霧崎香澄という人物像と誕生秘話 元殺し屋捜査官の履歴書
- 2020.06.20
- 作品について

どうも、さかいです。^^
今回は自著でもあります『懲役警察』のお話。
わたしは物語に登場するキャラクターを考えるとき、ある程度の履歴書というか経歴を決めてからイメージをかためていくのですが、本ブログはそれについて少し触れていきたいと思います。
今回、解説するのは同作品におけるメインヒロイン的な立場でもある霧崎香澄さんについて。
その性格は実に破天荒で、同時に現職の警官でありながら極めて反社会的。
それもそのはずで彼女は元殺し屋。
未だに殺し屋だった当時の癖は抜けきらず、やりたい放題の毎日。
この『懲役警察』という作品自体、警官と犯罪者の狭間というか、どちらからの立場でも描けるスタンスを持ち味としている物語のため、彼女もそれに準じた行動を取ります。
そんなわけで以下が彼女の履歴書です。
名前:霧崎香澄(本名かどうかは不明)
性別:女
国籍:不明
身長:172㎝
体重:???
推定年齢:24
好きなもの:酒、音楽、ビリヤード、ダーツ、動物、銃器関連全般
嫌いなもの:男、幽霊、お説教、マスコミ、芸能人、政治、警察、ゴキブリ
誕生秘話
このキャラクターを一言で言い表すなら
ザ・ツンデレ!w
彼女については無国籍というか、その出生や過去、経歴なんかについては一切、不明。
わかっているのは現役のインターポール捜査官であり、元殺し屋という事実のみ。
過去ついては基本的には読者の想像に委ねるスタンスを取っており、詳細を語ることはあえて劇中では伏せている人物のひとりです。
※中にはバックグラウンドまで詳細に描いた方がキャラクターに深みが出るといった意見もあったりするかと思いますが、筆者は必ずしもそうは思わない派で、むしろキャラクターのひとつひとつの言動や、どうしてそのような反応をみせ行動をとったのか。
そこから読者に想像してみて欲しいと考えています。

性格に至っては極めて無口で硬派。(無愛想?)
こと男に対しては決して媚びることなく、その姿勢は劇中でも終始一貫しています。
それでいて、その類い希なる美貌と、何処か謎めいた雰囲気を匂わせ、主人公を含む男性キャラクターたちを翻弄し惑わせる。
(本人は無意識にもかかわらず男性陣を勝手に虜にしてしまうのだから罪ですよね。^^;)
※実際、こんな人いたら、すごい嫌な奴だし面倒臭そうだけど。^^;
で、物語の中では何だかんだと悪役にされたり文句を言われたり、忌み嫌われたり説教を浴びせられる彼女ですが、そこはメインヒロイン。
最終的には必ず決めてくれます。
どんなに劇中でピンチを迎えても、彼女が銃を抜きさえすれば一発で解決です。^^;(ベジータやピッコロ的ポジション?w)
何でしょ、嫌な奴にみえて実は優しい的な?
そういう何処かひねくれたキャラクターが昔から好きなんですよね。
自分自身が天邪鬼なので。(笑)
それと最近、女性コミックなんかでありがちなツンデレ男の逆バージョンでもあります。(これも時代なのでしょうか。意外とこのパターンって近年の男性コミックでは見かけない)
同時に彼女は洋画や日本の漫画、アニメ、それにゲームなんかにも多大な影響を受けたキャラクターでもあります。
劇中では、やや大袈裟とも思えるトリッキーな射撃技を披露したり、現実離れした戦闘能力を発揮する彼女ですが、実はこういったオーバーアクションにしたのにはちょっとした理由があります。
当初はもっと地に足のついた能力を考えていたりもしたのですが、警官+元殺し屋といったキャラクター設定の特性上、そのスキルを明確にする必要があったわけです。
どういうことか?
世の中を見渡すと、今も昔も創作の中のアウトロー警官って既にいっぱいいるし何処もかしこも溢れかえってる。
というか、アウトローじゃない警官を探す方が大変。
もっと言うと、半分、殺し屋みたいな警官なんてのは今となっては珍しくも何ともない。
周りと同じ事をやったって読者は振り向いてもくれないし、描く立場からしてもつまらないわけです。
ただ粗暴に振る舞ったり、悪態つきながら悪党たちを、ぶん殴るだけでは足りないわけですね。
それなら、その元暗殺者としての能力をフルに見せつけ発揮し、それらと差別化を図る必要がある。
それも少し大袈裟なくらいが丁度いい。
とまあ、こう考えたわけです。w
となれば、精神的なアウトローだけではなく、それプラス能力的な要素についても触れていかなければならない。
単調であってはいけない。
この辺りはリーアム・ニーソン主演の映画『96時間』から着想を得ています。
彼も元CIAという立場で、過去に培った知識や人脈、戦闘能力を活かして誘拐された娘の救出劇に撃って出ますよね?^^
観る側としては次に主人公がどのような能力を駆使して悪党たちに立ち向かい、そして追い詰めていくのか。
そういった想像のつかない、展開の読めない駆け引きに心躍らせ、皆、胸を熱くするわけです。
目指したのは“知的さ”であってセガール映画ではないわけですね。(笑)
セガール映画は、やや脳筋寄りというか単調というか駆け引きもへったくれもないですから。^^;
まあ、その結果、少しだけ頭の切れるセガール(完璧超人)になってしまったわけですが。(笑)
なので、殺し屋と名のつくものはジャンル問わず結構、観ましたし今でも色々と資料を読み漁って研究したりもしてます。
特に銃絡み(元々、ガンマニアなんですけどね。^^;)は、まだまだ勉強の余地ある分野です。
というか知識に終わりはないですね。^^;
劇中で彼女に銃についての説明をさせるためには、筆者である自分が博識でなければならないわけですから。
できるだけ忠実に描かなければならないという使命感もありますが、うっかりと間違った台詞を言わせてしまえば、そっちの方面に明るい読者さんに突っ込まれかねないという強迫観念もあったりで。^^;
たとえば銃弾ひとつ取ってみても星の数ほどの種類がある。
貫通力を狙うのであればテフロン加工した弾頭や劣化ウラン弾、殺傷力を狙うのであればホローポイント弾といった具合に。

