【銃マメ】防弾ベストVS銃弾!勝つのはどっち?
- 2021.04.05
- 銃

どうも、さかいです!
皆さんは防弾ベストと聞いて、どんな用途を想像しますか?
銃弾を通さないベスト?
ほぼ正解です。(笑)
ですが、着れば確実に弾を防げるものというものではありません。
一定の効果は望めるものの、あまり過信するべからず。
といったところでしょうか。
今回は、その理由について、防弾ベストについての概要、役割なんかと一緒に触れていきたいと思います。

そもそも防弾ベストとは?
本格的な防弾ベストは1974年にアメリカのデュポン社が、ある画期的な素材の開発に成功したことにより実用化が進みました。
その素材とは、かの有名なケブラー繊維。

ケブラー繊維
重量が均一なら、スチールよりも強度が5倍という繊維で、これを細いテープ状にして、布に仕上げたものを10数枚~20数枚重ねたベストが完成したのです。
あくまで、弾丸を跳ね返すのではなく、撃たれた衝撃を吸収。
弾丸を止めるという考えのもと、誕生したのですね。
防弾ベストの種類
一言で防弾ベストとは言っても、拳銃用、ライフル用などの以下のカテゴリー分けがされています。
タイプⅠ、タイプⅡ
主に拳銃用(口径で区別)

タイプⅢ
ライフル用

タイプⅣ
ライフル徹甲弾用

アメリカ軍は戦場での防弾効果を更に発揮できるようベストの前ポケットにセラミックスやチタンのプレートを入れてタイプⅢ相当の強化を図ったりもしました。
ケブラーに替わる新素材
スペクトラという素材。
これはハニウェル社が開発した素材で、ケブラー繊維よりも4割強く、スチールよりも15倍ひっぱり強度があるとされてます。
ちなみに、この素材は織るのではなく、特性の樹脂で付着させたもの。
また、近年では、炭化ケイ素セラミックスという素材で造った直径5センチ程度の薄い円盤をケブラー着衣のなかに鱗状に並べられた『ドラゴン・スキン』という新しい防弾ベストも製作されています。

ドラゴンスキンボディアーマーのX線
結論をいうと、タイプⅠのベストでライフル弾に立ち向かったり、タングステン製の弾頭、劣化ウラン弾、テフロンでコーティングされた特殊な弾丸で撃たれたりなどすれば、いかに防弾ベストといえど役に立たない場合は十分に想定されます。
それと、あくまで防弾ベストは弾を通さないようにすることが目的であって、着弾時の衝撃自体はそれなりに伝わってしまうため、もし当たり所が悪ければ、骨や臓器の損傷に繋がりかねないといった点にも注意しなければならないでしょう。
さてさて、いかがでしたでしょうか。
ご紹介したように防弾ベストも日々、技術が進歩していってるわけですが、決して万能というわけではなく用途に合わせる必要のあることがわかります。
皆さんはどう思いましたか?^^
参考文献:銃のギモン100
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