【事実は小説よりも奇なり】パラレルワールド、存在しない国から来た男
- 2021.03.01
- 事実は小説よりも奇なり

どうも、さかいです!
皆さんはパラレルワールドの存在を信じますか?
今回は、そのパラレルワールドから来たかも知れない人物の話をしていこうと思います。

1954年7月の、ある暑い日。
どこにも存在しない国のパスポートを持った、ある白人男性が飛行機から降り立ちます。
羽田空港の入国管理官が入国を拒否したところ、その謎の旅行者は激怒。
管理官は記録を注意深く調査するのですが、その男性が持っていたパスポートを発行した
トーレド連合王国
という名の国は見つからず。

ここで、ひとつの疑問が生まれます。
仮に偽造パスポートを使って入国しようとするなら、実在する国のパスポートを忠実に似せようとするはず。
存在しない国のパスポートを差し出したらどうなるか。
当然、捕まることは目に見えているわけで、この人物の行動は奇妙であるとしか言いようがない。
悪戯という線も考えられるには考えられるものの、(当時、YouTubeとかがあって、『手作りのパスポートで入国してみた!』みたいな企画とか(笑))状況を鑑みると、それもどうにも考えがたい。
男は自分がよく知られた欧州の国からやってきたビジネスマンなどと主張。(ドヤっ!)

なんでもトーレドという国は、約千年前に建国された、長く豊かな歴史を持つ国なのだとか。
彼はフランス語訛りの流暢な日本語を話し、トレードという国の公用語はフランス語とのこと。
さらに日本語のほかにも数ヶ国語に通じ、身なりは洗練され、成功を収めた国際的なビジネスマンのような印象だったのだそうな。
その年だけでも三度目の訪日だと訴えました。
実際、彼のパスポートには、日本の入管のスタンプが。

これが何を意味するのか?
つまり、前回来日した時、そのスタンプが押されたということ。
彼は自分が働く会社の名前を入国管理官に伝えたのですが、実際、調べてみたらそのような会社は存在しませんでした。
彼はフランスの通貨を中心に、数カ国のヨーロッパの通貨を携帯。
また国際免許証も携帯。
どう見ても偽物には見えなかったが、にもかかわらずその免許証は無効だったそうな。
理由は未知の機関によって発行されていたから。

そんな中、入国管理官が提案。
トーレドがどこに位置しているのかを地図で指差すよう、男に頼みます。
地図を見回した男は、トーレドが地図にないことに激しく動揺。
が、最終的に彼はイベリア半島のアンドラ公国を指しました。
ところが、逆に男はアンドラという国を聞いたことがないと主張。
とうとう謎の旅行者は憤慨し、政府の高官と話をさせろと要求します。
自分が悪質なドッキリ(?)を仕掛けられたのだと確信。
予約を入れてある東京のホテルに行く許可を与えるよう訴えます。

実際、彼はホテルの予約証明書も持っていました。
ところが、調べてみたらそのホテルも日本には存在しません。
この時点で、もし自分が、この旅行者の立場なら発狂ものですね。^^;
政府関係者は、空港の狭い警備室で長時間拘束されている彼に同情。
ホテルに泊まらせることにします。(このあたりは実に日本人らしいw)
部屋の外に警備を配置することを条件に許可することに。
男はその処置に不満を訴えますが、その申し出を受けます。
その後、彼はホテルの部屋に向かい、そこで一晩を過ごすことに。
二人の守衛が部屋の外に立ち、夜通し見張ることになります。
ところが!
翌朝、入国管理官が部屋にやってきてドアをノックするも返事がない。
管理官はホテルの合鍵をもらい、部屋に踏み込みます。
が、室内はもぬけの殻。
男の姿は煙のように忽然と消えていた。
唯一の出口であるはずの扉は守衛が夜通し見張っていたわけですし、その部屋から出ていくことなど到底、不可能。(ルパンでもなければ)
窓が開けられた形跡もなかったのだそうな。
その後、大がかりな捜査を行うも男の姿は最後まで見つからず。
やがて捜査は打ち切りに。
謎の旅行者の姿は二度と見つかりませんでした。

さてさて、いかがでしたでしょうか?
まるで、世にも奇妙な物語にでも出てきそうな話ですよね?
個人的には、この男性が無事に元の世界に戻れたのか?
その点だけが大いに気になるところです。^^;
皆さんも、飛行機で海外に行く際には、どうかお気をつけください。(笑)
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