宝の在処?事件の手掛かり? エニグマ? 世界の驚くべき謎の【暗号】一覧 10選!
- 2021.08.19
- 事実は小説よりも奇なり

どうも、さかいです!
皆さんは暗号と聞いて何を思い浮かべますか?
暗号と言えば、サスペンス映画や推理小説なんかでもお馴染みですよね。^^
今回は、そんな未だ解き明かされていない世界の謎多き暗号について、ご紹介していきたいと思います。
暗号とは?
第三者が通信文を見ても特別な知識なしでは読めないように変換する、というような手法をおおまかには指す。
いわゆる「通信」に限らず、記録媒体への保存などにも適用できる。
歴史上実際に行われたものとしては、
通信文を丸めて飲み込む。
ベルトの内側に書き普通の被服のように身につける。
新聞の文字に印(文字横に穴を開ける等)をつけて文章を作る。
頭を剃りあげて頭皮に通信文を刺青し、再び頭髪が生えそろうことで隠す。
などもあったようである。
また、既に消滅してしまった歴史的言語、現代では解読不可能とされる文字等も定義に含まれる。
世界の代表的な暗号一覧
ドラベッラの暗号(Dorabella Cipher(かわいいドーラのための暗号))

エルガー直筆のドラベッラの暗号。ドーラ・ペニーの回想録にその写真が掲載された。
ドラベッラの暗号は、イギリスの作曲家エドワード・エルガーがドーラ・ペニーという女性に送った暗号の手紙。
ドラベッラはドーラの愛称で、それにちなんでこの名がある。
この暗号は1897年7月14日付の別の手紙に同封されていたもので、ドーラは結局解くことができなかったといわれている。
その後も繰り返し解読が試みられてきたが、21世紀にいたっても明快な解法は得られていない。
この暗号は3行にわたるアルファベットのEのような形をした87字からなっている。
文字を24の記号に分類するならば、それぞれの記号は8つの方向のいずれかを向いた一つか二つ、あるいは三つの半円が連なってできている(方向があいまいな文字もいくつかある)。
3行目の5番目の文字には後ろに小さな点が一つあるようにみえる。
なお、 エドワード・エルガーは無類の暗号マニアだった。
クリプトス

バージニア州ラングレーのCIA本部にあるクリプトス
クリプトスはアメリカ合衆国の芸術家ジム・サンボーンの彫刻作品であり、バージニア州ラングレーの中央情報局(CIA)本部に置かれている。
1990年11月3日の落成以降、板面に打ち抜かれた暗号文の意味について多くの推測が行われている。
4つの面のうち、3面までは既に解読され、残りの4つ目の面の暗号が世界的に有名な未解読暗号の1つとなっている。
彫刻の主な部分は赤色と緑色の粘板岩、白色の水晶、珪化木、磁鉄鉱、銅からできており、新しいCIA本部ビルの北西角、カフェテリアの外に建てられている。
クリプトスという名前は、ギリシア語で「隠す」という意味の単語から来ていて、この彫刻のテーマは「情報収集」である。
一番の特徴は、巻物もしくはコンピュータのプリンタから排出される一片の紙を思わせる、大きなS字型の直立する銅のスクリーンであり、暗号化された文章を構成する文字列で覆われている。
文字列は標準的な26文字のアルファベットとクエスチョンマークで構成されている。
ファイストスの円盤

ファイストスの円盤(A面)
ファイストスの円盤とは、1908年7月3日にクレタ島南岸のファイストス宮殿(もしくは神殿)の内部でイタリア人ルイジ・ペルニエルによって発見された厚さ2.1cm、直径16cmの粘土製の考古学上の遺物である。
粘土のひもを渦巻き状に巻いて作ったことが分かっている。
紀元前1600年代、宮殿は火災によって被害を受けており、ファイストスの円盤も焼き固められた状態で見つかった。
ファイストスの円盤はクレタ島のイラクリオン考古学博物館に収蔵されており、一般にも公開されている。
線文字A

ハニア考古学博物館蔵の粘土板
およそ紀元前18世紀から紀元前15世紀頃までクレタ島で用いられていた文字。
左から右に書かれ、音節文字と「表意文字」と呼ばれる記号を含む。
線文字Bと共通する文字も多いが、未解読である。
ビール暗号(Bealeの暗号)

The Beale Papersの表紙
アメリカで1822年頃に書かれたとされる真偽不明の暗号文。
1885年に発行された小冊子によって世間に知られるようになった。
3枚の紙からなり、各々には、財宝の所在地、財宝の内容、受け取り人が書かれているとされる。
3枚の暗号文のうち財宝の内容を記した2枚目だけが解読されており、残りは未解読である。
小冊子によれば、トーマス・ジェファーソン・ビールなる人物が、1820年にヴァージニア州ベッドフォード郡の秘密の場所に財宝を埋めたとされ、その財宝は2011年現在の価値に換算すると6500万アメリカドル相当と見積もられている。
ビールは隠し場所などを示した3枚1組の暗号文を作り、それを入れた箱を地元の宿屋の主人ロバート・モリスに預け、二度と姿を見せることは無かったという。
モリスは暗号解読を試みたが叶わず、死の直前にこの暗号文を友人に託した。
友人は20年かけて3枚の暗号文の解読を試みたが、2枚目しか解読できず、財宝の内容と埋められた大まかな位置しかわからなかった。
そこで彼は1885年に3つの暗号文と経緯を記した小冊子を発行。
小冊子の大部分は火災によって消失する不運に見舞われたが、残った部数が世間に大きな反響を巻き起こした。
暗号の公表以来、多くの者が解読を試みた。
しかし小冊子出版の時点で解読済みだった2枚目の暗号文以外は未だに解読されていない。
暗号の真偽やビールという人物の実在性も疑われている。
ヴォイニッチ手稿

