【銃マメ】弾丸の素材が鉛なのは何故なのか?
- 2021.02.26
- 銃

どうも、さかいです!
ところで、皆さんは
『おまえの心臓に鉛弾をぶち込んでやるぜ』

なんていう台詞、よく映画なんかで耳にしたりしませんか?
じゃあ、本当に弾丸の素材は鉛なのか?
なら、何故、弾丸の素材は鉛なのか?
ズバリ、加工がしやすいから!(笑)
というのが主な理由です。w
案外、簡単な理由で拍子抜けですよね。^^;
ある意味、ガンプラが何故、プラスチックできてるのかってのと同じ理論ですね。(笑)

では、それについて詳しく、ご紹介していきたいと思います。^^

鉛は英語でleadと綴り、発音は日本語で『レッド』です。
※ちなみに『リード』と表記している資料もありますが、それは間違いです。

鉛を利用した歴史は古く、古代ローマで貴族たちが鉛製のカップでワインを飲むのを好み、鉛中毒で大勢が健康を害したと伝えられています。
昔の人は知識がないので、つい健康に悪いことをしがちですよね。^^;
古代ローマの上水道にも使われたのは、柔らかくて加工がしやすかったから。
融点は327.5度で、融点が1000度前後の金銀、銅や鉄よりかなり低く、溶かしやすいから加工もしやすいってわけですね。^^
そんなわけで、はじめから鉛は弾丸の主材料でした。
モールドというペンチのような道具を使い、鍋に溶かした鉛をすくって冷やし、球状に仕上げていました。

現代でも鉛を使って鋳造した弾丸があり、キャスト・ブレット(鋳造弾丸)と呼ばれています。
しかし、現代の一般的な弾丸(主にライフル弾)は、上から硬い銅を薄く被せたジャケット弾になっています。
そうしないと、旋条(ライフリング)という銃身内の溝に削られた鉛のカスがこびりついて命中率に影響するし、銃の作動のために利用する発射ガスを取り込む銃身に空いた小さな穴を塞いでしまいかねないからです。

鉛の弾芯全体(底を除く)に銅を被せたものは『フルメタル・ジャケット弾』(FMJ弾)と呼ばれ、今日における全ての軍用弾に適用されています。
ちなみに、さかいの玉にも、しっかりとフルメタルなジャケットが被ってます。
って違うか!(笑)

でも、狩猟に使うライフル弾や警察が使う拳銃弾は弾丸先端部で鉛を剥き出しにして、その柔らかさを逆に利用。
被弾者の胴体内で弾丸を変形させ、貫通しないよう工夫がされていたりします。
貫通しなければ、弾丸が持つエネルギーが体内で全て吸収され、確実に獲物を仕留められたり、巻き添え被害を出さずに済むからですね。^^
軍用弾も、表面上は全体が金色の銅で覆われているように見えても、その下の弾芯は鉛と軟鋼の二段構えにしてあるなど、殺傷力を高める工夫がされています。

さてさて、いかがでしたでしょうか?
弾丸に鉛が使われているのは、その加工のしやすさと昔からの伝統からというのが主な理由というわけです。
これだけ科学の発達して現代において、未だ同じ素材が使われ続けているというのは、ある意味で凄いですよね。(笑)
登場時点で既に完成されていたとすら言えます。
皆さんは、どう思いましたか?^^
参考文献:銃のギモン100
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