【リンの心理塾】悪用厳禁!? ヒトラー演説の魔力に隠された黒い人心掌握術
- 2021.04.09
- リンの心理塾

こんにちわ、リンです!
今回の記事はわたしから。
突然ですけど、皆さんはヒトラーってご存知ですか?
そうです、あのアドルフ・ヒトラーです。
彼って悪名高い独裁者のイメージが強いですけど、実は優れた演説家であったりもするんです。
事実、当時の多くのドイツ国民たちを自身の演説ひとつで陶酔させてきましたから。
でも、その演説のなかには、たくさんの心理テクニックが散りばめられていたんですね。
え? どんな心理テクニックだったかって?
まあ、まずは落ち着いて。
そんなに焦らないでください。(笑)
お楽しみは最後までとっておくものですよ?(笑)
ヒトラーが演説の際に用いた主な心理テクニック
- 激しい身振り手振りを交えて視覚に訴える
- 他の選択肢があるにも関わらず、限られた選択をさせる(誤前提暗示)
- 重要な点は何度も繰り返し意識へ擦り込む(単純接触効果、ザイアンス効果)
- 徐々に勢いをつけていって煽りたてる(ゲインロス効果)
- 皆が仕事を終え、疲労の残っている時間帯を狙って演説(黄昏時効果)
- 危機感を強調、執拗に煽る(ネガティブフレーム)
- 国民に向け優れた人種である事を強調
- 傍聴者の人数を増やす(同調行動、ハーディング現象)
激しい身振り手振りを交えて視覚に訴える

人間、やり方さえ間違わなければ、自分の持ってる熱量って相手に必ず伝わるものです。
良い意味でも悪い意味でも。
それは芸術だったり演技だったり、時には思想だったり。
演説だって同じことが言えます。
特に、それが目に見える形であるなら尚更のことです。
何もしないよりか、やっぱり身振り手振り、力強いジェスチャーを加えることで、その言葉の持つ印象って全然、違って聞こえてくるもの。
それだけ人間の持つ視覚効果って強力なんです。
だから、もしあなたに今、好きな異性がいて告白を考えてるときは、少しだけ身振りをや顔の表情を意識してみるといいかも。
結果はあなた次第ですけど。(笑)
他の選択肢があるにも関わらず、限られた選択をさせる(誤前提暗示)

まず、誤前提暗示というのは他の選択肢があるにも関わらず、与えられた選択肢の中だけで判断してしまう心理状態のことです。
たとえば、あなたがお目当ての相手をデートに誘うとしますよね?
「今度の日曜日、空いてる?」
と
「今度のデート、土曜日と日曜日のどっちにする?」
の、どちらが効果的だと思いますか?
そう、後者こそが誤前提暗示です。
他の選択肢を与えず、自分の望む返答に相手を誘導する心理術です。
「戦争か平和か」
「敵に支配されるままなのか。それとも皆殺しにするのか」
まさに、この心理術を利用したのがヒトラーの演説だったというわけです。
重要な点は何度も繰り返し意識へ擦り込む(単純接触効果、ザイアンス効果)

人って面白いもので、会えば会うほど、顔を合わせれば合わせるほど親近感が沸いてくるんです。
なので、もし好きな人がいるときは、短くてもいいから、できるだけ接触することが大切なんです。
そうすることで、お互い打ち解けてくるのですね。
これが単純接触効果、あるいはザイアンス効果なんて呼ばれてます。
勿論、このザイアンス効果は演説にだって応用できます。
演説中に同じフレーズを何度も繰り返す、特定のフレーズを繰り返すことで相手の警戒心を解き、逆に好感を抱かせて刷り込むといった感じです。
ただし、露骨に繰り返せば逆効果になってしまいかねないので、切り口を変えたり、別な言い回しにするなんかして大衆を飽きさせないよう工夫してました。
徐々に勢いをつけていって煽りたてる(ゲインロス効果)

ギャップ効果といった方がわかりやすいかも知れませんね。
皆さんにも、こんな経験はあったりしませんか?
最初、出会ったときの印象は最悪だったはずなのに、時間が経つにつれて相手のことを好きになっていった。
なんてこと。
簡単に説明すると、これがゲインロス効果です。
とある研究では、第一印象の悪かった相手の方が、最初、印象がよかった相手よりも好感度が後になって上がりやすいなんて結果もあるくらいなんですよ。
特に男女の間では起こりやすい現象のひとつだと言えます。
まさにピンチこそチャンス。
ヒトラーは最初、懐疑的だった国民たちを、このゲインロス効果を使って誘導していったといわれています。
皆が仕事を終え、疲労の残っている時間帯を狙って演説(黄昏時効果)

ご存知ですか?
人間の思考力や判断力って、実は夕方になると仕事や生活の疲労、周囲の暗さなんかが合わさって低下するんです。
このことを黄昏時(たそがれどき)効果っていいます。
なので、もし意中の相手と一夜を共にしたいと思っていたら、その相手を暗いお店に連れて行くことをオススメします。
そうすれば相手の判断力や理性を鈍らせることができますから。(笑)
なんて、ゴメンナサイ。
ちょっと話が逸れちゃいましたね。
とにかく、ヒトラーはこの黄昏時効果まで巧みに使いました。
そうすることで、彼は自分の意見は正しいと大衆に信じ込ませていました。
危機感を強調、執拗に煽る(ネガティブフレーム)

「もしも明日、地震が起きたら? その対策を教えます」
「こうすれば、あなたの借金は必ず減ります!」
よく広告なんかで見かける文言ですよね?(笑)
こうやって相手の不安を煽ることで、自分の懐へと誘い込む心理術をネガティブフレームといいます。
詐欺師なんかの間では常識。
これって常套文句だったりします。
一昔前は消化器なんかを売りつける詐欺も横行してましたから。(笑)
色々と理由をつけて焦らせて、振り込みを急がせる『オレオレ詐欺』なんかも、この部類に入ります。
優れた人種である事を強調

人は自分のことを認めてくれる人。褒めてくれる人が大好きです。
そういった相手に共感を覚えて、信頼を寄せやすい傾向にあります。
少なくとも自分を褒めてくれる人を嫌う人はいないと言えるでしょう。
逆にいうと、あまりにも自分のことを賞賛し、近づいてくる人物には注意が必要かも知れませんね。(笑)
ヒトラーは、こういった心理も抑えて演説を行っていたと言えます。
傍聴者の人数を増やす(同調行動、ハーディング現象)

一般的な例としては、サクラが有名でしょうか。
人間は多くの人たちが賞賛するもの、肯定するものに対して弱い傾向にあります。
最新のファッションやメイクなんかに女子たちが弱いのも、そういった集団心理が働いているからなのですね。
モテる男性に、より多くの女の子たちが群がっていってしまうのも、こういった心理が大きく影響しています。(笑)
この同調行動は、現代のマーケティングの基礎にもなってます。
ある実験によれば、一緒にいる3人以上が同調すれば、残り1人も流されてしまいやすいなんて結果も。
え? わたしですか?
ナイショです。(笑)

どうでしたか?
演説と一言でいっても、色々な工夫がされてるんだなって、改めて驚いちゃいますよね。
もしかすると、ヒトラーって一流の詐欺師としての素質も持ち合わせていたのかも?
なんて思うのは、わたしだけでしょうか?(笑)
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