【Amazonランキング10位の著者が考察】俗に言う“キャラが立つ”とは? また“立たせ方”は?
- 2020.02.14
- 小説技法
よく漫画や映画なんかで、あのキャラ立ってて面白いわーとか、このキャラ立ってるから推しだわーとかって言いますよね?
じゃあ、キャラが立つって? 逆に立ってないキャラってどんなことを言うんでしょうか。
今回は、それについて独自の観点により考察してみようと思います。※あくまで独自視点なので、ご了承ください。w
所謂、“キャラ立ち”の概念って、印象深い、一度見たら忘れない。そういった類いのキャラクターを指すと思うんですね。(カテゴリを問わず)
それを踏まえて著者の思う条件を羅列してみました。
■所謂、キャラが立っている状態
- これまでにないタイプ(斬新なキャラ)
- ビジュアル(見た目)に魅力がある
- 何かしら感情を揺さぶられる要素がある
ちなみに私事で恐縮なのだけれども、オイラが個人的によく用いる手法は“意外性”でしょうか。
ギャップともいいますけど、心理学上、人は予想外、或いは想定外のことに引きつけられる習性があります。
これは、お話を作る上でも重要なポイント(起承転結)になるのですが、それについてはまた別の機会に。(笑)
じゃあ、キャラの意外性って?
例でいうなら、古くは皆、ご存知『スーパーマン』でしょうか。
彼はスーパーパワーを持ちながらも、普段は何処か間抜けで冴えないジャーナリスト、クラーク・ケントを演じてます。
観客は冴えないクラークに同調し、無意識のうちに自分と重ね合わせます。時には彼のドジっぷりに腹を抱えることも。
そこに事件が訪れ、今まで自分と同じ、それ以下だと思っていた彼がスーパーマンに変身!
皆、自分までヒーローになったような錯覚に陥るわけですね。
この方法って、昨今、姿を変え形を変えて当たり前のように使われるようになりました。
『ドラゴンボール』の孫悟空、『ワンピース』のルフィ、ルパン三世や『シティハンター』の冴羽僚なんかもそうですね。
著者の大好きな『パトレイバー』の後藤隊長も、この括りでしょうか。
さて、同調とは逆に、こんな憎たらしい奴が?的なギャップも存在します。
どう見ても悪そうで嫌な奴のはずが、突然、意外な優しさを見せたらどう思いますか?(笑)
所謂、ツンデレとかってやつです。(ちなみに著者はこの手法が一番、好きですw)
有名どころではベジータなんかが、このタイプでしょうか。
余談ですけど、ヤンチャそうで不良っぽい男が女性にモテるのも、この原理です。w
反対にキャラが立っていないとは、特に印象に残らない、どこにでもいるありふれた設定を指すのだと思います。所謂、モブキャラというやつですね。w
こういった前例から、このギャップ法が如何にキャラ立ちに対して有効的かつ効果的か、お分かり頂けたでしょうか?
先に箇条書きした3つの方法は作り手側のセンスや受け手の感性なんかも左右するため、手っ取り早く自分の書いた作品のキャラを立たせたかったら、このギャップ理論を用いてみるのもよいかも知れません。(笑)
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