【小説技法】作品を執筆する際、実践すると効果的なポイント5選
- 2020.05.08
- 小説技法


どうも、さかいです。^^
とうとうGWも終わってしまいましたね。
今年は自粛自粛で、やや寂しい連休になってしまいましたね。^^;
皆様はいかがお過ごしでしたでしょうか?
有意義な時間を過ごすことはできましたか?
さて、今回は個人的に思う小説を執筆する際、気に留めておくと完成度があがるであろう5つのポイントを挙げていきたいと思います。
※ここでいうポイントとは、あくまでエンタメ作品としての意味合いです。文学作品だったり賞を狙ったりなどの対策ではないので、ご了承ください。mm
・状況描写については何度でも説明する
・読者を飽きさせない展開を常に考えておく
・気が乗らない場面は無理に書かない
・劇的に面白くする必要はない
・世界観、キャラ、ストーリー展開のどれかに突出させる
状況描写については何度でも説明する
これは特に推理ものやサスペンスもの、SFなんかに多く言えるパターンだと思うのですが、
世界観やストーリーの展開が複雑になればなるほど読者はついてきにくくなるもの。
そのため説明が足りないと途中から意味がわからなくなっていって読者はページを捲ることを躊躇してしまい、やがては本を閉じられてしまうという残念な結果に。
これでは作品とっても不幸。
勿論、一回一回、状況を説明してるページにまで戻っていって読み返すという選択もあるでしょう。
しかし、その説明だけではすべての状況を理解できない読者もいるかも知れませんし、それではあまりにも不親切というもの。
なので、子供にでもわかるように何度でも説明してあげましょう。
展開がひとつ進むごとに『いいですね? 今はこういうことが起こっているんですよ? ついてきてくださいね』といった具合に読者に解説してあげるのです。
とはいえ、あまりにも毎回、ダラダラと説明文ばかり並べるのも鬱陶しくなるので、その時は登場人物に説明させてあげる。
たとえば
登場人物A『ここでひとつ状況を整理してみましょうか』
登場人物B『○○にはアリバイはない。そういうことですよね?』
登場人物A『その通り。ですが~』
不思議と小説って状況描写よりも台詞は読み飛ばさない。故に読者の頭に入りやすい。
なので、この手法はかなり有効といえるでしょう。

読者を飽きさせない展開を常に考えておく
何を当たり前なと思う方もいるでしょう。
楽しくなければ小説じゃない。確かにその通りです。
しかしながら、物語は常に心揺さぶられる展開が続くわけではありません。
物語には起伏というものがあって、盛り上がる場面もあれば延々と会話だけが続く地味な場面も多く登場する。
だが、待って欲しい。w
それは仕方がないと割り切るのは早計というもの。
地味な場面なら地味な場面なりにワクワクするような仕掛けや楽しい描写を随所に散りばめてあげる。それだけでも結構違うものです。
そうすることによって別の付加価値が生まれる。
たとえば単に説明するだけの地味でつまらないはずの会話が、『この二人の掛け合いって面白いなあ』となるわけです。
大嫌いな授業の科目でも、先生が面白かったり興味を惹かれる人物だったら思わず耳を傾けてしまいますよね?
それと同じことです。
これでも、もう誰にも“中だるみ”なんて言わせません。w
気が乗らない場面は無理に書かない
書いていて自分が面白くない。気が乗ってない時は要注意です。
何故なら、その展開は失敗してる場合が多いから。
ここで言う失敗してるというのは話が盛り下がっていってる。
つまり読者が退屈してしまってることを指します。
書き手と読み手というのは一見、垣根を感じますが、実はそうではなくてリンクしてるものだと心得ておいてください。
作者にとって退屈で気が乗らない場面は読者にとってもつまらないものです。
もし、そういった場面や展開になってしまった時は、思い切ってシーンを丸ごと削ってしまうというのもひとつの選択肢といえるでしょう。

劇的に面白くする必要はない
これについては意外と思う人もいるでしょう。(笑)
ついつい書き手としては完璧を追い求めてしまうもの。
読者を喜ばせるため、どうやったら面白く最高にドラマチックな展開にもっていけるか。
常にその葛藤だし、そう考えてしまうのは道理というもの。
筆者も同じです。w
なので、それ自体を否定する気はありません。
探求するのは勿論、良いことです。
しかし、そこそこ面白ければ作品は読んでもらえるもの。
逆に展開を高望みしすぎるあまり、作品そのものが日の目を見ることなく終わってしまうなんて事態にもなりかねない。
気合いを入れるあまり空回りしてしまうことだってあり得る。
そうなってしまっては本末転倒というものです。
世界観、キャラ、ストーリー展開のいずれかに突出させる
あなたにも大好きな作品、お気に入りの作品ってあると思います。
それはSFだったりファンタジーだったり恋愛ものだったり。
何かが他と比べ突出して優れているから、あなたはその作品を好きになった。そうですよね?w
つまり、ひとつだけでもいいので、これだけは誰にも負けない、真似できないという得意分野を、あなたの作品の中に盛り込んであげる。
それは世界観だったり、キャラの魅力だったり、お話の展開だったり。
これら三つのいつれかを磨き上げれば、あなたの作品が持つ魅力は劇的にあがるはず。
逆を言えば、この要素のどれかを網羅していれば読者は必ずついてきてくれます。
たとえ、どれかが劇的に駄目でも。(笑)
つまり、これがあなたの作品にとっての“個性”ということになるわけです。

いかがでしたでしょうか?
勿論、これまで述べてきたポイントについては誰しもに当てはまるものではありません。
方法は人によってまちまち。
仮に百人いれば百通りのやり方があるものです。
しかしながら全くの当てずっぽうでもないはず。
何かの参考にしていただければ幸いです。^^
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