銃本体の特性や口径だって実に多種多様。
その中でも目的に応じたチョイスをしなければ、真の“殺しのプロ”ではないわけですからね。
説得力がなくては、まさに本末転倒ですから。

そして忘れてはいけない。
女性捜査官といえばエロ!!w
(というか元々はエロを描きたくて小説書いてたわけだし)
こういう気の強い、クソ生意気な女(笑)には是非とも敵の組織に捕まって拷問めいたことをされたり、エッチなことされたり(どこのAVだよw)して欲しい。
そういった彼女の持ち味であるドエロっぷりというか、乱れた要素が観たいし欲しいところなのですが、本人が嫌がっているのか、なかなかそういった流れに持っていきづらい。^^;(挙げ句、いつの間にか処女設定になってしまう始末)
そっちにいってしまうと、どうにもこうにも物語全般がチープになってしまうという怖さもあります。
エロ要素を用いることで展開を盛り上げる手法も当然、世の中にはあるのですが、そういった類いの作品って、えてしてストーリー全体が薄いというかつまらないパターンが多い気がします。
その理論でいくと、内容がない故にエロで釣るみたいに読者さんにも、とらわれかねない。
真に描きたいのは濃密なテーマであってエロではない。ということなんでしょうかね。
いや、エロも描きたいんですけどね。^^;
この辺りは常に葛藤だったりします。
香澄は現代社会に対するアンチテーゼ?
何だかんだと話してきましたが、このキャラクターとの付き合いも今年で6年目になります。(笑)
実は意外と長い。w
これだけ長いと最初の設定や、彼女自身の性格なんかも色々と変わってきてる部分も正直あります。^^;
でも、変わらないものもあります。
それは
絶対的なヒーローとは常に弱い立場の味方でなければならない。
という根幹のテーマです。
現実社会がどんどん寒々しくなっていく昨今。
どこか履き違えた正義や人権、それに差別を振りかざす自称“弱者”たち。

霧崎香澄は、そんな激動の時代に生まれました。
彼女は現代社会におけるアンチテーゼ。
時には彼女は法を犯すこともあるでしょう。それによって誰かが傷つき命を落とすことも。
しかし彼女は彼女のままであり続ける。
元殺し屋という十字架を背負いつつ、捜査官として自身が担うべき役割について目覚めていく。
そして彼女は気の向いた時、フラリとわたしの前に現れ、こう語りかけます。
『これだから警察(サツ)は』
と。(笑)
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