マンデラ効果の怪奇! 世界が錯覚? パラレルワールド? 果たして真相は?

マンデラ効果の怪奇! 世界が錯覚? パラレルワールド? 果たして真相は?

どうも、さかいです!

皆さんはマンデラ効果(マンデラ・エフェクト)というのをご存知ですか?

端的に言うと、国も地域も異なる人たちが皆、同じ間違いをするという怪奇現象なのですが、これが掘り下げていくと実に面白いことに気がつきます。

今回は、このマンデラ効果について触れていきたいと思います。^^

マンデラ効果とは?

マンデラ効果とは、事実とは異なる記憶を不特定多数の人が共有している現象を指すインターネットスラング、およびその原因を超常現象や陰謀論として解釈する都市伝説の総称です。

当時、存命中だった南アフリカの指導者ネルソン・マンデラについて、1980年代に獄中死していたという記憶を持つ人が大勢現れたことに由来する造語で、それ以外の事例に対しても広く用いられています。

ネット上では様々な原因が空想的仮説として噂されており、決定的な定説は確立されていないものの、パラレルワールド間の移動を体験したことによるものとする俗説が主流になってます。

日本語では「マンデラ効果」と呼称。

ネット上では「マンデラ・エフェクト」または「マンデラエフェクト」という表記も一部では見られます。

過去の実例

その事例は存命中の人物の訃報や追悼番組、作中の実在しない場面や台詞、実際と異なるキャラクターや商標など。

ほとんどが日常の些細なものであり、個人の現象であれば単なる記憶違いや勘違いで済む話。

しかし、同一の記憶違いが全く面識のない不特定多数の間で共有されている理由を説明することが困難であるが故に、一種の怪奇現象とみなされているわけですね。

たとえば以下のような例が挙げられます。

・故人が実際よりも以前に死亡していた記憶:モハメド・アリなど。
・ピカチュウの尻尾の先が実際と違い黒かった記憶。
・おさるのジョージに実際にはない尻尾が付いていた記憶。
・C-3POはシリーズを通して全身金色で実際のように右脚だけ銀色ではなかった記憶。
・ケネディ暗殺事件のオープンカーが6人乗りではなく4人乗りだった記憶。
・天空の城ラピュタのエンディングに別バージョンが存在していた記憶。
・巨人の星のオープニングで星飛雄馬が整地ローラーまたは古タイヤを引いているという、実際にはないシーンの記憶。
・キットカットのロゴにハイフン(Kit-Kat)があった記憶。

ちなみにマンデラ効果を提唱したフィオナ・ブルームによれば、

・より厳密には記憶の元となった情報源が一切実在しないこと
・関連する記憶の内容やエピソードの整合性からその記憶の確かさや信憑性が裏付けられていること
・社会的・地理的に関わりのない不特定多数によって一貫してその記憶が共有されていることを要件とする。
・実在する誤報や風説などに由来する謬説(広く流布された俗信ないし迷信)や、限られた集団の中だけで信じられている共同幻想の類は含まれないものとされる。

が条件だとされています。

よって一般には、個人的な記憶の不確かさによる虚偽記憶とは異なる概念が必須条件となります。

要は説明のつかない理由によって、異なる事実を不特定多数の人間が共有し合っているというのが基本的なマンデラ効果の定義というわけです。

起源

1994年、南アフリカ共和国初の全人種選挙で一票を投じるネルソン・マンデラ。

「マンデラ効果」という用語がネット上に現れ始めたのは2010年のこと。

これは当時存命中だった南アフリカの指導者ネルソン・マンデラに由来した造語で、実際には2013年まで生存していたマンデラについて、1980年代に獄中死したという記憶を持つ人が大勢現れたという怪現象に対して用いられました。

その用語と概念はアメリカの超常現象研究家フィオナ・ブルームが提唱したもので、同氏が2009年にサブカルチャーイベントのドラゴン・コンに講演者として参加した際にイベントスタッフから聞いたマンデラ獄中死の記憶を持つ人々の体験談に端を発します。

それらの記憶は全て事実と矛盾するものでしたが、追悼式の様子や夫人の演説、その後の南アフリカ各地で起こった暴動など具体的な内容を含むもので、ブルーム自身もかつて持っていて単なる勘違いだと思っていた記憶と細部に至るまで一致するものだったといいます。

それゆえ、ブルームはこの現象を合理的には説明し得ない一種の超常現象と解釈しました。

同氏は2010年に自身のサイトを開設。

マンデラ獄中死以外にも同様の現象が起こり得る可能性、ならびにそれらの記憶がパラレルワールドによるものであるという仮説を示しました。

拡散した経緯

ブルームがサイトを開設すると、同サイトには同じような経験を持つ人たちからのコメントが多数寄せられ、マンデラ獄中死以外にも様々な事実と異なる記憶が大勢の人々によって共有されていることが判明します。

2013年にはマンデラの死後間もなく、アメリカのコミュニティサイトでも多くの体験談や考察が語られるようになります。

2015年頃より子供向け絵本『バーンスタインベアーズ』のスペルを誤って記憶していたと主張する人々が相次いで現れたことにより、マンデラ効果がネット上で流行的に拡散。

他の実例もドラマ『X-ファイル』シーズン11のエピソードにも登場し、一般にも広く知られることに。

マンデラ効果は単なる都市伝説なのか?

