【小説】【技法】【起承転結】小説執筆の際における起承転結は無意味?

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今回は小説を書く際の起承転結についてがテーマ。

皆さんも学校なんかで一度は習ったことがありますよね?

そう、先生に文章を書くときは起承転結にわけなさいと。


しかし、文章の書き方などを綴った専門書や偉い作家先生なんかは、これは誤りだと必死こいて仰ってる方が大多数です。

起承転結なんて守る必要はない。縛られなくていいと。


だが、待って欲しい。

何でもかんでも否定すればいいというものではなく、この形式がいいとされてきたのは、それなりの理由があり、かつ先人の知恵の賜物ということも忘れてはいけない。

何ごとも長く語り継がれてきたものには相応の意味があるものです。

それについて大した意味も考えず、単に逆説だけを唱えて一蹴してしまうなど実に愚かなこと。(ま、そうすることで注目浴びたいのは分かりますけどねw)

要するに、あながち馬鹿にした文法でもないと筆者は言いたいわけ。


確かに世の中の小説には

承⇒起⇒転⇒結

のような、いきなり“承”から入る形式や

逆に

結⇒承⇒転

といった“起”がない構成もあったりはします。

最近では

承⇒転⇒転⇒転⇒結

なんてのもあったりします。

物語の展開によっては、この方が映える場合もあるし分かりやすいことさえあるといえます。


一応、最初に断っておきますが、このように臨機応変に構成を変化させる方法は極めて効果的な手法であって否定するつもりは毛頭ありません。w

実際、筆者もこの手法は頻繁に使ったりしてます。(笑)


でも、冒頭を“結”にすることで、いきなり分かっちゃいけない犯人が分かってしまうようでは本末転倒ですし、“起”をなくすことで物語の世界観を伝える大事な部分が消失してしまうようでは困ります。(笑)

このあたりは千差万別。作家さんによって考え方も変わってくる部分なんじゃないかとは思いますが(好みもあるしね)ストーリーが複雑すぎる場合や逆にシンプルな場合、構成作りに自信がない場合(笑)なんかに至っては、この“起承転結”もあながち捨てた文法じゃないといえるでしょう。

もっともポピュラーにして伝わりやすい文法。それこそがこの起承転結における真意なのではないでしょうか。

つまるところ起承転結とは家を建てる際の土台、空手でいうところの型といった位置づけに例えるとわかりやすいかも知れません。


この起承転結は、あくまで文章構築の基礎であって、何も一切並び順を変えてはいけないという意味ではないのでは? 少なくとも筆者はそう解釈しております。

基礎あっての臨機応変。土台あっての応用。

何ごとも基礎なくして技は磨かれません。


逆に今のところ文章の構成においては、この“起”と“承”と“転”と“結”しかないわけですから、これらを生み出した先人の知恵はやはり偉大です。(笑)

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