雄さんが一番!

これについては異論はありません。(笑)

今でも彼以外のルパンは有り得ない。

他の人が演じるルパンなんて見たくもない。

特に昭和世代、わたしと同じ意見の方、多いのではないでしょうか。w

ここは世代によって分かれるところでしょうが、やはり最初に目にしたものが一番、印象深く残るのは人間の性だし、こればかりは仕方がない。w

なので、栗田ルパンを最初に観て知った方は、逆に山田さんの声の方に違和感があるだろうし、そうやってシリーズは続いていくんだと思います。

新しい世代にバトンが手渡されていくんだと思います。

これは長寿アニメの宿命というか避けられないテーマ。(キャラクターとは違って中の人は歳を取るわけだしね)

世代や好み、人によってナンバーワンは違ってて当然。

よって正解はありません。

思い入れに良いも悪いもありません。

もし、老害だの懐古主義だの咎める意見があるのだとすれば、それはお門違い。

うどんと蕎麦のどちらがが好きかと聞いてるようなものです。

クリカンさんは頑張ってる。そろそろ山田さんの物真似はいいんじゃないのか。

これも概ね同意でしょうか。

驚いたのは、もう山田さんよりもルパンを演じられてる期間が長いそうですね。

時が経つのは早いなあと。^^;

で、クリカンさんですけど、初期の頃に比べて違和感もどんどんなくなってきてるし、近年では物真似から脱皮して自分のものにされてきているように感じます。

でもね、我々、ファンは別に頑張ってる姿を見たいわけじゃない。

そう、ルパン三世という作品を観たいんです。(笑)

なので、少し冷たい言い方かも知れませんが、頑張ってるかどうかは問題ではない。

むしろ、役者の評価としては頑張ってるなんて思われたら負けです。

あれ? 案外、山田さんの頃よりいいじゃん!

とか

とうとう超えるようになってきたね! クリカンさん最高!

とか、そんなふうに言われるよう、これからも演技の幅を磨いていって欲しいです。

逆に山田さんにはできなかったような、役者としてのクリカンさん独自の演技を見せつけていただきたいです。

それくらいの気概が欲しい。

物真似という殻を破って。

似せようと思えば思うほど狭い枠に収まってしまう。

自ら呪縛にハマリにいってしまってるようなもの。

そのままでは一生、本家を超えることはできませんし、ずっと比べられ続けるだけです。

もう、そろそろ先代のイメージから脱却してもいい頃だと思います。

人間、技を磨くのに遅すぎるなんてことはありませんよ!^^

ルパン役に多田野曜平さんを起用して欲しい。

最近、何かと山田康雄さんと比べられる声優さんです。

申し訳ありません、わたくし最近まで存じ上げなかったのですが、なんでもクリント・イーストウッドの正当なる後継者の方らしいです。

先代に声質が似ているということで巷では概ね好評なようなのですが、すみません、単に思い入れの違いなのか、それともわたしの耳が悪いのか、個人的には『?』でした。

しゃがれ具合は似てるといえば似てるのですが、根っこの部分というか本質的な部分というか、声自体が似ているのかと聞かれれば、特にそうでもないような。。。

失礼ながら多田野さんの演じられてるイーストウッドの吹き替えは3分程度で消してしまいました。

これじゃない感が凄まじくて。

似てるかどうかのクオリティーで言えば、個人的には栗田さんのルパンと、そう大差ないような気がするんですが、世間一般的にはどうなんでしょうかね?

まあ、印象としては声質的に多田野さんはイーストウッドのような渋みを聞かせた演技が得意な反面、ルパンの持ち味である軽い演技が厳しそうかなと。栗田さんを逆にした感じ。

しかしながら栗田さんとの最も大きな違いは多田野さんは本業の声優さんでいらっしゃるという点。

その分、演技の上手さは折り紙付きといえるでしょう。

きっと多田野さんなら色々な意味で違和感のないルパンを演じてくれるような気がします。

(全然、声色の違うルパンも観てみたいですが)

そもそも、栗田さんと多田野さんって年の差があまりないような。。。

わざわざ交代する必要ってある?(汗)

すべての声優さんを一新して欲しい。

そろそろ次元の声優さんである小林清志さんが厳しいんじゃないかなんて声もちらほら聞くようになりました。

第1シーズンから現役を続けられていらっしゃる唯一の生き証人ですからね。

次元の声は小林清志さんでなければいけないし、彼以外の次元は考えられない。

ルパンは山田さん、銭形警部は納谷さんでなければいけないのと一緒で。

そういった厳しい意見は、小林さん本人の耳にも届いていらっしゃるようで

『もうしばらく演じさせてもらえませんか』

的なことをファンの前で仰られていたような。

それだけ次元大介という役に思い入れがあるんでしょうね、きっと。

何だか感慨深いものがありました。

記者会見の際の小林清志さん

しかし、小林清さんとて生身の人間。

流石に永久に次元を演じることはできないので、いつかは後継者問題も考えなくてはならない。

個人的には以前、『風魔一族』の際、次元役を演じられた銀河万丈さん、どこか声質が似てるような気もする大塚明夫さんとかもアリかなあ。。

でも、どの方も既にベテランの領域だからなあ。。。

もっと若い方の方がいいのかしら。

ダメだ、やっぱり小林さん以外には居ないわ。w

と、まあ、その話は置いておいて。(笑)

一新って、五右衛門や不二子、銭形警部は替わったばっかじゃん。(笑)

皆、まだまだ若いよー。(笑)

最近のポリコレなんかの風潮で、果たして面白い作品が作れるのか。

元々、ルパン三世って作品自体がダークヒーローというか、世間へのアンチテーゼというか。

これだけ大勢の犯罪者たちが主役って、あとにも先にも他にないんじゃないかな。^^;

