名作?「100日後に死ぬワニ」最終話を読んだ感想

名作?「100日後に死ぬワニ」最終話を読んだ感想

「100日後に死ぬワニ」とうとう完結を迎えましたね。

恥ずかしながら最近、筆者はこの漫画を知ったのですが、いやはや凄いなと。

この漫画が、どういった作品なのかはググって調べてみてください。(笑)もしくは一番↓に貼っておくので是非、実際に読んでみてください。

詳しく説明しているサイトは、他でたくさんあると思いますので、ここではあえて触れません。w

なので、ここから先はややネタバレ気味になります。

前述したように、最近、筆者は知ったのですべての話(100日分?)を読んだわけではないのですが、まあ、凄いテーマ性を持った作品だなと。

結局、この漫画の作者さんが言いたかったことって、主人公であるワニくんがどんなふうに死ぬかとかではなく、どう生きるか。

つまり、

「人って必ずいつかは死ぬよね。それは分かりきってる事実。だったら、それまでの間、なにげない日常を悔いなく楽しむことが大切なんじゃない?」

と、この作品を通じて作者さんは訴えかけてるんだと思います。

4コマ漫画って普通はギャグがテーマだったり、ほのぼのする感じの作風が多いと思うんですけど、この「100日後に死ぬワニ」は、タイトルにもある通り、最初から主人公であるワニくんが死んでしまうことが堂々と謳われているわけです。

つまり100話目で死ぬことが約束されてるわけです。

これって、つい注目してしまうというか、気になるっていうか、とにかく着眼点が凄い。(笑)

どう死ぬの? どんなふうに死ぬの? って。

少し言い方は悪いかも知れませんが、物語の中で人間って誰かが死ぬシーンや殺されるシーンって引きつけられるんですよね。

アニメやドラマの予告編なんかでも、「次回、○○の死!」なんてやってたら「え!?」ってなりますもん。w

そこで一気に持っていかれちゃう。(笑)

だから、この漫画についても読者は常にそういう目でストーリーを一話一話と読み進めていってしまう。

これって、明らかに普通の4コマ漫画の読み方というか楽しみ方を超越しちゃってます。^^;

そんな話題沸騰の中、ついに完結してしまった本作。いっそ100日とはいわず、3000日くらいにしとけばよかったんじゃないかと。(笑)

きっと作者さんも勿論、始めた当初はここまでのヒットになるとは予想もしてなかったでしょうから、それについては後悔(?)してるはず。(笑)

当然、読者も次回作には期待するでしょうから、本作を越えるような名作を作者としても生み出したいところでしょう。

しかし、あのラスト。

何ともせつないというか。考えさせられるというか。分かっていたこととはいえ喪失感が半端ないですね。お気楽に生きていた彼だけに、それまで過ごしてきた日常が頭の中でフィードバックするというか。

死ぬって聞くとたいそうなことを想像したりもしますが、案外、いざ死ぬときってああゆうもんなんだろうなと。あっけないものなんだなと。

明日、道で車に引かれて死んでしまうかも知れないし、頭から鉄骨が落ちてくるかも知れない。本当、いつ死ぬかなんて誰にも分からない。

そして、あのラストの持ってき方。

何処か謎めいていて、ワニくんの死について色々な可能性を想像させられる。読者に色々な考察をさせる。実に見事です。

良い意味で最初から最後まで、作者さんの術中にハマったというか。

世界のトレンド1位に輝いたといいますが、それも納得の名作でした。

ワニくんのご冥福をお祈りしたいと思います。