【銃マメ】あなたは勘違いしてる? 口径は大きい方が強力なのか?
- 2020.06.22
- 銃

どうも、さかいです。^^
今回の『銃マメ』は銃弾について。
果たしてサイズが大きいほど銃の威力は大きいのか?
もしかすると『マグナム』という言葉が勝手に一歩きして、この手の勘違いや憶測を呼んでいるのかも知れません。

結論からいうと
口径=威力というのは大間違い。(笑)
口径は大きい方が強力とは限りません。w
たとえば『コルトガバメント』に使われる『45ACP』(45口径/11.43㎜)と、M16ライフル用の『5.56㎜×45NATO』(22口径に相当/5.56㎜)を比較すると、口径サイズは一見、ガバメントの方が2倍近く大きいように見えますよね?
ところがギッチョン。w
威力はM16の方が圧倒的に高い。
つまり、弾丸の威力は『弾頭の形状』『弾薬内の発射薬と種類』『銃身の長さや発射機構の違い』といった具合に口径のサイズ以外にも多くの要素が複雑に関連しているわけですね。^^

大口径だが、薬莢内の発射薬は少ない。

小口径だが、長大な薬莢内につまった発射薬が弾頭を十分に加速させる。
口径のサイズはオートピストルやリボルバー、短機関銃など、同一カテゴリーの弾薬内で威力を比較する目安になりなるかもですが、単純に大口径=大威力とは限りません。
さて、この何度も登場する『口径』についてですが、実はその表示方法については国によって比較的、バラバラだったりします。
たとえばヨーロッパならミリ単位、アメリカならインチ単位が一般的です。
9㎜口径の銃はそのまま銃身の内径が9㎜、45口径の銃は銃身内径が0.45インチ(11.7㎜)となります。
45口径の銃は正しくは『0.45口径の銃』と表記すべきで、インチの場合、0を省略して『.45口径』と表記するが、銃の口径がそれぞれ独立した単位として存在していることから『.』を省略して表記されることも多いです。
したがって、一般的に表示される『口径』のサイズは必ずしも実際の銃身内径をあらわしていないわけ。
45口径は正確には0.451インチですが、451口径とはいわず省略して45口径と呼ばれます。
また『9㎜口径』『38口径』『357口径』はそれぞれ違う名前で呼ばれますが、実際には357口径のリボルバーに9㎜や38口径の弾薬を使用できます。

さてさて、いかがでしたでしょうか?
サイズや口径によって呼び方が違うなんて何だかややこしいですよね。^^;
規格を統一して欲しいものですが、国によって単位や文化が違うということもあって、これも致し方なしといったところでしょう。
そういった意味合いもあってのことなのでしょうか。
“NATO弾”ではある程度、規格が統一されていたりします。

かくも深きかな銃の世界。
あなたはどう感じましたか?^^
参考文献『図解ハンドウェポン』より
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