見ようによっては人のものを盗むのを肯定してるわけだし。(笑)

なので、あくの強さとか毒っ気とか、そういうのがルパンという作品の醍醐味だし持ち味ともいえる。

実際、原作がそうだったんだし。

それが映画『カリオストロの城』ヒットを機に(公開当初の収益は散々だったけど)路線や方向性といったものが、どんどん原作とは真逆になっていって今日に至るというね。

でも、そんな『カリオストロの城』も未だ金曜ロードーショーでは堂々とノーカットで流されてるわけだし。

ルパンって面白いもので、ファンの間でも、カリオストロの城みたいな王子様みたいな作風と、原作重視のハードボイルな作風を求める層が二極化してる。

で、どちらが大衆受けするかといえば、もう答えは出てるのではないでしょうか。

当然、アニメ制作だって商売。

成功する可能性のある作風を選ぶに決まってます。

本来の持ち味であるダークさを全面に押し出さなくても、面白くする方法はいくらでもあるということ。

それだけルパンって懐の深い作品でもある。

要は制作側の手腕ひとつなのではないでしょうか。

新シーズン制作に対して思うこと

どの年齢層を狙ってるの?

昔からのファンを取り込もうとしているのなら、その多くは名作として名高い、1作目、2作目、カリオストロやクローン人間なんかのイメージを追い求めてるはず。

となると、やっぱりどうしても山田康雄さんのイメージは拭えない。

その辺りの層は大多数が『クリカンは~』や『山田さん以外、ルパンは認めない!』となる。

まあ、こればかりは、ご本人が既に他界されてしまっているため、どうしようもない問題ですけども。

じゃあ、これから作品を知っていく若年層をターゲットにしてるのかというと、これも少し違う気がする。

物語のキャラクター設定や世界観に古さが目立つから。

今風にするなら、ラブコメや異世界、萌え要素は欲しいところ。

逆に『ルパンの世界に転生してみた!』とかの方が面白いかも。

そもそも、主人公が美少女や少年とかではなく、オッサンという時点で大きく時代の流れから逸脱してる。(これこそ偏見かもだけどw)

今の若年層は、それらの条件を満たしていて、かつ世界観の似てるコナンの方を選ぶのではないでしょうか。

もう山田康雄さんはいいんじゃね?

既に先述したように、わたしは山田康雄さん大好きです。

今でも声優さんの中で一番と言っていいくらい。

(ご本人は俳優業に大変、誇りをお持ちだったので、声優さんなんて言ったら怒られそうだけどw)

あのニヒルで格好良くて面白くって、ちょっとだけ間が抜けてて、スケベで暖かみがあって、そして色気を感じる彼の声が大好きでした。

ルパン三世は山田康雄さん以外、考えられない山田教の信者でございます、はい。(笑)

どれくらい好きかというと作品より、むしろ山田さんの声を聞きたいがために子供の頃、アニメにかじりついて観てたくらい。

※誠に恐縮ながら、昔、ちょっとだけ声が似てると言われたことがあったので調子に乗ってやってみました。観たい方は勝手にどうぞ。(笑)

しかし、なんでしょ。

なまじ近年の記憶媒体が優秀なので(今はネトフリやらアマプラやら簡単に観れちゃう)ついつい昔の作品を引っ張り出してきて観てしまう。

それこそカップラーメンでも食べるくらい気軽に。

おまけに未だに金曜ロードショーとかで、ちょいちょい奇跡の復活を遂げる康雄さん。

なので、気がつくと今でも映像の中では彼は元気に走り回ってる。

まるで、その場にいるみたいに。

それが、いつまでも山田さんのイメージから卒業できない一番の理由なのかも。

こういうファンの人、結構、多いんじゃないかな。^^;

なので、ボタン操作ひとつで、いつでも自分の中のルパンに再会できてしまう。

あの、よく知ってる世紀の大泥棒に。

懐かしいルパンに。

で、あーこれだよ、これ! やっぱり、この声だと落ち着くなーってなる。

でもね、もう、そろそろいいんじゃないかなって。

というのも、中途半端に先代に寄せてしまうと、その似てるような似てないような微妙な差が気になってしまって、せっかくの物語が入ってこなくなってしまうんですね。

山田さんと声が全く一緒、仕草や喋り方までそっくりな猛者がいるなら話は別ですけど。^^;

昔の面影は刷新して、一から作り直す。

ストーリーも設定も声優も、どんどん今の時代に合わせていく。

今から作品を知っていくファンのために。新しい世代が楽しめるように。

作品の持ち味は踏襲しつつ。

それでいいのではないでしょうかね。

当然、

こんなのルパンじゃねーよ!

といって見切りをつける人は一定数、出てくる。

でも、それとは入れ違いに

へー、このルパンって作品、けっこー面白いじゃん!

という新しい風が入ってくる。

観る人は観る、去っていく人は去っていく。

それは必然だし仕方のないこと。

なので往年のファンを無理に繋ぎ止める必要はない。

幸い、ルパンって作品は懐が深いというか、誰がどんなふうに料理しても、ある程度、格好がついてしまうという不思議な媒体でもある。

これは故、原作者であるモンキー・パンチさんが残してくれた遺産。

過去に縛られず、これからの世代のクリエイターたちが自由に作っていって、新しいファンをどんどん取り込んでいけばいい。

そうすることで、この世紀の大泥棒は、次の時代も大勢の人たちの心を盗んでいき続けるんだと思います。

かつて、あのお姫様から、そうしていったように。

あなたは、どう感じましたか?^^