先述したようにネット上でマンデラ効果について言及される場合は、超常現象や陰謀論を前提とした都市伝説として語られているのが通例です。

その主な原因の解釈としては、この世界とは異なるパラレルワールドを無意識のうちに移動した結果、現実とは異なる記憶を大勢の人々が持つに至ったという説(パラレルワールド説)が主流となってます。

それ以外にも仮想現実の不具合によるものとする説や、タイムトラベラーの過去改変の影響によるものとする説が話題に上がっています。

陰謀論としてはCERNのLHCによる高エネルギー物理実験により、パラレルワールドへの干渉や過去改変が起きているという説がしばしば噂されています。

また、一説にはインターネットを媒体としたAIの心理操作によりパラレルワールドを創出する計画によるものではないかという陰謀説を提唱。

一方、スピリチュアル信奉者が自らの理論を主張する際に、マンデラ効果を援用するケースが多く見られます。(宗教なんかにもネタとして使えそうw)

なお、これら都市伝説的な解釈の多くは、学術的に一定の支持を得た仮説を前提とするものであったりもするため、しばしば科学的に実証されたものと誤解される傾向にあるようです。

しかし、それら要因が人間の記憶に干渉する具体的なメカニズムは解明されておらず、その因果関係を示す科学的な根拠も乏しいため、一般には疑似科学的な俗説とみなされています。

提唱者のブルーム自身はパラレルワールド説を好んで引き合いに出し、あくまで空想的な考察の一つであり、絶対的な主張として述べたものではないとしています。

懐疑論者たちの説

懐疑主義の立場からは、マンデラ効果を人間の記憶の不確かさによる虚偽記憶としている主張が多く見られます。

主な説としては、他の記憶からの連想(類似した記憶によって作り出された記憶)によるとするもの。

他には記憶の抽象化や再構築の過程で生じた作話(脳内で無意識に捏造された記憶)によるとするものなどが挙げられています。

例えば、マンデラの獄中死の記憶については、同じく南アフリカの活動家であったスティーヴ・ビコの獄中死と混同した可能性。

また、『Berenstain Bears』の綴りが『Berenstein Bears』だった記憶については、アルベルト・アインシュタインなど人名に良く見られる綴りからの連想で誤って記憶した可能性が指摘がされています。

それ以外にも、フェイクニュースの影響によって事実と異なる記憶が生じたものとする説。

誤情報効果によって既存の正しい記憶が誤った情報の干渉を受けたものとする説が挙げられています。

ブルームはマンデラ効果の事例の中にも、それら懐疑的な理論で説明できるものがあることを認めています。

しかし、それらは同じ記憶が不特定多数で広く共有されている事実について十分に説明できるものではなく、全ての事例について明確に説明できる説は現在のところ存在しないとも主張しています。

さかいの考察

国も人種も異なった人たちが皆、一緒に同じ勘違いをする。

現代社会に相応しい実にワールドワイドで壮大な話ですよね。(笑)

夢があって面白いしロマンも感じます。

パラレルワールドの話も面白い!w (次の小説のネタに使えそう、メモっとこっと♪(笑))

しかしながら、このマンデラ効果。

簡単に説明がつくのではないかと個人的には思ってます。

人種や文化、思想は違えど人類は皆、兄弟。

同じ人間であることに変わりありません。

結局、脳の構造や心理、感情など根底にあるものはそうそう違うものではないはず。

たとえば、連想ゲームなんかで、人それぞれ思い浮かべるものは多少の違いはあれど、パターンとしてはさほど多くない。

『リンゴ』と聞いて真っ先に赤色を思い浮かべる人は一定数いるはず。

他には『甘い』とか『ジュース』とかもいると思う。

でも、『赤』が一番、多かったら?

その分母が大きければ大きいほど効果は絶大。

きっかけはなんであれ原理は同じのはず。

ある出来事や事象を機に人間は皆、連鎖的に同じような錯覚をする。

と、まあ、これがマンデラ効果の正体なんじゃないかと個人的には推察するのだけれども、果たして真相は如何に?(笑)

あなたは、どう思いましたか?^^

参考文献:Wikipedia