元テロリスト捜査官の履歴書『懲役警察』登場キャラクター、ミッシェル・ボマーに込めた思い

元テロリスト捜査官の履歴書『懲役警察』登場キャラクター、ミッシェル・ボマーに込めた思い

どうも、さかいです!

今回は自著であります『懲役警察』に登場するミッシェル・ボマーについて。

このキャラクターがどのようにして生まれたのか。

どんな人物像なのか。

それについて少しご紹介していきたいと思います。

いつもの記事と少しテイストが違いますが(笑)本作品を一読いただいたことのある方、興味のある方は楽しんでいってください。^^

プロフィール

出身地:不明

年齢:不明

性別:女

職業:国際刑事警察機構(インターポール)特別捜査官

身長:約180センチ

体重:不明

好きな物:爆発物、ルール、時間厳守、殺戮、拷問、処刑

嫌いな物:チームワーク、霧崎香澄、警察

経歴

詳しい経歴、出自は一切不明。

唯一、判明しているのは、司法取引をして捜査官になる以前は世界を股にかけ活動していた爆弾テロリストだったということ。

とはいっても、特に政治的主張や思想、信念を持つことはなく、所謂、傭兵やフリーの殺し屋のように顧客から依頼を受けて仕事をこなす“雇われテロリスト”だった。

その依頼料は法外だったというが、一度、依頼されたテロは必ず成功させたという。

当時の二つ名は“爆弾の女王”(ボム・クイーン)

現職の捜査官でありながら銃は所持せず、代わりに主に黒のロングコート裏に仕込んだ爆弾(手榴弾やC4、セムテックス等)を駆使しての攻撃、相手の動きを予測したゲリラ戦法を得意とする。

これらの経験から爆発物の知識に関しては熟知しており、捜査官となった現在でも当時、培った知見は健在。

自身が籍を置くインターポールは勿論、各国の法執行機関の爆発物処理班の陣頭指揮に当たるなど、テロ対策に貢献(?)している。

性格

根っからのサディストで、性格は冷静沈着にして残虐非道。

いついかなる場合も常に無表情であるため感情表現に乏しい。

顔色は青白く、その風貌はさながらマネキン人形や蝋人形を彷彿とさせる。

常に口にタバコを咥えているのが特徴的。

基本的には誰とも行動を共にすることなく単独行動を好む。

現役を退いた今現在においても“プロ”としてのプライドは絶対的なもので揺らぐことはない。

それ故、時間や仕事、ルールには特に厳しく、秒単位での行動を基本とする。

目的や任務遂行のためなら手段を選ばない強引な力業を駆使する。

主に非公式な諜報活動、違法捜査などといった所謂、“汚れ仕事”(ウェット・ワーク)が専門。

自身も昔、テロリストであった経験から特にテロ組織やテロリスト、それらに付随する各方面に数多くのネットワーク、パイプを持っており同時に知識も明るい。

ちなみに“殺し屋”出身の香澄とは特に相性が悪く仲が悪い。

なお、必要とあれば容疑者は勿論、証人や目撃者にも躊躇がない。

ときには処刑や拷問めいた手法で“消去”する場合がある。

その際は、それらに関する一切の痕跡を消し去ってしまうことから外部に発覚した例はない。

キャラクターに込めた思い、誕生に至った経緯

作品タイトルの“懲役警察”の名を最も体現したキャラクターという位置づけでしょうか。

香澄やリン、サラなどといった、どこか『甘さ』の目立つキャラクターらとは一線を画しており、最も犯罪者らしい元犯罪者捜査官。

物語に登場する悪役には一切の容赦がない。

マシーンのように悪人を退治する。

他の作品のように悪者に情をかけたり見逃したり、『復讐は虚しい』みたいな、そういった行動は絶対に取らせないよう心がけているキャラクターでもあります。

まさに『毒をもって毒を制す』という言葉そのものが、このキャラクターの神髄であり骨頂と言えるでしょう。

所謂、法治国家である現在の日本では“悪”とされる残忍な手段を使って、“捜査”という名のもとに世にのさばる犯罪者たち自身が使った犯行手口、あるいは、それ以上に残忍な手口を使って確実に“消去”していく。

元プロだからこそ成し得る業で。

どんなに悪いことをしたって元プロだから絶対に外部には漏れないし見つからない。w

回避する方法は熟知してる。

何故なら元プロだから。

生かすのは、あくまで本命の容疑者のみ。

そこに至るまでの過程は守備範囲にはない。

なので、ミッシェルはダークヒーローであるのと同時に完璧なまでのヒールでもある。

一見、清楚なヒロインぶってる(?)香澄やリンには絶対にできない汚れた場面を、この悪役捜査官なら演出できるというね。(笑)

なんだよ、『懲役警察』っていうけど、名前だけで結構、ぬるいじゃん!

なんて意見を回避する目的もあったりなかったり。(笑)

なので、スカッと胸の空くようなキャラクター作りを目指しました。

ちなみにコンセプトになったのは先述した『必殺仕事人』

容姿や雰囲気に影響を受けたのは『進撃の巨人』のリヴァイ兵長、『ちるらん』の斉藤一。

話し方は『北斗の拳』のケンシロウ。

出で立ちは『マトリックス』のネオなんかが元になっておりますでしょうか。(黒のロングコートってところとか内側に大量の爆弾仕込んでるところとか)

『ハンター×ハンター』のゲンスルー、『幽遊白書』のカラスなんかにも影響を受けてますかね。

性格は、わたくし自身によるところが大きいでしょうか。(笑)

自分の持ってる“闇の部分”をフルに出してってます。

相手の死に際に、どうやって死ぬかまでの過程をくどくど長ったらしく、かつ理屈っぽく説くところとか、見逃すふりをして爆破するところとか。

敵の死にかけてる顔を煙草ふかしながら上から悠々と見下ろすところとか。

リアルな世の中も悪い奴がこうなったらいいなみたいな希望願望なんかも混じってますね。^^;

実際、こんなヤツがいたら死ぬほど怖いし、絶対に友達になりたくありませんけど。(笑)

いやいや、それ以前に友達にはなってくれんだろうけど。^^;

さてさて、いかがだったでしょうか。

こんな具合に少しキャラクターについて語ってしまいましたが、楽しんでいただけましたでしょうか。(笑)

物語や世界観もそうなのですが、劇中に登場するキャラクターたちにも色々な背景や作者の思いがあったりするものです。

このミッシェル・ボマーは描いていて、とても楽しく、個人的にも本シリーズでは三番目に好きなキャラクターです。(笑)

どれだけ残忍に描けるか、いかに悪そうな台詞を吐かせられるか。

それが決まったときは本当に気持ちがいい!(笑)

皆さんはどう思いましたか?