【銃マメ】ドット・サイトとレーザー・サイトって何が違うの? その意味とは?
- 2021.05.17
- 銃

どうも、さかいです!
皆さんは、よく映画で特殊部隊なんかが使ってるドット・サイトとレーザー・サイトの違いって、ご存知でしょうか?
今回は、その違いについて触れていきたいと思います。
まず、結論としては
照準器のなかに浮かび上がった点を狙うのがドット・サイト、レーザー照射した先の点を狙うのがレーザー・サイト
です。
さて、細かく見ていきましょう。
ドットとは『点』のことです。
なので、簡単に言えば
『レンズの表面に浮かぶ点を標的に合わせる照準器』
というのがドット・サイトの定義です。

一方でレーザー・サイトは
『標的にレーザー光線を照射する照準器』
です。

※レーザー・サイトは明るい場所では照射される光線は見えません。当たった部分にスポット(大きめの点)が浮かぶだけです。
ちなみにドット・サイトは別名“ダット・サイト”とも呼ばれたり、使用される点の色が赤の場合が多いことから“レッド・ドット・サイト”とも呼ばれたりします。
なお、ドット・サイトは無倍率(等倍)であるため長距離射撃には向きません。
また、着弾点と光点を合わせなければならないため若干の微調整が必要になりますが、反面、素早く照準を定められます。
バッテリーと共に内蔵されたLEDの光をハーフミラー(特定の波長の光を反射するレンズ)に投影して、その反射光を見て照準を合わせます。
ちなみにドット・サイトの種類はチューブ式とオープン式の二種類が存在します。

チューブ式(スコープのような筒型の形状)

オープン式(剥き出しになったレンズに点を映し出す)
近年では『ホロサイト』と呼ばれるタイプ(オープン式を更に複雑化して耐久力を向上)も登場し軍用として多く採用されています。

ホロサイト(よりタフな構造になっている)
反面、レーザー・サイトは、レーザー光線の優れた指向性や収束性を応用して、目標地点に赤または緑のスポットを浮かび上がらせます。
それによって、照準器を覗き込む必要がなく、スポットが見えてる箇所のみを狙って弾丸を撃ち込むことができます。

一昔前は装置自体も携帯性が悪く、かさばるものが多かったものの、アメリカのクレムソン・トレース社が改良。
オートマチック式拳銃のフレームに取り付けるタイプのレーザー・ポインター。
リボルバーおよびピストルのグリップ部分に仕込むレーザー・グリップなどの商品も製造、販売されています。

さてさて、いかがだったでしょうか?
なんとなく言葉ではイメージできてはいたものの、その明確な違いについて初めて知った方も多いのではないでしょうか。
みなさんは、どう思いましたか?^^
参考文献:銃のギモン100
-
前の記事
最強? 最悪? ナチス・ドイツの知られざる驚異の技術 13選 2021.05.16
-
次の記事
ゴルゴや赤井秀一も真っ青!? 伝説のスナイパー『白い死神』シモ・ヘイヘのヤバすぎる武勇伝! 2021.05.18