ヴォイニッチ手稿のページ
1912年にイタリアで発見された古文書(写本)。
未解読の文字が記され、多数の奇妙な絵が描かれていることが特徴である。
大きさは23.5 cm × 16.2 cm × 5 cmで、左から右読み、現存する分で約240ページ(少なくとも28ページが欠落)の羊皮紙でできている。
未解読の文字による文章が書かれており、ほぼ全てのページに彩色された様々な絵が大きく描かれている。文章に使用されている言語は多くの歴史研究者および言語学者によって何度も解読の試みが行われているが、現在でも解明されていない。
名称は発見者であるポーランド系アメリカ人の革命家で古書収集家のウィルフリッド・ヴォイニッチにちなむ。
彼は1912年にイタリアで同書を発見した。
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シケイダ3301(Cicada 3301)

暗号解読者もしくは言語学者を一般から募るために、3回にわたって一連のパズルを投稿した組織に付けられたニックネーム。
1回目のインターネット上でのパズルは2012年1月4日に匿名画像掲示板の4chanで始まり、約1か月間続いた。
2回目は1年後の2013年1月4日に再び4chanで始まり、3回目は2014年1月4日にTwitterへの新たなヒントの投稿が確認された後に始まった。
表明された目的は、一連の解読されるべきパズルを提示することによって「高度な知的能力を持った人物」を募ることであった。
シケイダ3301は「インターネット時代における最も複雑でミステリアスなパズル」と呼ばれ、「インターネットの最も不気味な未解決ミステリーのトップ5」の一つに挙げられており、その役割については様々な憶測が存在している。
多くの者がこのパズルはNSA、CIA、MI6、サイバー傭兵グループの人材採用ツール、または「フリーメイソンの陰謀」だと推測している。
また、シケイダ3301は代替現実ゲームであるという意見もある。
しかしながら手柄のために名乗り出たり、収益化を試みた団体や個人は存在しない。
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Chaocipher

John F. Byrne氏が1918年に発明した暗号。
「Chaos(カオス)」と「Cipher(暗号)」からなる名前の通り、非常に解読困難な暗号システムで、制作者であるByrne氏は暗号解読者に賞金を用意したものの「解読できた」と名乗り出る人はいなかった。
なお、同氏は40年もの間、自作した暗号システムをアメリカ政府に売り込み。
にもかかわらず、どうやら努力は報われなかった模様。
ダガペイエフ暗号(D’Agapeyeff cipher)

1939年に出版された暗号の本「Codes and Ciphers」の初版の巻末に、読者へのチャレンジとして載せられたこの暗号。
作者はロシア生まれのイギリス人地図製作者。
暗号は現在まで解かれていない。
作者であるD’Agapeyeff氏は「どうやって暗号化したか忘れてしまった」と公言している。
暗号化する際のミスや写し間違えが疑われている。
タマム・シュッド事件(Taman Shud)

遺体の隠しポケットから発見された紙片

『ルバイヤート』の裏表紙に記されていた鉛筆による手書き文字。文字は何らかの暗号であると考えられている。
1948年12月1日午前6時30分頃、オーストラリア南オーストラリア州のアデレードの南、グレネルグのソマートン公園の海岸で、身元不明の男性の遺体が発見された事件。
事件名は、遺体のズボンの隠しポケットから見つかった紙片に、ペルシア語で「終わった」や「済んだ」という意味を表す「タマム・シュッド」(”Tamám Shud”)という語句が記されていたことにちなみ名づけられた。
この紙片は、11世紀ペルシアの詩集『ルバイヤート』のある版本から、最後の頁の語句を破り取ったものであることが判明している。
遺体発見当初、グレネルグ在住の男性が、自分の車の後部座席にその本が置かれているのを発見し、警察の呼びかけに応じてその本を供出した。
本には他に、電話番号のような数字も記されていた。
遺体で発見された男性は「ソマートン・マン」の通称で呼ばれ、現在も身元が判明していない。
発生当時から「オーストラリアの最も深い謎の1つ」とされ、推理の対象となってきた。
冷戦期の緊張が高まっていた時代に発生した事件であり、暗号めいた遺留品、特定できない毒物、正体不明の犠牲者、そして報われない恋愛劇の可能性等の様々な要因により、依然事件に対する世間の関心は高い。
オーストラリア国内でも大々的に捜査が行われ、海外でも報道された。
警察が遺体の身元特定の手掛かりを得るために資料を広く国外にも公開したうえ、外国政府機関にも協力を呼び掛けたためである。
考察

暗号とは大きく分けて以下に分類されるようです。
・既に消滅してしまった言語、文字
・元々、解読不能な暗号(悪戯目的、フェイク、制作者本人が忘れてしまった等)
・制作者が何かしらの意図を隠すべく作成した暗号(一番、暗号らしい暗号?)
こうして見てみると暗号とは一言で言っても実に色々なパターンがあることに気づかされます。
そこには様々な人々の思いや意思、願い等が隠されており、未だ誰にも気づかれることなく、どこかで我々に紐解いてもらえるのを待っているのかも知れません。
にしても何故、こうもわたしたちは暗号に惹かれるのか?
不思議ですよね。w
それは、きっと学者が未知なる宇宙や歴史に没頭するのと同じ。
知らないことを知りたい。
分からないから知りたい。
それは我々、人類の持つ探究心、好奇心に他なりません。
そのことが吉と出るか凶と出るか。
我々次第なのかも知れません。(笑)
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